アイザック・ハジャー F1オーストリアGP初日「Q3進出は不可能ではない」
アイザック・ハジャーは、F1オーストリアGPのフリー走行初日でレーシングブルズのVCARB 02に自信を持って臨み、13番手と中団上位につける堅実なパフォーマンスを見せた。チームの新パーツ評価をこなしながらも、Q3進出圏内をうかがう位置につけている。

「今日はFP1とFP2で大きくは変わらなかった」とハジャーは語る。

「FP2の方が少し快適に感じたけど、ここレッドブル・リンクは本当に差が詰まっている。ほんのコンマ数秒でいくつもポジションが変わる状況だから、明日はその数秒をどう縮めるかが勝負になる」

午前のFP1ではリアウイングのテストに取り組みながら1分6秒110で10番手。午後のFP2では1分5秒547を記録し13番手に入った。トップ10進出まで0.1秒強という僅差の中で、レースウィーク初日としては十分に有望な内容だ。

「Q3進出は簡単じゃないけど、決して不可能ではない。今のところアストンマーティンの方が少し速いように見えるけど、自分たちも全部をまとめ切れば届く範囲にいる。明日に向けてすべてを出し切るつもりだ」と意気込みを語った。

アイザック・ハジャー オーストリアグランプリ F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

チームメイトのリアム・ローソンもまた、午後のFP2で1分5秒543を記録して12番手につけた。FP1ではフロントウイングの評価走行を担当し、セッション序盤にステアリングの問題を抱えながらも着実にペースを上げてきた。

「ここは1周が短いサーキットだから、自然とラップタイムが接近する。グリッド全体の差も今季は特にタイトだから、予選は本当に競争が激しくなる」とローソンは語る。「今のクルマの状態には満足しているけど、まだ改善の余地はある。Q1ではトラフィックの影響も大きいので、タイヤの温度管理やアウトラップの運用がカギになると思う」

レーシングブルズのレーシングディレクター、アラン・パーメインは2台の安定した初日について「今日は我々にとって生産的な一日だった。クルマの状態はまずまずで、ドライバーたちも概ね満足している。ただし、あと数コンマを削る必要があるのは明白だ。今夜そのためのポイントを整理して、明日のFP3でテストする予定だ」と語った。

また、週末のコンディション変化にも言及し、「今日の気温は低めだったが、日曜はかなり暑くなる予報が出ている。タイヤの劣化や戦略面で大きな影響があるだろう。3種類すべてのコンパウンドを今日試すことができたのは非常に有意義だった」と付け加えた。

レーシングブルズは今季中団グループの中で着実に存在感を増しており、ハジャーにとってもローソンにとっても、予選でのひと押しが今週末の流れを決定づけることになりそうだ。

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カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー / F1オーストリアGP / ビザ・キャッシュアップRB