フェラーリ コードネーム「677」として開発中の2025年F1マシンで大幅な変化
スクーデリア・フェラーリがコードネーム『677』として開発している2025年F1マシンに関して、プルロッド式フロントサスペンションへの移行を含めたいくつかの設計の詳細がここ数か月の間に明らかになっている。
F1の主要なレギュレーション変更に向けて2026年のマシン開発に最大限の労力を注ぐため、2025年モデルの開発努力を最小限に抑えようとするチームが多い中、フェラーリは大幅な変更を約束している。
マクラーレンやレッドブルが採用しているプルロッド式フロントサスペンションは、マシンの複雑なアンダーボディへの気流を改善すると考えられている。現在のグラウンドエフェクト規定では、フロアがマシン全体のダウンフォースの大部分を生み出す。
フェラーリのプルロッド式フロントサスペンションへの移行は、ルイス・ハミルトンの加入が直接的な影響を与えたと言われている。彼のドライビングスタイルはサインツよりも、新加入のチームメイトであるシャルル・ルクレールに近いからだ。またメルセデス風のブレーキ冷却も予想される。
スペインの放送局DAZNは、変更にはルイス・ハミルトンの要望によるコックピットの位置を少し後ろにずらす変更が含まれるとみており、これにより、エンジンマウントの変更とギアボックスの短縮も行われるという。ハミルトンは2022年以降、メルセデスの「グラウンドエフェクト」マシンに苦戦し、何度もその不満を訴えていた。
一方、リアサスペンションに関しては、2024年のF1シーズン中に元テクニカルディレクターのエンリコ・カルディレが退社したにもかかわらず、フェラーリは賛否両論のあるプルロッド式リアサスペンションレイアウトを維持する方針だという。
プルロッド式リアサスペンションを採用しているのは、フェラーリとカスタマーチームのハースの2チームのみで、ライバルチームはすべてプッシュロッド式を採用している。
だが、フェラーリは、プルロッド式リアサスペンションがSF-24の優れたタイヤ管理の重要な要因であると見ていると考えられている。
7月にアストンマーティンへの移籍を発表したカルディレは、2024年型マシンの発表会でメディアから質問を受けた際、プルロッド式リアサスペンションとプッシュロッド式リアサスペンションのレイアウトに大きな性能の違いは見られなかったと明かしている。
2025年のフェラーリの開発は、元メルセデスのエンジニアのロイック・セラが指揮を執っている。セラは、当初はカルディレの下で働くために5月に採用されたが、10月のフェラーリ入社に先立ち、シャシーテクニカルディレクターに任命された。
セラはハミルトンと親しいとされており、2022/23年にメルセデスが元テクニカルディレクターのマイク・エリオットの下で推進したゼロポッドデザインコンセプトの失敗について、ハミルトンとドライバーとしての懸念を共有していた。
フェラーリは2月19日に2025年F1マシンを発表
フェラーリは、2025年型F1マシンを2月19日にマラネロのフィオラノ・テストトラックで発表することを明らかにしている。チーム代表のフレデリック・バスールは、今年から引き継がれるパーツは1%未満であることから、このマシンは99%以上が新しくなると述べている。
こうした「新パーツの割合」の主張は、正確さに欠け、即興でなされるものだが、昨年は2024年モデルが95%新パーツと特徴づけられており、フェラーリの強い意欲を示している。
フェラーリが毎年シーズン終了後に開催するメディア向けランチで、バスールは2025年のローンチ日を確認し、フェラーリのマシンに対するアプローチについて少し明かした。進化の要素は数多くあるが、フェラーリは目指すステップにおいて積極的な姿勢を見せると予想される。
「バーレーン(プレシーズンテスト会場)に行けば分かるだろう」とバスールはフェラーリが2025年のマシンにどれほどのリスクを負っているのかと尋ねられた際に答えた。
「時にはリスクを負っていると感じていないのに、後になって非常にリスクの高い行為だったと気づくことがある。マシンは完全に新しいものになる。継続使用する共通パーツは1%以下だろう。これは異なるプロジェクトだが、それは誰にとっても同じことだ」
フェラーリのフィオラノでの発表は、2月18日にロンドンの02アリーナで開催されるF1シーズン・ローンチイベントの翌日となる。そこでは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両ドライバーとバスールが出席するが、そこで披露されるのは2025年カラーリングのショーモデルのみとなる。
翌日には、フィオラノの非公開イベントで2025年モデルの実際のマシンがお披露目される。その後、マシンはバーレーンに輸送され、プレシーズンテストに臨む。
バスールはハミルトンのコックピットポジションの要望を受け入れたようだが、7度の世界チャンピオンであるハミルトンはメルセデスからエンジニアを連れてくるつもりはないと語った。
「いいえ」とバスールは主張した。「フェラーリではメルセデスを真似するつもりはない。我々には勝つための人材と適切なリソースがある。だからオリジナルを作るために努力しちょう。コピーは欲しくない」
「彼は自身の経験と背景を持ち込むだろうが、だからといって我々のアプローチを変えなければならないというわけではない。ルイスはそれを完全に理解してくれると思う
「ルイスのことはよく知っているが、メルセデスの真似をしてはいけない。メルセデスの労働環境は最初はとても良かったが、最後にはそれほど良くはなかった。彼らはチャンピオンではない。我々は何か違うことをしなければならない」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ
F1の主要なレギュレーション変更に向けて2026年のマシン開発に最大限の労力を注ぐため、2025年モデルの開発努力を最小限に抑えようとするチームが多い中、フェラーリは大幅な変更を約束している。
マクラーレンやレッドブルが採用しているプルロッド式フロントサスペンションは、マシンの複雑なアンダーボディへの気流を改善すると考えられている。現在のグラウンドエフェクト規定では、フロアがマシン全体のダウンフォースの大部分を生み出す。
フェラーリのプルロッド式フロントサスペンションへの移行は、ルイス・ハミルトンの加入が直接的な影響を与えたと言われている。彼のドライビングスタイルはサインツよりも、新加入のチームメイトであるシャルル・ルクレールに近いからだ。またメルセデス風のブレーキ冷却も予想される。
スペインの放送局DAZNは、変更にはルイス・ハミルトンの要望によるコックピットの位置を少し後ろにずらす変更が含まれるとみており、これにより、エンジンマウントの変更とギアボックスの短縮も行われるという。ハミルトンは2022年以降、メルセデスの「グラウンドエフェクト」マシンに苦戦し、何度もその不満を訴えていた。
一方、リアサスペンションに関しては、2024年のF1シーズン中に元テクニカルディレクターのエンリコ・カルディレが退社したにもかかわらず、フェラーリは賛否両論のあるプルロッド式リアサスペンションレイアウトを維持する方針だという。
プルロッド式リアサスペンションを採用しているのは、フェラーリとカスタマーチームのハースの2チームのみで、ライバルチームはすべてプッシュロッド式を採用している。
だが、フェラーリは、プルロッド式リアサスペンションがSF-24の優れたタイヤ管理の重要な要因であると見ていると考えられている。
7月にアストンマーティンへの移籍を発表したカルディレは、2024年型マシンの発表会でメディアから質問を受けた際、プルロッド式リアサスペンションとプッシュロッド式リアサスペンションのレイアウトに大きな性能の違いは見られなかったと明かしている。
2025年のフェラーリの開発は、元メルセデスのエンジニアのロイック・セラが指揮を執っている。セラは、当初はカルディレの下で働くために5月に採用されたが、10月のフェラーリ入社に先立ち、シャシーテクニカルディレクターに任命された。
セラはハミルトンと親しいとされており、2022/23年にメルセデスが元テクニカルディレクターのマイク・エリオットの下で推進したゼロポッドデザインコンセプトの失敗について、ハミルトンとドライバーとしての懸念を共有していた。
フェラーリは2月19日に2025年F1マシンを発表
フェラーリは、2025年型F1マシンを2月19日にマラネロのフィオラノ・テストトラックで発表することを明らかにしている。チーム代表のフレデリック・バスールは、今年から引き継がれるパーツは1%未満であることから、このマシンは99%以上が新しくなると述べている。
こうした「新パーツの割合」の主張は、正確さに欠け、即興でなされるものだが、昨年は2024年モデルが95%新パーツと特徴づけられており、フェラーリの強い意欲を示している。
フェラーリが毎年シーズン終了後に開催するメディア向けランチで、バスールは2025年のローンチ日を確認し、フェラーリのマシンに対するアプローチについて少し明かした。進化の要素は数多くあるが、フェラーリは目指すステップにおいて積極的な姿勢を見せると予想される。
「バーレーン(プレシーズンテスト会場)に行けば分かるだろう」とバスールはフェラーリが2025年のマシンにどれほどのリスクを負っているのかと尋ねられた際に答えた。
「時にはリスクを負っていると感じていないのに、後になって非常にリスクの高い行為だったと気づくことがある。マシンは完全に新しいものになる。継続使用する共通パーツは1%以下だろう。これは異なるプロジェクトだが、それは誰にとっても同じことだ」
フェラーリのフィオラノでの発表は、2月18日にロンドンの02アリーナで開催されるF1シーズン・ローンチイベントの翌日となる。そこでは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両ドライバーとバスールが出席するが、そこで披露されるのは2025年カラーリングのショーモデルのみとなる。
翌日には、フィオラノの非公開イベントで2025年モデルの実際のマシンがお披露目される。その後、マシンはバーレーンに輸送され、プレシーズンテストに臨む。
バスールはハミルトンのコックピットポジションの要望を受け入れたようだが、7度の世界チャンピオンであるハミルトンはメルセデスからエンジニアを連れてくるつもりはないと語った。
「いいえ」とバスールは主張した。「フェラーリではメルセデスを真似するつもりはない。我々には勝つための人材と適切なリソースがある。だからオリジナルを作るために努力しちょう。コピーは欲しくない」
「彼は自身の経験と背景を持ち込むだろうが、だからといって我々のアプローチを変えなければならないというわけではない。ルイスはそれを完全に理解してくれると思う
「ルイスのことはよく知っているが、メルセデスの真似をしてはいけない。メルセデスの労働環境は最初はとても良かったが、最後にはそれほど良くはなかった。彼らはチャンピオンではない。我々は何か違うことをしなければならない」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ