F2 ベルギー レース1
FIA F2選手権 第9戦 ベルギー大会のレース1が8月25日(土)にスパ・フランコルシャンで行われ、ニック・デ・フリース(PERTAMINA PREMA Theodore Racing)がポールポジション・トゥ・ウィン。牧野任祐(RUSSIAN TIME)は12位、福住仁嶺(BWT Arden)はリタイアでレースを終えた。

シーズン第9戦のレース1が、スパ・フランコルシャンで行われました。F2のレース前に、一時強く雨が振ったが、レース開始時にはドライコンディションに回復。気温は14度、路面温度は24度。

4列目8番手スタートの福住仁嶺は、スタートでポジションを守りきり1周目を終えた。牧野任祐は6列目11番手からスタートし、1コーナーでイン側に入りましたがポジションを奪われ、その後に後続に先行を許し15番手で1周目を終える。

ソフトタイヤでスタートした福住仁嶺は、7周を終えてピットイン。タイヤを交換して18番手でレースに戻る。その後、他車のピットインで13番手までポジションを上げた15周目、マシンにエンジントラブルが発生し、福住はマシンをコースサイドに止めた。排気管から火が噴き出るアクシデントだったが、福住は無事に脱出している。また、このアクシデントによりセーフティーカーが導入された。

牧野任祐は、ミディアムタイヤでスタートし、ピットインを遅らせる作戦だったが、タイヤの状態は思ったより厳しく、ペースが上がらないまま13周を終えピットイン。ピットアウトしてすぐにセーフティーカーが出て、その時点では15番手を走行。なかなかペースの上がらないままレースは終盤を迎え、22周目に上位車のコースオフなどで12番手にポジションを上げ、そのままフィニッシュとなった。

優勝はポールポジションからスタートしたニック・デ・フリース(PERTAMINA PREMA Theodore Racing)。2位にはセルジオ・セッテ・カマラ(Carlin)、3位にはジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)が入った。

レース2は8月26日(日)午前10時50分(日本時間午後5時50分) にスタートする。

牧野任祐(レース1・12位)
「スタートはよくて、他車と軽く接触しながらもサイド・バイ・サイドで1コーナーに入って行って、そのままオー・ルージュに並んで駆け上がって行った時点では、順位は上がっていたと思います。でもケメルストレートからのフルブレーキングで行き場所がなくなって2台揃って飛び出した間に、順位をいくつか失ってしまいました。そのあとは、悲惨でした。ミディアムタイヤでスタートしたのですが、今シーズン一番というくらいタイヤの劣化と摩耗がひどかったです。ミディアムなのに3周目くらいからリアのグリップがなくなりました。タイヤがソフトじゃないか? 色が間違っているんじゃないか? と思ったぐらいです。実際のピットインの5周前くらいから入りたいと訴えていたのですが、そうするとソフトがゴールまで持たない。周りも同じぐらいのタイミングで何台か入っていますから、やはり厳しかったんだと思います。本当は17周目くらいまで持たせるつもりでしたけど、全く無理でした。セッティングが合ってなかったのか、レース後にリアタイヤを見たら、完全摩耗でした。結果的に、ソフトはそれよりずっと持ちがよかったです。セーフティーカーが出たし、燃料が軽かったことも大きいと思います」

福住仁嶺(レース1・リタイア)
「スタートは、蹴り出し自体は悪くなかったのですが、ホイールスピンさせてしまって、結果的に周りとあまり変わらないスタートでした。ただレースが始まってすぐブレーキに不具合が出始め、ペダルがすごく長くなってしまいました。ソフトタイヤの時はそれでもまだマシだったのですが、ミディアムに履き替えてからは全く止まらなくなりました。それでペースが上がらず、ロックしまくりでした。おそらくエンジンブローがなかったとしても、かなり厳しい展開になっていたと思います。エンジンブローは全く前触れもなく、急にパワーを失いました。全開区間に入ったところですね。ミラーで白煙も見えて、ああもうダメだなと思いました。クルマ自体は、少なくともソフトを履いていた時には、いいバランスでした。ただミディアムになるとリアのグリップがどうしても足りなくて、オーバー傾向が大きくなりました。それでもブレーキの問題さえなければ、悪くないペースで走れただろうと思います。予選でトップ10に入ったのは今季2回目で、それはエンジニアもしっかり評価してくれました。でもレース結果につながらなかったし、その理由もすごく残念なものだし、僕自身は全然喜べません。シーズン後半になってもいまだにこういう状態なのは辛いですけど、でも全力でやって行くだけです。予選に限れば、クルマの性能を十分引き出せたと思います。1回目から2回目にかけて、タイムの伸びも大きかったですし。トップ8以内ぐらいにいれば、今年のレースでは上位入賞のチャンスは大きいです。そういういい流れは、前戦ブタペスト辺りから感じています。どうやったらマシンがよくなるのかも、少しずつ見えてきています」

2018年 F2 第9戦 ベルギー レース1 結果

PNoDriverTeam
14ニック・デ・フリースPERTAMINA PREMA Theodore Racing
218セルジオ・セッテ・カマラCarlin
38ジョージ・ラッセルART Grand Prix
419ランド・ノリスCarlin
55アレクサンダー・アルボンDAMS
61アルテム・マルケロフRUSSIAN TIME
714ルカ・ギオットCampos Vexatec Racing
86ニコラス・ラティフィDAMS
911マキシミリアン・ギュンターBWT Arden
1015ロイ・ニッサニーCampos Vexatec Racing
117ジャック・エイトケンART Grand Prix
122牧野任祐RUSSIAN TIME
1317アレッシオ・ロランディTrident
1416アルジュン・マイニTrident
159ドリアン・ボコラッチMP Motorsport
163ショーン・ゲラエルPERTAMINA PREMA Theodore Racing
1721アントニ・フォコCharouz Racing System
1820ルイス・デレトラズCharouz Racing System
1910ラルフ・ボスチャングMP Motorsport
2012福住仁嶺BWT Arden


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カテゴリー: F1 / FIA F2