F1 アゼルバイジャンGP 2018年のF1世界選手権 バクー市街地コース
2018年のF1世界選手権 第4戦 アゼルバイジャンGPの予選が28日(土)にバクー市街地コースで行われた。

ポールポジションを獲得したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。1回目のアタックで1分41秒498を記録。2回目のアタックではチームメイトのキミ・ライコネンが途中まで上回るものの最終セクターでミス。他のドライバーも上回ることができず、ベッテルは今シーズン3戦連続、通算53回目のポールポジションを獲得した。

2番手には0.179秒差でルイス・ハミルトン、3番手には0.339秒差でバルテリ・ボッタスとメルセデス勢、4番手にはダニエル・リカルド、5番手はマックス・フェルスタッペンとレッドブル勢が続いた。以下、フォース・インディア、ルノーの2台が続いた。9番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は5グリッド降格が決定している。

1番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「この結果にはとても満足しているけど、最後のラップではターン3でロックしてしまったので自分にちょっと腹が立っている。クルマがいいことはわかっていたし、最初の2つのコーナーではすでに前のラップよりコンマ数秒速かった。そのあと、ブレーキング中にバンプにちょっと変にヒットしてロックしてしまった。なんとかコーナーを回ったし、それほど遅くはなかったけど、その後は明らかに同じグリップは得られなかった。もっと速く走れると思っていたので残念だけど、それでも満足している。キミは残念だった。僕たちは2台揃ってフロントローに並べていたと思うからね。でも、明日は長いレースなので様子を見てみよう。レースで良いチャンスを得られるようにポールを争えたことはとても重要だと思う。これまで土曜日の結果は良かったけど、僕たちにはまだやらなければならない仕事がたくさんある。もっと速く走れるクルマだということはわかっている。もちろん、僕たちは今の位置にたどり着くために懸命に頑張ってきたけど、チームの全員がもっとやれることがあることをわかっている。集中してプッシュし続ける必要がある。でも、明日を恐れてはいないし、良いチャンスがあると信じている」

2番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「今日はフェラーリを倒すために十分な速さはなかったけど、かなり僅差だった。2番手に満足できるアスリートなんていないけど、エキサイティングなセッションの後、フロントローに戻ることができたのは嬉しい。厳しい金曜日の後、チームは一歩前進させるために一晩かけて素晴らしい仕事をしてくれた。ロングランではミドルセクターで失っていたし、フェラーリ勢の方が僕たちよりもかなり速かったので、まだ補わなければならない部分は多々あるけど、戦える位置にいるのは素晴らしいことだ。僕たちはクルマをもっと良い位置に持っていくために懸命に仕事をしてきたし、明日は最大限の結果を残す必要がある。フェラーリを困らせてやろう。間違いなくまた面白いレースになるだろう」

3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「3番手は決してポジティブな結果ではないけど、昨日の状態を考えれば良い結果だ。チームはクルマのセットアップに関して素晴らしい仕事をした。昨日とは完全に違うクルマに感じた。本当にクルマを信頼することができたし、それによって僕たちは1列目と2列目を争うことができた。今日は完璧なラップが走れたとは感じていないし、他の誰かにそれがで来ていたかも疑わしい。とにかくかなり難しいトラックだ。レースに関しては僕たちはチームとして良いポジションにいる。2台が続いてレースをスタートできるのはチャンスだし、戦略で仕掛けることができる。明日、風がレースにどれくらい影響を及ぼすかを言うのは難しい。ビルの周りは特にね。面白いレースになるはずだ。明日はトップ3チームの接戦になると思うし、あらゆることが可能だ」

4番手:ダニエル・リカルド (フェラーリ)
「2列目グリッドには満足しているけど、全体的にスムーズな一日ではなかった。午前中は赤旗とイエローグラッグによって2セット目のウルトラソフトで走ることができなかった。予選ではQ2がスーパーソフトでぎりぎりだったし、イエローフラッグが2回出てちょっとやばそうだったけど、なんとか通過することができた。Q3では1回目の走行でウォールにキスしてしまい、最後のラップまでにそれを掃除にしなければならなかった。幸いにも2列目のために十分に素早く掃除できたけどね。このようなストリートサーキットは常に難しいし、速く走るためには限界を攻めなければならないけど、限界の0.5%くらい内側にいければならない。バランスを見つけるのがとにかく難しかったけど、週末を通して感触は良かったし、ここでの去年や中国の良い勢いもあるので、頑張ってレースをして、表彰台に戻れることを願っている。明日は楽しいストリートファイトを楽しみにしているよ(笑)。上位5台はスーパーソフトでスタートすると思うし、僕たち全員が気温の低いコンディションでグレイニングによって重い燃料でウルトラソフトを使うことを避けようとしているので、僕たちにとって意味のある戦略だ。明日は風に吹き飛ばされないように今夜はたくさん食べるつもりだ。かなりクレージーなことになりそうだからね!」

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「今日の予選は問題なかった。特別なことは何もなかったけど、そこまで離されてもいない。僕たちは射程圏内にいたけど、もちろん、予選で彼らがエンジンを上げれくるのはわかっている。でも、全体的に悪くはなかったし、明日は十分に戦えるチャンスはあると思う。最後の走行ではトウを得ようと待っていた。ヒーターがすでに切れた状態で待っていたことでタイヤに望んだような熱を入れることができなくて少し犠牲を払ってしまったと思う。タイヤに関してはウルトラソフトは簡単ではないけど、僕たちはスーパソフトで予選を通過したので、長い第1スティントを走れることを期待している。上位5台はスーパーソフトなので、ウルトラソフトのキミと比べればスティントを延ばせること以外はあまり多くのことは起こらないと思うけど、なんとかしてみるつもりだ。今日は風がかなりトリッキーだったし、明日のレースでさらに強くなると予報されているので、どうなるか見てみなければならない。空力は風にとても敏感だ。飛行機と同じなので、1つの方向に速く飛ぶことができるように、別の方向に速く走れたりする。クルマは風にとても敏感だし、いくつかのコーナーでは苦労している。ダウンフォースをつけるほど、風が強いと難しくなる。僕たちはまだ十分に戦えるポジションにいるし、このトラックでは多くのことが起こる可能性がある」

6番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「Q3の最後の走行ではかなりスピードに乗っていたし、クルマのフィーリングは本当に良かった。とても良いラップを走っていることはわかっていた。最終コーナーの進入はあまり無理はしなかった。あそこは週末にわたって風がかなりトリッキーだったからね。でも、何らかの理由でコーナーの立ち上がりでクルマが大きく体勢を崩して横を向いてしまった。クルマを立て直すことはできたけど、ラップそれで終わった。あのミスがなければもっと良いポジションにいたとかなり確信している。大きな痛手だし、最終コーナーであんな風にしくじるなんてフラストレーションが溜まる。とてもがっかりしている。残念ながら、ミスによってあまり良いポジションでレースをスタートすることはできない。今日は報われなかったけど、明日はまた別の日だし、ベストを尽くすつもりだ」

7番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「僕たちにとって非常に好調な一日だった。クルマはうまく機能していたし、運転していてとても楽しかった。僕たちはクルマを改善させることにおいて良い進歩を遂げているし、僕たちにはすべてのセッションで速さがあった。今日は僕たちが4番手に速いチームだったし、この結果は本当に相応しいと思う。明日は大きなチャンスだし、それを最大限に生かす必要がある。去年はセーフティカーや事故によってここでは何が起こるかわからないことを目にしたているので、忍耐強く、そして、トラブルを避ける必要がある」

8番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「今日のパフォーマンスにはかなり満足している。もっと上位グリッドを獲得できるペースがあったかもしれないけど、チームにとっては良い一日だった。パフォーマンスを最大限に出し切れたとは思っていないし、とても複雑なセッションだった。かなり多くのイエローフラッグが出ていたし、風も状況をとても複雑にしていた。多くのミスがあったのはそれが理由だ。Q3まではクリーンな走行ができなかった。明日のレースは正しいタイミングで正しい場所にいて、巡ってくる機会を最大限に生かすことが重要だ。トラックは僕たちに適しているし、多くのポジションを上げるためのポテンシャルは十分になると思っている。このような日々はチームの全員に大きなモチベーションになるし、僕たちが進歩していることを示している。今日は僕たちがミッドフィールドのトップチームだった。でも、重要なのは明日だ」

9番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)
「僕たちは午前中に少し時間を失っていたので、2台がQ3に進出することができて嬉しく思っている。クルマのバランスはまだ僕好みには仕上がっていないけど、レース週末にはそういうこともあるし、全てを出し切れたことには満足している。明日もポジションを上げるために同じように全力を尽くすつもりだ。ギアボックスペナルティはかなり痛いけど、僕たちはベストな戦略と激しい戦いで挽回する必要がある。良いニュースはここはオーバーテイクが可能だし、セーフティカーも入るだろう。何ができるか見てみよう」

10番手:カルロス・サインツ (ルノー)
「僕たちにとってはまずまずの予選だった。第1セクターは完璧ではなかったけど、再び2台がQ3に進めたことはチームの優れた一貫性と努力を示している。明日はクリーンなスタートを切って、再びポイント圏内に留まることを目指す必要がある。またカオスなレースになるだろうし、僕たちはチャンスを最大限に生かすための準備をしておく必要がある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アゼルバイジャンGP