フェラーリ SF71H : ホイールベース延長&スリム化で進化
フェラーリは、2018年F1マシン『SF71H』を発表。昨年モデルのコンセプトを継続しつつも、ホイールベースを延長し、パッケージをスリム化し、細部に進化を遂げている。
フェラーリは22日(木)にマラネロで2018年F1マシンの新車発表会を開催。2018年のF1世界選手権を戦う新車はフェラーリの71年の歴史を表す『SF70H』と名付けられた。
2018年のF1レギュレーションは昨年から大幅な変更はないが、コックピットッ保護デバイス『Halo』、そして、シャークフィン、モンキーシート、Tウイングの廃止により、ルックス的には昨年から大きく変わることになる。
フェラーリの最高技術責任者を務めるマッティオ・ビノットは、SF71Hを昨年マシンの成功を土台にした進化版だと語る。
「新車SF71Hは、去年のクルマの進化を表している。すでに良いプロジェクトだった。我々はSF70Hの強みを維持しようとした」とマッティオ・ビノットはコメント。
昨年、フェラーリは低速のサーキットで強く、ライバルであるメルセデスは高速サーキットで強い傾向にあった。
「我々が設計したいくつかのコンセプトのなかで、まず強みと言えるものにはアグレッシブさがある。クルマは低速サーキットではパフォーマンスを発揮していた」
「だが、我々は新しい空力開発に取り組まなければならないこともわかっていた。例えば、高速サーキットで強く、パフォーマンスを発揮できるクルマにしなければならない」
「従って、その点に関しての空力開発が模索され、シーズン全体で均一なパフォーマンスが発揮できるようにマシンは考えられている」
マッティオ・ビノットは、SF71Hの特徴として、ホイールベースの延長、サイドポッド周りのボディワークの進化、スリムになったリアエンドのパッケージングをポイントに挙げた。昨年モデルの“攻めた”サイドポッドは他チームも追従しているが、SF71のサイドポッド周りは非常に複雑な構造へと進化している。
それら3つの全てがフェラーリの空力効率の改善に役立つとマッティオ・ビノットは考えている。
「何が変わったか? メインの違いはホイールベースが少し長くなっていることだ」とマッティオ・ビノットは続ける。
「サイドポッド、ラジエーターダクトはさらにアグレッシブになっており、昨年と比較してさらに革新的になっている。そして、チーム全体がクルマを良くするためにリアに多く作業を行った。パッケージングに関してはチーム全体が素晴らしい仕事をしたと思う。非常にタイトだ。ボディを見れば、とてもナローなボディになっている」
「パフォーマンスに関しては、どれもマシンの空力改善という狙いに寄与している。全体的にドラッグレベルを改善しながらマシン全体の効率を改善しようとしたものだ」
「ホイールベースを延長ことで空力が改善し、マシン中間部分の要素に自由度が生まれる。マシンの後部に取り組むのは大変な作業だが、リアのエアフローを改善することができた」
「これらの全ては1つの最終目標を狙った構造的、レイアウトアクションだった。つまりは空力の改善、あるいは少なくともシーズン中の空力パフォーマンスにより多くの道を開くことだ」
「空力に関して、我々は皆がコピーしようとしているラジエーター用インレットのコンセプトを維持しようとした。それと同時に、そこからさらに前進しようと考えた。我々が今日示したものは昨年と同じ要素ではない。そのさらなる発展系だ。強さは確かにあったしい、自分たちをもっと改善したいと考えていた」
「それらが新車のメインのコンセプトだ。我々は今後のクルマの空力開発のための非常に良いベースだと思っている」
フェラーリは、2007年のキミ・ライコネンとのドライバーズ選手権、そして、2008年にコンストラクターズ選手権を獲得して以降、チャンピオンシップから遠ざかっており、今季は、5シーズン目を迎えるセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのペアでタイトル奪取を目指す。
関連:フェラーリ、2018年F1マシン『SF71H』を発表
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ
フェラーリは22日(木)にマラネロで2018年F1マシンの新車発表会を開催。2018年のF1世界選手権を戦う新車はフェラーリの71年の歴史を表す『SF70H』と名付けられた。
2018年のF1レギュレーションは昨年から大幅な変更はないが、コックピットッ保護デバイス『Halo』、そして、シャークフィン、モンキーシート、Tウイングの廃止により、ルックス的には昨年から大きく変わることになる。
フェラーリの最高技術責任者を務めるマッティオ・ビノットは、SF71Hを昨年マシンの成功を土台にした進化版だと語る。
「新車SF71Hは、去年のクルマの進化を表している。すでに良いプロジェクトだった。我々はSF70Hの強みを維持しようとした」とマッティオ・ビノットはコメント。
昨年、フェラーリは低速のサーキットで強く、ライバルであるメルセデスは高速サーキットで強い傾向にあった。
「我々が設計したいくつかのコンセプトのなかで、まず強みと言えるものにはアグレッシブさがある。クルマは低速サーキットではパフォーマンスを発揮していた」
「だが、我々は新しい空力開発に取り組まなければならないこともわかっていた。例えば、高速サーキットで強く、パフォーマンスを発揮できるクルマにしなければならない」
「従って、その点に関しての空力開発が模索され、シーズン全体で均一なパフォーマンスが発揮できるようにマシンは考えられている」
マッティオ・ビノットは、SF71Hの特徴として、ホイールベースの延長、サイドポッド周りのボディワークの進化、スリムになったリアエンドのパッケージングをポイントに挙げた。昨年モデルの“攻めた”サイドポッドは他チームも追従しているが、SF71のサイドポッド周りは非常に複雑な構造へと進化している。
それら3つの全てがフェラーリの空力効率の改善に役立つとマッティオ・ビノットは考えている。
「何が変わったか? メインの違いはホイールベースが少し長くなっていることだ」とマッティオ・ビノットは続ける。
「サイドポッド、ラジエーターダクトはさらにアグレッシブになっており、昨年と比較してさらに革新的になっている。そして、チーム全体がクルマを良くするためにリアに多く作業を行った。パッケージングに関してはチーム全体が素晴らしい仕事をしたと思う。非常にタイトだ。ボディを見れば、とてもナローなボディになっている」
「パフォーマンスに関しては、どれもマシンの空力改善という狙いに寄与している。全体的にドラッグレベルを改善しながらマシン全体の効率を改善しようとしたものだ」
「ホイールベースを延長ことで空力が改善し、マシン中間部分の要素に自由度が生まれる。マシンの後部に取り組むのは大変な作業だが、リアのエアフローを改善することができた」
「これらの全ては1つの最終目標を狙った構造的、レイアウトアクションだった。つまりは空力の改善、あるいは少なくともシーズン中の空力パフォーマンスにより多くの道を開くことだ」
「空力に関して、我々は皆がコピーしようとしているラジエーター用インレットのコンセプトを維持しようとした。それと同時に、そこからさらに前進しようと考えた。我々が今日示したものは昨年と同じ要素ではない。そのさらなる発展系だ。強さは確かにあったしい、自分たちをもっと改善したいと考えていた」
「それらが新車のメインのコンセプトだ。我々は今後のクルマの空力開発のための非常に良いベースだと思っている」
フェラーリは、2007年のキミ・ライコネンとのドライバーズ選手権、そして、2008年にコンストラクターズ選手権を獲得して以降、チャンピオンシップから遠ざかっており、今季は、5シーズン目を迎えるセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのペアでタイトル奪取を目指す。
関連:フェラーリ、2018年F1マシン『SF71H』を発表
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ