F1 中国GP 決勝
2019年のF1世界選手権 第3戦中国GPの決勝が4月14日(日)に上海インターナショナルサーキットで行われた。

優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン。2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、1コーナーでトップに立つとそこからはレースを完全に支配。通算75勝目を挙げ、ドライバーズランキングの首位に浮上した。2位にもバルテリ・ボッタスが入り、メルセデスが1000回目の記念すべきグランプリを1-2フィニッシュで制した。

優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「最も簡単な週末というわけではなかったけど、チームにとって本当に素晴らしい結果だ。全員がこのために懸命に頑張ってきた。自分たちがフェラーリにどこまで対抗できるかはっきりとはわからなかった。バーレーンの彼らはあまりにも速かったからね。バルテリはこの週末ずっと速くかったし、今日も素晴らしい仕事をした。一緒に1-2を達成できるなんて本当に特別な1000回目のグランプリだ。スタートが近いを生んだ。この最初の3戦は戦略が本当にものをいっているから、それを維持していく必要がある。週末を通して Team LH Chinaは素晴らしかった。彼らに心から感謝したい。彼らは僕が空港に到着した瞬間から、毎朝毎晩、ホテルでもトラックでも歓迎してくれた。僕をサポートしてくれた全ての人々に心から感謝したい。僕たち全員の戦いはまだとても僅差だ。今後数年がどのような展開になるかはわからないけど、最高に興奮している」

2位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「チームとして、僕たちにとって本当に完璧なシーズンのスタートだ。3戦連続で1-2を達成できるなんて想像できなかったし、全員のハードワークのおかげだ。全ての機会を最大限に活かすことができたし、素晴らしいことだ。個人的には今日は少し期待外れだった。僕はポールだったけど、スタートでレースを失ってしまった。スタートボックスの白線のわずかに外側にいて、蹴り出しでホイールスピンしていまい、ルイスにポジションを奪われてしまった。このスポーツでは細かいことすべてが重要だし、残念ながら、その細かな部分がレースを決めることになった。ポジティブな点は僕たちに上海で強力なペースがあったことだ。バーレーンよりもはるかに強力だった。僕たちは良いポジションにいると思うけど、プッシュし続ける必要がある。このトラックはレイアウトが非常に独特だし、バクーは特性が非常に異なるので、2週間後はまた面白くなるだろう」

3位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「表彰台を獲得できたことには満足しているけど、全体的には満足できない。今日の僕たちはあまりに遅かったからね。メルセデスに対抗できて、はるかに良い位置にいることを期待していたけど、そうではなかった。それに3位と4位でのフィニッシュを達成できなかったことも残念だ。今日のピットウォールの判断に関しては、優先権は常にチームになるし、シャルルと僕は二人ともチームのために走っていることを理解している。僕たちは自分たちのレースができるけど、何よりもまず、フェラーリがライバルと戦えるポジションにいることが先決だ。僕たちはそれについて多くのことを学んでいるところだし、そのためには多くの周回数を走って、もっと良いフィーリングを得ることが重要だ。現時点で自分たちに何が欠けているかさらに明確になってきているし、今後数カ月で正しい道を進んでいくためには今後数週間が重要だと思う」

4位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「簡単なレースではなかったけど、チームとしていい結果を得ることができた。フェラーリを抜くための戦略が奏功し、シャルルより前の4位でフィニッシュできた。タイヤを交換してピットから出てきた後のセバスチャンとのバトルも楽しむことができた。彼を抜くチャンスだったけど、そこまでのペースはなく、そのままフィニッシュとなった。レースではできる限りプッシュしたし、チームの結果に満足している。メルセデスやフェラーリと勝負するにはもっとペースが必要だけど、いい位置で走れているし、毎戦ポイントを獲得できているのはいいことだ」

5位:シャルル・ルクレール (フェラーリ)
「今日は最も簡単なレースではなかった。ライバルと上位を争える十分なペースはなかったように思う。スタートは良かった。そこからセブと僕の二人ともタイヤに苦しんでいたと思う。順位を入れ替えて、彼は引き離していくだろうと思ったけど、そうではなかったし、それが僕のタイヤには助けにならなかった。少しオーバーヒートしていたし、タイムを失ってしまった。2セット目のタイヤで最後までいけることを期待していたけど、残念ながら、もう一度ストップしなければならず、1つ順位を失ってしまった。もっとうまくやるためには何ができるかを理解するために強力して取り組んでいくつもりだ。次のレースではもっと強くなって戻ってくると確信している」

6位:ピエール・ガスリー (レッドブル)
「F1で自身初のファステストラップを記録できて嬉しい。レース終盤で後方のマシンと大きな差があったので、ピットストップを行いファステストラップを狙うことにしたけど、うまくいきました。レース中はリズムを保ち、タイヤの消耗に気を付けるとともに、マシンフィーリングの向上に努めた。レースごとに1歩ずつ向上ができて安心しているけど、一度に3歩ずつ向上できるよう、さらに頑張っていく。次戦に向けてやるべきことはまだ多いけど、やるべきことはわかっている。ポイント圏内でフィニッシュし、ファステストラップというエクストラポイントまで獲得できて嬉しい。今夜ファクトリーに向かい明日、明後日はシミュレーターで次戦に向けた準備を進める」

7位:ダニエル・リカルド (ルノー)
「チームに加入して、レースを完走し、チームとの初ポイントを獲得できて嬉しい。そこからポジティブなものを得ていきたい。シンプルな7位に見えるかもしれないけど、簡単ではなかった。ちょっと孤独なレースだったし、あまりバトルは多くなかったけど、最後までずっと後続のマシンから激しくプッシュされていた。強力な結果だし、僕たちが望めるベストだと思う。少なくとも今日はね。今後数戦にわたってここからプッシュしてし、ここから頑張っていきたい」

8位:セルジオ・ペレス (レーシングポイント)
「今日はポイントを獲得できてとても嬉しい。スタートは素晴らしかった。ギャップを見つけて飛び込んで、それが功を奏した。レースペースは良かった。僕たちはペースを維持することができたし、タイヤもうまく管理できた。でも、簡単なレースではなかった。第2スティントはずっとキミからプレッシャーを受けていたし、そのせいでタイヤのケアもペースアップするのが難しくなった。それは僕の前のダニエルも同じだった。彼も自分のタイヤをケアするのに必死だったと思う。僕が近づくたびにまた引き離せるようにペースを見い出していたからね。ここは僕らにとって決して最も強いトラックではなかったので、今日のようなチャンスを掴んで、ポイントを獲得し続けることが重要だ。バクーでの次のレースではもっと力強くなるポテンシャルがあると思っている」

9位:キミ・ライコネン (アルファロメオ)
「今日はクルマの感触が良かった。グリッドの後方からのスタートだったけど、少なくともポイントを獲得することはできた。最後はフロントタイヤのグリップがなくなっていた。レース中はタイヤを労わっていたので残念だけど、あまりに冷えていたし、スローダウンしてしまった。改善するために作業を続けていくし、バクーで何ができるか見てみるつもりだ」

10位:アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「まずは決勝に向けてチームスタッフが頑張ってくれたことにお礼を言いたい。FP3の後は落ち込んでいたけど、昨夜シャシーの交換などをみんなが頑張ってくれ、今日はいいレースができた。ポイントを獲得し、彼らの努力に報いることができてよかった。レースウイークをとおしていいペースで走れていたのでQ3に進出する自信があったけど、クラッシュからの修復のために予選を走ることはできなかった。今日は2回のピットストップで走る戦略だったけど、タイヤの消耗が思ったよりも大きく、判断の難しいレースになった。FP2ではライバルチームよりもタイヤマネジメントが上手くできていたので、当初の戦略どおりハードタイヤでできるだけ走ることにした。レース終盤でグロージャンが追い上げてきた時にはヒヤッとしたけど、抜かれることなくフィニッシュできてよかった」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1中国GP