F1日本グランプリ メルセデス
バーニー・エクレストンは、F1日本グランプリでメルセデスのマシンがあまり映像に映し出されなかった背景に何ら悪意はないと述べた。

レース直後、メルセデスの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、なぜ1-2フィニッシュを果たしたルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがFOMの国際映像にほとんど登場しなかったのかバーニー・エクレストンに質問する予定だと話していた。

ターン2でニコ・ロズベルグをかわした後のルイス・ハミルトンは一度も脅威を受けることがなく、カメラが追っていたのは主に中団のバトルだった。

ニキ・ラウダは、“ザウバーやホンダのマシンがたくさん登場”する一方で、メルセデスの露出が不足していたのは“奇妙”だと話している。

FOMの放送はネット上でも陰謀説を呼び、メルセデスが圧倒的な力を持つエンジンを2016年にレッドブルに供給することを拒絶したことへの罰だとの見方が出ていた。

しかし、バーニー・エクレストンは、F1放送のあり方に政治的な背景はないと反論している。

「我々は数週間前にテレビ放送について話し合い、中団の走者をもっと頻繁に登場させるべきだとの結論に達した」とバーニー・エクレストンは Die Welt に述べた。

「トップ集団だけにフォーカスするのは退屈ではあるが、我々がこうしたのは中団チームをサポートするためでもある。それに、トト(ヴォルフ)とニキの2人もこのような判断を知っており、理解している。意図的な操作はない」

F1日本グランプリの決勝レースでFOMの国際映像にメルセデスが取り上げられたのはおよそ6分だったが、3位と4位だったフェラーリの2台も特に目立ってはいない。オーバーテイクやポジションを争う接戦のほとんどはフィールドのかなり後方で発生していた。

上位勢とは対照的にホームレースのマクラーレン・ホンダはよくカメラに捉えられており、バーニー・エクレストンは、日本のプロデューサーが中団の争いにフォーカスを置きすぎたかもしれないと認めている。

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カテゴリー: F1 / バーニー・エクレストン