2019年 F1日本GP 金曜フリー走行
2019年のF1世界選手権 第17戦 日本GPのフリー走行2回目が10月11日(金)に鈴鹿サーキットで行われた。

土曜日のフリー走行3回目の中止が決定したことで、90分のFP2セッションは予選向けての一発の速さと決勝のロングランのデータ収集の両方を実施しなければならなくなった。また、仮に日曜日の午前中に予選が行えなかった場合、FP2の結果でグリッドが決定する。

そのため、全チームが精力的に周回を重ね、メルセデスのバルテリ・ボッタスの1分27秒785でトップタイムを記録。2番手にも0.100秒差でルイス・ハミルトンが続いた。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「とてもポジティブな一日だった。このトラックでこのようなクルマをドライブするのはいつだって本当に楽しいことだ。全体的にクルマにとても満足しているし、最初から感触が良かった。クルマのバランスを改善するためにまだいくつか小さな微調整を行うことができると思うけど、全体的にショートランとロングランの両方で感触は良かった。今日は土曜日用のタイヤをいくつか使ったし、天候は良いままだったので、多くの走行をすることができた。それは素晴らしいことだ。日曜日の予選とレースの両方でセッションになると予想しているし、プッシュし続ける必要がある。明日は予想外の休みになるけど、チームは僕を忙しいままにしてくれると確信している。データを掘り下げて、最大限に活用していきたい」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「このトラックをドライブするのは本当に驚くべきことだ。第1セクターのS字は向かい風だったけど、素晴らしかった。全体として良い一日だった。プログラムを完了することはできたけど、進行中の作業だ。このトラックでは常にタイムを見出せるし、改善できるエリアが常にある。バルテリは良いペースを示していたし、週末のこの時点で僕たちは良いポジションにいるように思う。本当に楽しいトラックだし、クルマに戻るのが待ち切れない。日曜日に良いポジションにいられるように今夜と明日でデータを分析していく」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「走り出しのバランスには満足していなかった。しかし、ラップタイムからみても分かるように、FP1からFP2にかけて、マシンを大きく改善することができた。まだまだ改善の余地はあると思う。メルセデス勢は強力なように見えるが、このコースではさほど驚くべきことではないと思っている。新開発の燃料は、エンジンパワーの上でかなり好材料になったと思っている。金曜日だけの状況で、まだまだ力関係が分からない状況ではあるが、日曜日に予選が行われない状況に備えて、FP2からプッシュをしていった。台風により、明日はコースに出られないが、丸一日データの分析に使いたいと思う。また、ほかのドライバーとビデオゲームで遊ぼうと思う。日曜日に予選とレースが同日になることは特に懸念していない。天気ばかりはどうにもならないし、どんな一日になるか見てみよう」

4番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日を最大限に生かせたと思う。天気の影響で予選が日曜日に延期されることが分かっていたので、みんながいつもとちょっと違った形でフリー走行にアプローチしていたい。特に2回目のセッションはね。今週末はFP3がないので、どんな理由であれ日曜の午前にドライブできなければFP2の結果がスターティンググリッドになる。僕たちのライバルは今日とても強かったし、僕たちはまだ自分たちが思うところに達していない。ペース的にどこが不足しているのか完全には理解していないけど、自分のドライビングでいくらか改善されることはわかっている。日曜日は忙しくなるだろうけど、マシンに乗るときはいつだって同じルーティンだし、同じ気持ちだ。だから、いつも通りに臨むつもりだし、すべてのエリアで改善できるように懸命に仕事をして、強力な結果を残せるようにできる限りのベストを尽くすつもりだ」

5番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「今日はそれほど悪くはなかった。少なくてとも見た目よりは良かった。僕たちはそれなりの状態にあると思うけど、全体的に少しペースが足りないかもしれない。メルセデスはプラクティスの開始時からとても快適そうに見えたし、彼らはFP2でそのペースを確認した。タイヤの使い方という点で理想的なセッションではなかったし、改善の余地は少しあると思う。明日は何をするかはわからない。リラックスして、屋内スポーツをするかもしれない。明日の風と雨が影響するので日曜日のコースの状態は大きな疑問符だ」

6番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)
「今日の走りにはとても満足しているし、このコースのことが大好きなので、ここに来るのが待ちきれなかった。セクター1はとても印象的で、走るのが楽しみだった。とても早いリズムの中でに走れたし、ロシアGPよりもずっと快適に感じている。しかし、まだまだやるべき仕事はある。鈴鹿を走行するのは初めてで、しかも明日の走行はない。コースを学ぶ時間が短くなってしまうのは、理想的とは言えない。ちょっとがっかりしているが、誰にとっても条件は一緒なので、準備を続けたいと思う。メルセデスの2台はとても速く、コーナーでの動きもよく見えるが、僕たちのマシンもどんどんよくなっているので、そこまで遠い存在ではないと感じている。順調にメニューをこなせているが、まだまだタイムを向上させられると思う。細かいところまでセットアップを重ねて、あとコンマ2秒はタイムを上げたい。6番手タイムは望んでいた結果ではないかもしれないが、日曜日に予選が行われるか、楽しみに待っていたいと思う。ドライの場合、さまざまな要素が絡み合うと思うが、雨だとかなりトリッキーなコンディションになると思うので、より難しい展開になるだろう。現時点で明日の予定はないが、ホテルにボウリング場があると聞いているので、そこで遊ぶかもしれない」

7番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「ポジティブな金曜日だったと思う。FP1の最初はちょっと心臓発作を起こしたけどね! クルマをガレージに戻すことができて、メカニックが素晴らしい仕事をして準備してくれたおかげで、コースに戻って走行プログラムを終えることができた。FP2も張り詰めていたけど、どちらのセッションにも満足している。クルマの感触はいいし、競争力がある。ただ、明日走れないので今日の走行プランは違っていたし、ライバルについて確実なことはわからない。まだちょっと不確実なものもあるけど、日曜日の準備は問題ないと確信している」

8番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「今日のパフォーマンスにはかなり満足していいと思う。特に日曜日に僕たちがレースをすることになるであろうチームと比較してね。今夜から台風が到着することで明日の予選は中止され、日曜日の午前中も実施できない可能性がまだ残っている。もしそうなった場合は今日のプラクティスのリザルトでグリッドが決まる。そうなった場合、8番手はレースをスタートするのに悪い位置ではない。グリッドの中団は、10台ほどが0.5秒の間にひしめいている。日曜日はどうなろうと接戦になるだろう」

9番手:ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
「FP1を見る側としてはかなり寒いと感じた。FP2しか走行できまなかったけど、お気に入りのコースの一つである鈴鹿をドライブできるのは、本当にすばらしいことだ。今日の走行はとても楽しかったし、日曜日も楽しみにしている。土曜日がキャンセルされたので、FP2が非常に重要になると考え、できるだけ多くのことをトライしていった。予選やレースに向けたセットアップを行いながら多くのラップを走り、最終的に9番手を獲得できた。しかし、マシンのバランスが少々取りづらかったので、今日試したことをもう一度おさらいする必要があると思う。今のままでも問題はないけど、さらにパフォーマンスが向上させられると思う。いつもよりも、仕事に時間をかけたkど、日曜日に向けて最適な解決策を見つけたいと思う」

10番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「楽しかった。予定していたことは全て終えることができた。必要なテストを全て消化した。燃料を積んだ状態、軽い状態を試して、その全てから良いデータを得ることができた。ここでは去年のFP1しか経験していないし、ドライビングに関してはもう少しやらなければならないことがある。まだ望んでいたほど自信が持てていないので、日曜日に予選があるならば、その前に少し変えてみるつもりだ。ドライビングとセットアップを改善すれば、もう一歩前進できると思う」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1日本GP