FIA-F2:ホンダF1育成の角田裕毅が参戦2戦目で初表彰台を獲得
FIA-F2 第2戦オーストリア大会のレース1が7月11日(土)にレッドブル・リンクで行われ、ホンダF1育成の角田裕毅が参戦2戦目で初表彰台を獲得した。

レッドブルリンクは予報通り朝から激しい雨に見舞われ、F1のスケジュール変更により、F2のレースは50分遅れ、17時35分開始となった。

強い雨が降る中、セーフティカー先導で走行が開始されましたが、5周を走った段階で赤旗が提示され全車ピットに戻り、天候の回復を待ちます。徐々に雨脚は弱くなり、1時間後の18時35分に再びセーフティカー先導で、レースが開始された。

4周に渡って先導走行が行われ、レースがスタート。ポールポジションから好スタートを見せた角田裕毅は、少しずつ後続との差を広げて首位を守り、レースは中盤を迎えた。23周目に角田にピットインの指示が無線で出され、その後もサインボードを使ってチームはピットインを指示するが、角田は走行を継続。上位陣では最も遅いタイミングとなる27周目にピットインした角田は、タイヤ交換作業に手間取り時間をロスし、5番手にポジションを落としコースに戻る。

すぐさま前車をパスして4番手に上がり、上位1台がピットインし3番手となった角田は、ペースを上げて追い上げを開始。29周目の第1コーナーで前車をパスして2番手までポジションをばん回した。

レース終盤、トップとの差が1秒を切るまでに詰め寄ったが、首位の選手もペースを落とさずに巧みな走行を続け、角田は背後に迫るまでには及ばず2位でチェッカーフラッグを受けた。角田は参戦2戦目で初表彰台を獲得。レース2では7番手スタートから連続表彰台を目指す。

角田裕毅(2位)
「(F2で)初めての雨のレースでしたが、初めからペースはよく、タイヤマネージメントもうまくいって、後続との差もコントロールできました。レース中盤、そろそろタイヤもきつくなって、ピットインのタイミングかなとは思っていたのですが、無線が壊れていて指示が受け取れませんでした。ピットサインで確認しましたが、数周ピットインが遅れてしまいました。ピットインが遅れてしまったことと、作業に少し時間がかかったことでポジションを落としてしまいましたが、コースに戻ってからレース終盤にかけてタイヤマネージメントがうまくできなかったことが一番の反省です。無線が使えなかったこともあり、残り周回数を勘違いしてプッシュし過ぎて、最後までタイヤを保たせることができませんでした。ブレーキバランスをいじったりして何とか追い上げたのですが、トップの選手のタイヤマネージメントがうまく、追いつくことはできませんでした。勝てるレースだったのでとても悔しい気持ちですが、自分にとってもチームにとってもいいステップにはなったと思いますし、自信につながるレースになりました」

2020年 FIA-F2 第2大会オーストリア レース1 結果
Pos.No.DriverTeam
121ロバート・シュワルツマンプレマ・レーシング
27角田裕毅カーリン
33周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ
420ミック・シューマッハプレマ・レーシング
54カラム・アイロットユニ・ヴィルトゥオーシ
66クリスチャン・ルンガーARTグランプリ
75マーカス・ームストロングARTグランプリ
82ダニエル・ティクトゥムダムス
99ジャック・エイトケンカンポス・レーシング
101ショーン・ゲラエルダムス
1125ルカ・ギオットハイテックGP
128ユアン・ダルバラカーリン
1315フェリペ・ドルゴヴィッチMPモータースポーツ
1424ニキータ・マゼピンハイテックGP
1522ロイ・ニッサニートライデント
1623佐藤万璃音トライデント
1714松下信治MPモータースポーツ
1812ペドロ・ピケチャロウズ・レーシング・システム
1911ルイ・デレトラズチャロウズ・レーシング・システム
2010ギリェルメ・サマイアカンポス・レーシング
2117ジュリアーノ・アレジBWT HWAレースラボ
?16アルテム・マルケロフBWT HWAレースラボ


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カテゴリー: F1 / FIA F2 / 角田裕毅