F1 ハンガリーグランプリ
2017年 F1世界選手権 第11戦 ハンガリーGPのフリー走行が28日(金)にブダペストのハンガロリンクで行われ、ダニエル・リカルド(レッドブル)が両方のセッションでトップタイムを記録した。

ハンガロリンクは14のコーナーで構成され、600m以上のストレートは1本のみ。スロットル全開率は55%。運動エネルギー回生を行えるブレーキングポイントが少ないためERSの影響も中程度とパワーユニットの性能差が出にくいサーキットだ。

トップタイムは、ダニエル・リカルド(レッドブル)が記録した1分18秒455。0.183秒差で2番手にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。

以降、4番手にキミ・ライコネン(フェラーリ)、5番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)、6番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続き、メルセデスとフェラーリの戦いにレッドブルが絡むかたちでトップ6を0.5秒以内でトップ3チームが占めた。

マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが8番手、ストフェル・バンドーンが10番手と好調なスタートを切っている。

1番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「両方のセッションでトップに立ったのは素晴らしいことだし、不満は言えない。僕たちはここのいくつかアップデートを持ち込んでいるし、それらは機能しているように思う。様々なエリアでグリップを見い出し、正しい方向に前進したように感じている。通常、このトラックは僕たちに合っているのはわかっているし、上位のドライバーと戦えるようにクルマからすべてを引き出して、アップデートに仕事をさせることが重要だ。タイムシートのトップに立つのはいつだって嬉しいことだけど、僕たちはロングランでもそのペースを複製できていた。それは残りの週末にむけて、明日の予選で堅実な結果を達成するための自信を与えてくれている。フェラーリは午後に少しペースを見つけていたように思うけど、それでも僕たちは前にいることができたし、全ての兆候がいい感じだ。クルマを快適に感じているし、楽しいトラックなので、エキサイティングな週末になるだろう。いい走りをして、Q3で全てをまとめることがプランだ」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「午前中はあまり満足していなかったけど、午後にはリズムを掴んでいくことができた。なので、僕たちはそれほど悪くないと思う。でも、セッションから読み取るのは難しい。フェラーリ、メルセデス、そして、レッドブルがお互いとても僅差だ。明日はとても楽しくなるはずだ。明日にむけて最適なセッティングを見つける必要があるし、タイヤとドラビングに関してもう少し作業していく必要がある。そうすればもっと良くなるはずだ。縁石に乗ってクルマに少しダメージを負ってしまい、ガレージに戻らなければならなかったけど、最終的に問題はなかった。今日は何台もコースオフするのを目にした。特にターン4とターン11の立ち上がりはかなり難しい。午前中はちょっとアグレッシブすぎたと思う。でも、全てがうまく機能しているように思うし、明日はもっと良い位置につけられるはずだ。2年前のここでのレースは悪くなかった。僕たちは優勝した。それにここでは他にも良いレースをしてきた。でも、いつだって最高のレースはまだだと願うものだ。日曜日にまたチャンスがあるし、楽しみにしている」

3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「僕たちにはやらなければならない作業がいくつかある。上位3チームはとても僅差のように思う。今日はクルマのバランスにあまり満足できなかったし、特にリアエンドに苦労していた。明日、気温は上がると思うし、クルマのリアをもっと安定させなければならない。そこが僕たちが集中しなければならないメインのエリアだと思う。明日は面白くなるはずだ」

4番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「ノーマルな初日の作業だった。午前中はかなりいいスタートが切れたけど、午後はちょっとトリッキーだったし、ストレートにはいかなかった。スロットルのコントロールを失って数分間コース上にストップしたけど、リカバリーして続行することができた。たいしたことではなかったし、時々起こり得る問題だ。コンディションは簡単ではなかったし、赤旗によって望んでいたほど多く走れなかったのは確かだ。それでは、それほど悪くはなかった。今日、ラップタイムはとても接近していたけど、この種のトラックでは予想できることだし、明日以降、多くのことが変化していく可能性がある。ベストを尽くさなければならないし、それがトップを狙うのに十分であることを願っている。そのあと速く走れるかどうかは僕たち次第だ」

5番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「風が強くコンディションによって最も簡単な週末のスタートではなかった。僕たちは5番手で終えたけど、クルマに良いペースがあるのは明らかだ。タイムシート上位にいるフェラーリ、レッドブル、そして、僕たちはかなり僅差だし、エキサイティングな週末になりそうだ。ファンにとってはいいことだね! クルマのバランスを望んでいる位置に微調整するために今夜はやらなければならない作業がたくさんある。ペースはあると思っている。とにかく予選にむけてそれを解放する必要がある。3チームが絡んでいて、コンマ数秒が重要になってくるからね」

6番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「序盤は僕の側はちょっと難しかったし、バランスに苦しんでいた。2回目のプラクティスが終了するまでにかなり多くのことを変更したし、最終的にフィーリングはかなりOKだった。スーパーソフトタイヤでは全てがまとまっていたけど、赤旗や黄旗によってクリーンなラップを得るのに苦労した。全員がロングランをやっているときに再び出て行ったけど、セクタータイムは問題なかったし、僕たちはそのレベルにいると思う。いい感じだ。プラクティスセッションの最後にようやくクルマに良いフィーリングを掴めたし、僕たちはここから作業していくことができると思う。予選ではメルセデスがパワーを上げてくるので、実際に彼らと戦うためにはもう少しペースを見つける必要があるけど、以前のレースに比べれば全てがずっといい感じだ」

7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)

「今日は時々グリップを見つけるために戦わなければならなかったけど、僕たちにとってかなり通常の金曜日だ。クルマのフィーリングはかなりいいし、明日にむけて最適なバランスとセットアップを見つけるためにデータを通して作業したスタンダードな金曜日だった」

8番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)

「今日はいい一日だった。金曜日の結果のみで自分たちのポジションを把握するのは難しいものだが、それでもほぼ思い通りの場所にいるのではないかと思う。新しいエアロパーツについていいテストを実施できたと思うので、今日集めたデータから、僕たちがどの部分で前進できたのかをこれから分析する。このサーキットでは、ここ数レースよりも少し競争力があると思っている。予選でQ3、そしてレースでは入賞を目指して戦える可能性があることはいいモチベーションになる。結果を出すために全ての事柄の細かい部分まで入念に確認していく必要があると思う」

9番手:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)

「全体的に今日はポジティブな一日だった。午前中のFP1はちょっとスロースタートだったし、クルマに装着した新しいパーツを理解しようとしたけど、午後のFP2はもっと理解を深めることができたし、FP1よりもクルマをずっと良く仕上げることできた。だいぶ快適に感じることができたし、クルマも少し速くなった。なので、全体的に良い進歩を果たせたと思うし、明日を楽しみにしている」

10番手:ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)

「今日は両マシンがトップ10に入り、僕たちにとっては比較的ポジティブな一日だった。すべてが期待通りに進んだと思う。いつもながら、中団のラップタイムは非常に拮抗している。従って、僕たちが少しでもポジションを上げるには、明日に向けて小さなことでも前進を図ることがとても重要だと思っている。セッション終盤にMGU-Hの不具合が発生したが、それほど問題ではなかった。僕が使っていた金曜日用のパワーユニットはすでに寿命を迎えていたし、明日はもともと別のエンジンを搭載する予定だった。幸いにもペナルティーを受けることはない。まだ完ぺきではないものの、マシンに対しては手応えを感じている。明日、僕たちがもう一歩前進できることを確信している」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ハンガリーGP