フェラーリF1、リアサスペンションのアップデートはルクレールにより却下
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フェラーリがバルセロナに持ち込んだのは、かねてから期待されていた大規模な改造パッケージだった。しかし、その内容はまだ部分的なものでしかなかった。実際、リアサスペンションは今回のパッケージには含まれておらず、スペインGPの週末に行われたテストの段階で、ルクレール自身によって却下されたようだ。
そのため、今後の開発でこの要素を目にすることはないだろう。サイドポッドは、RB19と同じように傾斜したリア形状を持ち、前バージョンの特徴であった放熱ルーバーも大幅に削減されている。
実際、前バージョンのアッパープロファイルを特徴づけていた大きな「バスタブ」は、今では狭いチャンネルに縮小され、その内部にはサイズが縮小されたバイパスダクトと前面の水平スロットが通気している。
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サイドポッドの下側を細くする作業は、レッドブルのもうひとつのコンセプトと密接に関係している。フェラーリは、ディフューザーの効果を高めるために、再整形されたチャンネルを通してより多くの空気をそのエリアに導くことを試みている。
フロアのフロント部分では、リーディングエッジが全面的に変更され、サイドプロファイルも乱気流を外側に向けるためにフローダイバータを備えた拡大プロファイルが含まれている。また、フロアの後方部分と後輪前の補強ロッドの位置も全く異なる。
これらの変更に伴い、フロントウイングも新しいプロファイルになり、リアウイングのビームウイングも進化している。これらは、より良いバランスを確保することで、タイヤの温存能力を高め、レース中のデグラデーションを大幅に低減させることを主な目的としたイノベーションとなる。
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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / F1マシン