フェラーリF1代表 「技術指令はパフォーマンス不足の原因ではない」
この技術指令は、ポーパシングとFIA（国際自動車連盟）の垂直振動の測定基準に関連するものだけでなく、一部のチームがフロアのプランクとスキッド ロックのエリアでより多くの柔軟性を生み出すために利用しているとされるF1レギュレーションのグレーゾーンも阻止することが目的だった
そして、少なくともスパ・フランコルシャンでは、レッドブルと比較してフェラーリは遅かった。
2つのチームは、今年のグランプリの大部分で互角に戦っていたが、レッドブルはスパ・フランコルシャンで急上昇し、マックス・フェルスタッペンは予選で0.6秒差をつけて最速タイムをマークし、決勝では14番グリッドから勝利した。
マックス・フェルスタッペンは、レッドブルのチームメイトであるセルジオ・ペレスに 17 秒の差をつけて、ポールポジションからスタートしたにもかかわらず、3位でフィニッシュしたカルロス・サインツJr.には27 秒差をつけた。
マッティア・ビノットは、フェラーリのペースを犠牲にしたのは技術指令であるという提案を却下した。
「技術指令の影響は、フェラーリに関する限り、完全に無視できるものだ」とマッティア・ビノットはAuto Motor und Sportに語った。
「それは、なぜ我々のパフォーマンスがこれほど悪かったのかという疑問に対する答えではない」
フェラーリのF1エンジニアであるジョック・クリアも、チームは技術指令に従うために何も変更する必要はないと語った。
しかし、技術指令のパーパシング面に関しては「車を以前よりも少し高くする必要があるかどうかは、数レース立たなければ分からないだろう。 そのためには、いくつかのトラックでの経験が必要だ」とジョック・クリアは語った。
Auto Motor und Sport によると、ポーパシングに関する技術指令はF1ベルギー GPではどのチームにも大きな影響を与えなかったとしている。そもそも、スパ・フランコルシャンは、オー・ルージュとスタブローに厄介なバンプのために、車の車高を上げなければならなかったサーキットだからだ。
「これらのポイントでの衝撃を緩和するために、チームは車を通常より 5 ～ 6 mm 高く設定する必要がある。これは、技術指令がなくても起こっていただろう」
Auto Motor und Sport は、ターン14と15の間の新しいバンプにより、チームは車高をさらに上げざるを得なかったと付け加え、「そうすることでフェラーリとメルセデスは、空力ダイナミクスで慣れ親しんだダウンフォースを提供しなくなった」としている。
メルセデスF1チームも週末のペースに苦戦し、トト・ヴォルフは土曜日の予選がチーム史上最悪だったと宣言し、ルイス・ハミルトンはマックス・フェルスタッペンとの1.8秒の差にショックを受けた。
クリスチャン・ホーナーは「シーズンを通して、我々の車がより多くの地上高を処理できることを何度も示してきた」とレッドブルには影響を与えなかったことを明らかにした。
カルロス・サインツJr.は、技術指令についての考えと、それがフェラーリの敗北に影響を与えたかどうかを質問された。
「正直なところ、何もありません」と技術指令 の効果についてカルロス・サインツJr.は語った。
「それはトラックの特性の結果だと思うし、僕たちのパッケージはこの種のトラックには適していない。ザントフォールトの後に見ていくつもりだ」
「ダウンフォースの高いトラックであるザントフォールトに行って、どのようにパフォーマンスを発揮するかを見て結論を出す必要があると思うけど、僕の感覚、そして、それは単なる感覚ですが、ここでの週末は、おそらくクルマのパフォーマンスとこのあたりの効率の比率で少し遅れたと思う」
「そして、レッドブルは素晴らしい週末を過ごした。これがギャップを特に大きくしている。それを分析するには、あと数レースを待つ必要がある」
カテゴリー： F1 / スクーデリア・フェラーリ
