F1 ロシアGP 予選
2019年のF1世界選手権 第16戦 ロシアGPの予選が9月28日(土)にソチ・オートドロームで行われた。

ポールポジションを獲得したのはフェラーリのシャルル・ルクレール。今週末唯一となる1分31秒台のタイムを叩き出し、4戦連続、自身6回目となるポールポジションを獲得した。フェラーリドライバーとして4戦連続でポールポジションを獲得したのはミハエル・シューマッハ以来となる。

1番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「このクルマをドライブするのは素晴らしい感覚だ。チームは路面の進化を予想して、クルマをベストな状態にセットアップするために素晴らしい仕事をしてくれた。僕たちは自分たちのことに集中しているし、これまでやってきた仕事が少しずつ実を結んできている。僕としては、ネガティブな点に焦点を合わせて、そこを改善して、できるだけ多くのことを学んでいる。Q3でのアタックは、ターン16と17で少しリアを失った以外はうまくいった。このような結果で1日を終えることができて嬉しい。でも、今はレースに完全に集中している。FP2でのレースペースが良かったのはポジティブな兆候だ。ライバルとは異なるタイヤでレースをスタートするけど、デグラデーションに関してはソフトとミディアムのコンパウンドで大きな違いはないと思う。ターン2までが長いので、スタートでは全員を抑えることが重要になると思う。全力を尽くすつもりだ」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「これまでのところ、本当にポジティブな週末だと感じているし、全体的な自分たちの仕事にとても満足している。昨夜遅くまで、そして、今日もとても頑張ったので、最後にすべてがまとまった。究極の目標はできるだけ100%に近づけることだが、今日はマシンには余力がほとんど残っていなかったと思う。ソチは僕がいつも苦労するトラックだけど、今日はすべてのアタックがどんどんよくなっていたし、リアルなミスもなかった。特に最後のアタックはいい感触だった。フェラーリはストレートで物凄いスピードがあるので、彼らの間に割って入れたことは、僕たちにとってとてもよいシナリオだ。今はこの分断をもっとよいものに変えるために頑張らなければならない。ターン1までの距離が長いので、硬いタイヤでスタートするのは必ずしもベストではないが、僕たちは何かを試さなくてはならないし、明日違う戦略を試せるのはよいことだ。チームが本当に良い仕事をしてくれたので、この順位になった。バトルを楽しみにしている」

3番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「全体的にマシンにはかなり満足しているが、完全には満足していない。Q1は最初のアタックでミスを犯し、その後イエローフラッグで減速したのでちょっと面倒だった。マシンからすべてを引き出すことが重要な予選の最後に向けて、クリーンなリズムに乗るのが難しかった。それでもレースは明日だし、自信はある。良いスタートをする必要がある、あとのことはそれから考えればいい。僕はソフトタイヤでクリーンな側からスタートするのに対して、メルセデス勢はミディアムタイヤでスタートする。タイヤ戦略が異なるので面白い戦いになるだろう。僕らはスタート用に正しいタイヤ選択をしたと思うし、ストレートではライバルに対してアドバンテージがあるので、スリップストリームに何らかの役割を果たすかもしれない」

4番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今回のようなパワーサーキットでの予選は簡単にはいかないと分かっていた。上手くラップはまとめられたが、それ以上のことはなかったと思う。得意としている最終セクターで風の影響を受けてしまい、マシンのポテンシャルを最大限まで活かすことができなかった。昨日の結果はポジティブに思えたのだが、今日の予選を見て分かるようにフェラーリはいつも予選までPUを最大出力で使わない傾向がある。このコースでのコーナーはほぼ90度の直角に近いうえに距離も短いため、ラップタイムを稼ぐのは難しいが、4番手でメルセデスの2台の間に割って入ることができたのはポジティブな結果ではないだろうか。グリッド降格のペナルティーで9番手からスタートとなるため、クリーンなスタートを決めるのが重要だ。周りのマシンも同じく慎重になってくれることを願っている。現実的に考えれば5位が妥当な目標となりそうだが、もちろんそれ以上の結果を目指して最大限に努力して戦う。明日の決勝は2台の間で戦略を分けるメルセデスがどうなるかも含め、面白いレースが期待できそうだ」

5番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「今日の予選はトリッキーだった。予選では、最終セクター、特にターン13ではコーナリング中に毎回リアがスナップしてしまい苦労した。そのスナップでリアタイヤがオーバーヒートしてしまい、そのせいで残りの最終セクターが本当に難しくなった。問題を回避する方法も見つからなかった。Q3の2回目のアタックは本当に大きなスナップで、あそこでコンマ数秒は失ったためアタックを中止した。フェラーリはストレートでとても速い。昨日の僕たちのレースペースはまずまずだったし、周りのドライバーと異なるタイヤでスタートするので、チャンスが生まれることを願っている。まだまだこれからだ」

6番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「今日は良かった! コースに出るたびにタイムが上がっていったし、状況にも対応できた。チームのみんなの力がなければ、あのラップはできなかった。感謝している。昨日からの苦戦を考えれば、5番グリッドで明日を迎えるのはいい気分だ。僕たちは、順応し、進化し、あそこから復活することができた。今年の僕たちがクルマをより理解できるようになったということでもある。明日の5番手スタートを楽しみにしている。良い結果を出せるという自信はある。今日はみんなおめでとう」

7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
「今日は満足している。ラップはクリーンでいい感じだったし、セッションをうまく切り抜けてトップ10内というふさわしい位置で予選を通過した。今週末の出だしからマシンの感触は良かったし、しっかりと走れていると思う。カルロス(サインツ)の前に出られたら良かったけどね。中団グループは今回もタイトだったが、明日はポイントを目指して戦っていく。まずまずの仕事ができた一日だった」

8番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「良い予選だったし、明日は好位置からスタートできる。予選を通ててポジティブなフィーリングを持っていた。僕のクルマと同じように路面も向上していった。とても良い状況だったけど、全てをうまくまとめたわけではないので、シンガポールほどのラップは決められなかった。Q3の最後のアタックで小さなミスをしてしまったけど、それでも満足している。マックス(フェルスタッペン)のペナルティもあって7番手という良いポジションからスタートできる。昨日のフラストレーションの後、今日、本当に良いクルマを与えてくれた現場とワーキングにいるチームのみんなに感謝したい」

9番手:ロマン・グロージャン(ハース)
「今日は良い予選セッションだった。FP3ではかなり風の影響を受けてしまい、とても難しかったし、セッション序盤はバランスがまったく取れていなかった。ようやくQ3に戻ることができてうれしい。いくつかのコーナーでバランスがかなり違っていたし、調整できるフロントウイングでもあれば助けになるかもしれないね。真面目な話、僕たちが走らせているハイブリッドカーはあまり風が好きではないし、ちょっと難しくなる。今日、僕たちが競争力を発揮できたことに満足している。レースペースは励みになるものだったので、明日も良いペースを発揮できることを願っている」

10番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今週末を通してこれほど速くはなかったので、Q3に進めたのは本当に嬉しい。それが目標だった。Q1で余分に1セット使わなければならず、Q3の最後は1回しか新しいタイヤで走れなかったし、10番手以上にはまったく十分ではなかった。明日はもっとうまくやれるはずだ。ポイントを獲得できるポジションだし、そのためにハードにプッシュしていく。ニコの予選は彼の腕があったからだ。今週末はずっと彼が速い」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ロシアGP