FRICサスペンション
F1ドイツGPにむけて全てのF1チームがFRICサスペンションシステムをマシンから外したことで、週末が異議申し立てで混乱する恐れはなくなった。

全てのチームがプラクティス初日に向けての意向を確認しているわけではないが、FIAの技術代表ジョー・バウアーは、今週末FRICを搭載するチームがいないことを木曜日の夜に明らかにした。

車検後の交付される技術レポートで、ジョー・バウアーは「いかなる種類のFRICサスペンションシステムを装着したクルマがないことを確認する」とコメント。

FIAは、FRICが可変空力デバイスに該当するとの見解を示したが、ピットレーンの全員がFRICを走らせないという決定により、どのチームもライバルを異議申し立てをする見込みはなくなった。

FRICは、1周につきコンマ4秒の価値があるとされているが、大部分のドライバーやチームは、それが全体的な勢力図にどのような影響を及ぼすか確信できていない。

事実上のFRIC禁止による影響について質問されたフェルナンド・アロンソは「それほどでもないと思う。数年間F1カーにあったシステムだし、ドライビングスタイルに大きな影響はないし、それがクルマの挙動に変化を与えることはないと思う。ソフトからミディアムタイヤに変えるようなものだ」とコメント。

「そうだね。少し遅くなるだろうし、うまく適応できるチームがいるかもしれない。でも、マルシャがポールポジションを獲得するようなことはないと思う。全員にとってほんのコンマ数秒だ」

ダニエル・リカルドは、素直にFRICの禁止がメルセデスに影響することを望んでいると述べた。

「様子を見てみよう。おそらくメルセデスは本当に巧妙なシステムを持っていて、僕たちよりも多くを失うという考えは素晴らしいね」

「でも、実際にトラック上でどうなるか見てみよう。そうは言っても、1周につき1秒が犠牲になるような変化だとは思わない。コンマ1〜2秒だと思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1マシン