F1アカデミー:マルタ・ガルシアが初代チャンピオンに輝く
マルタ・ガルシアが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたレース1でスリリングな勝利を収め、F1アカデミーの初代タイトルを獲得した。

昨日の予選1でポールポジションを獲得したガルシアは好スタートを切ったが、すぐにプレッシャーにさらされた。今季初勝利を狙うロディン・カーリンのアビー・プリングはラインから素早く飛び出し、トップに躍り出る決意をみせた。

しかし、ガルシアはポジションをキープし、1周目が進むにつれてペースを上げていく。さらにその後方では、金曜日の予選2でポールポジションを獲得したばかりのジェシカ・エドガーが4番手につけ、力強いペースを見せた。

フィールド後方では、エメリー・デ・ホイス、クロエ・グラント、マイテ・カセレスがバトルを繰り広げ、ターン1へ進入で3台が絡んで3台ともリタイア。これによりセーフティカーが導入され、マシンが撤去された。

セーフティカーがピットに戻った6周目、ガルシアはプリングとネレア・マルティを抑えながらペースをコントロールすることになった。プレマドライバーは堅実なスタートを切ったが、プリングは彼女のミラーに映ったままだった。

6周目の終わりにセーフティカーがピットインすると、ガルシアはペースを管理し、プリングとネレア・マルティを抑えるという課題に直面した。プレマドライバーからのまたも堅実なスタートだったが、プリングはミラーに留まった。

チャンピオン候補のレナ・ビュラーがなんとかエドガーから4番手を奪い返すと、その直後のターン1ではマルティのインサイドから見事な追い上げを見せた。しかしマルティはあきらめずに反撃を試み、その結果、エドガー、ビアンカ・ブスタマンテ、ハムダ・アル・クバイシが競り合うことになった。

これでガルシアとプーリングが先頭で一騎打ちとなり、プリングはランキングリーダーにプレッシャーをかけ続けた。一方、ブスタマンテはターン12でミスを犯したエドガーをオーバーテイクして5番手に浮上した。

プリングのレースエンジニアが励ましの言葉をかけたが、最終ラップで接近しながらもガルシアをパスすることはできなかった。ガルシアはゴールラインを通過し、2023年シーズン7勝目を飾るとともに、16ポイント差でF1アカデミーの初代チャンピオンに輝いた。

パルクフェルメでルイス・ハミルトンらに祝福された15号車のドライバーは、プーリング、ビューラーとともに表彰台で喜びを分かち合い、ハミルトンのメルセデスF1チームメイトであるジョージ・ラッセルからトロフィーを受け取った。

マルタ・ガルシア F1アカデミーレース後、ルイス・ハミルトンから祝福を受けるF1アカデミー初代ドライバーズチャンピオンのマルタ・ガルシア。

「もちろん、素晴らしい気分です」とガルシアは勝利後に語った。「チェッカーフラッグを通過して優勝したとき、なぜだか分かりませんけど、あまり実感がわかきませんでした!

「でもその後、周回を重ねるうちに、ちょっと感情的になってきて、今年チームと一緒にやってきたことや、この何年かのハードワークのことなど、すべてのことを思い出していきました」

「チャンピオンになれてうれしいですし、F1アカデミーの初代チャンピオンにもなれて、素晴らしい気分です」

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カテゴリー: F1 / F1アカデミー