F1 ベルギーグランプリ
2017年 F1世界選手権 第12戦 ベルギーGPのフリー走行が25日(金)、スパ・フランコルシャンで行われた。初日はルイス・ハミルトン(メルセデス)が最速タイムを記録。セッションはFP2の途中から雨が降った。

サマーブレイク明けの緒戦となるF1ベルギーGP。舞台となるスパ・フランコルシャンは、高速セクションの連続するレイアウト。平均時速233㎞とシーズン中最速の部類に入り、マシンとドライバーに厳しい試練を与える。

トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。唯一の1分44秒台となる1分44秒753を記録した。2番手には0.262秒差でキミ・ライコネン(フェラーリ)、3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「戻ってこれてとても嬉しいよ! 今日は今シーズンここまでで最強の金曜日のひとつだったように感じている。クルマは走り始めから全般にわたって強いと感じた。僕たちはFP1のスタートからセットアップ面で良いステップを果たせたし、週末のスタートとしては本当に励みになる。ロングランペースでトップに立つのは大変そうだけど、僕たちは最高のかたちで週末のスタートを切ることができた」

2番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「今日はプラクティスがどんな感じになるかはだいたい予想できていたし、スタートとしてはそれほど悪くなかった。もちろん、常にもっと試したいことはあるけど、最後に雨が降ってしまった。でも、かなりノーマルな金曜日だった。ここでのドライビングを1年前と比較するのは難しいけど、あまり違った感じはしていない。僕たちはもうどの場所でも少し早く走ることにかなり慣れてしまっているからね。予選でもっと強くなれるように、今日の午後、そして明日の午前中に作業を続けていく。どのレースサーキットでの金曜日とも同じでもっと改善するために細かく調べなければならないことはある。今、他が何をやっているかを推測しても意味はないし、明日の予選でわかることだ。でも、僕たちは速いと確信している」

3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「全体的にトリッキーな一日だった。クルマのセッティングにトラブルを抱えていたし、序盤はあまり快適に感じることができなかった。でも、最終的には良くなっていったし、かなり大きなステップを果たしたと思う。全体的に僕たちのクルマのパフォーマンスは良さそうだ。でも、まだクルマを最適化するための伸び白はたくさんある。最後のロングランは雨によって妨げられてしまったけど、もちろん、それは全員にとって同じことだ。少なくとも重い燃料で数周できたのは良かったと思う」

4番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「スパの初日としてはOKだったし、特別なことは何もない。ダニエルと僕とでストレートでのスピードを改善するためにいくつかのセットアップを試した。戦うためにはそこが改善する必要のある場所だし、僕たちは良い妥協点を見い出そうとしている。今のところ、僕たちは2つのトップチームからそこまで離されてはいないと思うけど、まだ金曜日だし、明日は異なるギャップになると思う。ここでストレートだけでなく、コーナーでもバランスのとれたセットアップを見つけるのは難しいし、今夜、正しい方向に進めることを願っている。ドライでは僕たちは今シーズンここまでと同じように堅実な3番手チームだと思う。現時点では雨が降っているけど、それ以上の予報はないと思う。雨が降れば間違いなく僕たちの助けになるので残念だ。レースでもう少し降ってくれることを祈っているよ。まだ金曜日だけど、観客のなかにすでに多くのオレンジを目にしている。明日と日曜日にはもっと多く見られると思うし、こんなに多くの人たちが僕を応援してくれているのを目にするのは本当に嬉しいことだ。いつも決勝で助けになっている」

5番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「完全には満足していないけど、全体的にクルマはOKだ。とにかくもう少し仕上げていく必要がある。ここは素晴らしいトラックだし、クルマはグリップが増しているので、より楽しい。天候がどうなるかはわからないけど、明日は素晴らしい一日になあるはずだ。長いトラックなので、全てをまとめるのは簡単ではない。今日はあまりリズムを掴むことができなかったけど、ロングランは良かった。なので、全体的にクルマは速く走る能力はある。ただ、正しくまとめる必要がある。自分を仕事をする必要があるし、自分がもっと速く走れることはわかっている。金曜日に状況を判断するのは常に難しい。全員が土曜日に前進を果たすからね。僕たちにそれができれば、とても拮抗すると思う。僕たちはライバルを悩ませるためにここにいる」

6番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「このトラックは常にちょっとした妥協だ。第1セクターと第3セクターはとても速いし、第2セクターではダウンフォースが必要になる。第1セクターと第3セクターで速く走ろうとしたけど、妥協は十分ではなかった。まだセクター2であまりに多くを失っている。そうだね、トラフィックもあったし、それがなければコンナ数秒は速く走れたかもしれないけど、それでもトップ5には入れなかっただろう。明日も同じセットアップを継続しないのは確かだ。マックスの方向性で行くか、二人の間でもっと良い妥協点を見つけていくかは見てみるつもりだけど、明日僕たちがもっと強くなっているのは確かだ。課題はストレートであまりにも多くのタイムを失わないことだ。明日はドライになってくれればいいね。理想的なセットアップを試したいし、僕たちにもっどれくらいのポテンシャルがあるか見てみたいからね」

7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)

「終盤に雨が降ったのはちょっと残念だったけど、それなりの金曜日を過ごせたし、僕たちはドライで十分なペースを示すことができた。セットアップに関してはいつも通りの作業だったし、トラックでポジティブなバランスと調和を得るために積極的に対策を講じた。今日のような雨はあまり期待できないけど、残りの週末がどうなるか興味深い。それがスパの楽しみにひとつだ」

8番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「それなりに合理的できとんとしたクリーンな一日だったし、赤旗や2回目のセッションでの雨はあったけど、多くの周回を重ねることができた。クルマのフィーリングはすでにかなりいいし、明日力強いパフォーマンスを発揮できる有望な状況だと思う。このトラックはF1カーで走るととても印象的だ。予想通り、初ラップからオー・ルージュは全開でいけたよ」

9番手:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)

「僕たちにとっては良い一日だった。ここに来る前に僕たち全員が予想していたよりも少し速さがあるし、そこはポジティブだ。その一方で土曜日には通常ライバルの方尾が僕たちよりも大きなステップを果たすことはわかているので、トップ10内に留まりたければ、その部分を見守る必要があるけど、週末のスタートとしては満足している。クレイジーな天候に関しては驚くことではないし、これがスパだ! ここでレースをするのは今回で7回目だし、毎回このようなことが起こっている。太陽が出たかと思えば、雨が降り始めるといったね...ここでは典型的なことだし、とにかく僕たちはどんなことにも準備しておく必要がある。その部分は明日と日曜日についてあまり気にはならないよ!」

10番手:ジョリオン・パーマー (ルノー)

「スパはサーキットとして大好きだし、今日のセッションを通して、いくつか良い作業ができたのは素晴らしいことだ。FP1が終わる頃にはクルマはかなり特別に感じられた。FP2は雨に妨げられてしまったけど、その前にタイヤの理解をさらに深めることができた。良い週末のスタートが切れたし、このポジティブなかたちが続くことを期待している」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ベルギーGP