F1ドライバー V10エンジン復活論に意見が分かれる

リバティメディア、FIA、一部のチームが、2028年からの持続可能な燃料を使用する自然吸気のV10エンジンの復活を加速させるため、2026年の新エンジン規則の延期を提唱しているという報道が流れている。
「周知の事実だが、V6サウンドは決して良くなかった」と上海でルイス・ハミルトンは語った。
マックス・フェルスタッペン同様、ハミルトンも1996年に初めてF1マシンを見た時のことを思い出し、「胸全体が振動した。それは僕がこれまでに感じ、聞いた中で最も圧倒的なものだった」と付け加えた
「残念ながら、年月を経て、それは失われてしまった」
現在のターボハイブリッド「パワーユニット」は重く、高価であることが証明されており、フェラーリのドライバーは「僕たちが使用しているバッテリーで、本当に持続可能だと言えるのか」と疑問を呈している。
マックス・フェルスタッペンも完全に同意しており、V10エンジンでレースをすれば、現在の契約期間を超えてF1に残れるかもしれないとさえ認めている。
4度の世界チャンピオンに輝いたフェルスタッペンは「たぶん、そうだろうね」と語った。
「今よりずっとエキサイティングなのは確かだ。子供の頃、エンジン音を聞いたときのことを覚えている。マシンは遅かったかもしれないけど、それ以上のものを感じさせてくれた」
「あのエンジンが与えてくれるフィーリングは、今とは比べものにならない」

F1のベテラン、フェルナンド・アロンソは、V10からV8、そして現在のV6へと移行する過程でレースを続けてきたが、中国では「後戻りすることが正しい選択かどうかはわからない」と認めた。
「もちろん、V10の時代もV8も、そして僕たちが懐かしむマシンのサウンドも大好きだ」とアロンソは語った。
「同時に、今はまったく異なる世界にいる」
「テクノロジーは進化し、かつての3分の1ほどの燃料で走る非常に効率的なエンジンが開発されている。 時代に逆行してハイブリッド時代に逆行することはできない。 それは、ヘイローなしで走れると言い、マシンをより危険でファンにとってよりエキサイティングなものにしようと言っているようなものだ」と43歳のドライバーは付け加えた。
大きな問題のひとつは、もしF1が2026年時代を本当に遅らせた場合、アウディは来年から使用するエンジンを持たないことになるということだ。
「議論は耳にしている」と、アウディ傘下のザウバーのドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグは言う。
「しかし、それはただの話しに過ぎないと思う。2026年のレギュレーションはすでに決定している。少なくとも、僕はそう理解している」
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