フェラーリF1 バスール続投をシュタイナー支持「魔法使いじゃないんだから」
元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、スクーデリア・フェラーリがフレデリック・バスールとの契約延長を決定したことを支持した。

カナダGPの週末には、バスールがフェラーリを去るのではないかという噂が浮上していたが、本人は当時これをきっぱり否定。マラネロのチームは7月31日に複数年契約延長を正式発表し、この憶測に終止符を打った。

シュタイナーは、チームが安定性を保つためにはバスールの続投が必要だと強調した。

「私の意見としては、フェラーリにとって一番いいのはフレッドが残ることだと以前にも言ったよ」とシュタイナーはポッドキャスト番組『The Red Flags Podcast』で語った。

「今のフェラーリにとってそれが一番いいんだ。友達だからという理由じゃない。安定性が必要だからだ。もしまた交代すれば、次の人間は2年間は言い訳ができて、ああ、それでまた交代…ということになる。少なくとも来年の終わりまではフレッドに任せるべきだ」

「彼らが望む位置にいないとして…いや、もちろん彼らが望む位置は知っている。世界チャンピオンになりたいんだ。でも世界チャンピオンになれるのは1チームだけだ。現時点では2位にいる。フレッドに何を期待する? 魔法使いじゃないんだ、時間が必要だ。それに、誰にでもあるいくつかの問題を除けば、彼らはかなりうまくやっていると思う。そしてルイス(ハミルトン)が期待通りのパフォーマンスを発揮していない」

「ルイスが期待されたほどの活躍をしていないと考えるとしても、それでも彼らは世界選手権で確固たる2位にいる。今年はマクラーレンがより優れている。それはどうしようもない。これは競争なんだ。だから彼を残すというのは正しい決断だと思う」

フレデリック・バスール スクーデリア・フェラーリ

バスールは2023年初めにフェラーリに加入。2024年はコンストラクターズ選手権でマクラーレンを僅か14ポイント差で追う2位となり、タイトルを逃した。バスールはまた、2025年初めに7度の王者ルイス・ハミルトンをチームに迎え入れる上でも重要な役割を果たしたが、このイギリス人ドライバーは適応に時間を要している。

フェラーリは現在、ランキング2位でマクラーレンに299ポイント差、メルセデスに24ポイント差をつけている。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ