F1 ロシアGP
2017年 フォーミュラ1 第4戦 ロシアGPのフリー走行が28日(金)、ソチ・オートドロームで行われた。

2014年ソチ冬季オリンピックのメイン会場跡地を利用して作られた1.7kmの一部公道を利用する半常設のソチ・オートドローム。金曜日は一日を通して快晴。ドライコンディションで午前と午後に90分ずつセッションが行われた。

トップタイムはセバスチャン・ベッテル、2番手にもキミ・ライコネンが続き、フェラーリが1-2で初日を終えた。マクラーレン・ホンダは、フリー走行1回目にストフェル・バンドーンのパワーユニットにトラブルが発生。コンポーネント交換により、現時点で15グリッドのペナルティが確定している。

メルセデス
バルテリ・ボッタス (3番手)
「興味深い1日だった。ここはバーレーンと比べてアスファルトも温度も状況が大きく異なる。僕たちはロングランとショートランでのタイヤについて学んでいたけど、1ラップではウルトラソフトタイヤのベストを引き出すためにまだやらなければならない仕事がある。今夜はそこが焦点だ。でも、重要なのはレースだということは忘れてはいけない。正しい形で週末をスタートすることができた。クルマの感触はいいし、バランスも取れている。良いスタートだったけど、予選のためのラップタイムを見つけるために懸命に作業する必要がある」

ルイス・ハミルトン (4番手)
「少し難しい1日だった。走行に関しては必要なことを全てやり終えたけど、クルマのバランスに関してはフェラーリがロングランがとても速そうだね。どうしたら自分たちのペースを改善できるか考えなければいけない。でも、全てはこれからだよ。タイヤがとてもピーキーで簡単にパフォーマンスウィンドウを外れてしまう。でも、機能している時はいい感じだ」

レッドブル
マックス・フェルスタッペン (5番手)
「燃圧の問題で予定よりもプログラムを早めに終えることになった。ロングランが妨げられてしまったのでちょっと残念だけど、幸いにもダニエルがやっているので、少なくとも日曜日にむけて調べるためのデータはある。ここは僕たちが得意とするトラックではないし、タフな週末になるとわかってここにきているので、とにかくベストを引き出すために頑張っていく。ここはロングストレートがあるので、メルセデスとフェラーリとギャップは大きいかもしれない。僕たちはパワーとダウンフォースが足りないので、ストレートだけでなく、コーナもトリッキーだ。タイヤを熱を入れるという挑戦によて予選は面白くなると思うし、完璧なラップをまとめるのが簡単ではないのは誰にとっても同じことだ。日曜日の現実的な目標は5位と6位だ」

ダニエル・リカルド (6番手)
「ピークの低下を経験しつつも、一日を通して良い兆候がいくつかあった。スーパーソフトでのクルマにはかなり満足しているけど、ウルトラソフトは他よりタイムを見つけられていないので、もう少し作業する必要がある。スーパーソフトでのバランスはいいので、明日ウルトラソフトでも同じフィーリングを得ることができれば、その後は問題ないはずだ。午後は気温が上がってタイヤの熱入れも楽になったし、明日も天候が同じままであれば、それほど問題はないはずだ。みんながバルセロナで入るのアップグレードについて聞いてくるけど、まずは今週末ここで現在のクルマとパッケージを最大化する必要がある。明日は間違いなく改善できるとは思うけど、ここまで予選でのポジションはまだメルセデスとフェラーリに遅れをとっているので、トップチーム間の勢力図はあまり変わらないと思う。午後の走行を観た感じでは、フェラーリがベストと言えるだろう」

フェラーリ
セバスチャン・ベッテル (1番手)
「改善できたと思うし、完全にではないけど、かなり満足している。午前中はタフなスタートだったし、スピードを上げるのにしばらくかかった。僕たちはまだもっとやれると思う。ここは自信を感じる必要のあるサーキットだ。見た感じはすべて同じように見えるコーナーが多いし、クルマに乗っていても似たように感じるけど、全てをきちんとこなすのはかなり難しい。もっと多くのリファレンスを得られるようにトラックの周りにもっと多くの木を植えることをお願いしたいね! トリッキーだし、リズムを掴む必要がある。午前中はちょっと苦労したけど、何が必要かは理解できたと思う。僕たちはいつもポールポジションを狙っているし、それは確かだ。でも、理論的にこのトラックはメルセデスに有利なように見える。今日、彼らは全てをさらけ出していないし、ラップをまとめていなかった。どうなるか見てみよう」

キミ・ライコネン (2番手)
「いい感じの金曜日だった。スムーズに進んだし、トラブルもなかった。クルマには満足しているし、走り出しからフィーリングは素晴らしかった。こんな感じで走れるときはいつも楽しい。ここまではかなりいい感じだ。でも、まだ金曜日だし、他が何をやっているかはわからない。でも、僕たちは良いスタートを切れたし、かなり満足している。明日も良い一日にして、そこから進めていきたい」

フォース・インディア
セルジオ・ペレス (10番手)
「このトラックでバランスを見つけるのは簡単ではないけど、僕たちは良いポジションにいると思うし、クルマには満足している。全てのタイヤコンパウンドを使って多くのラップを走り込めたし、分析するためのデータはたくさんある。明日はコンペティティブになれると確信している。ミッドフィールドはエキサイティングなバトルになりそうだけど、僕たちは強いと思う」

エステバン・オコン (11番手)
「全体的にかなり堅実な一日だった。このトラックでクルマがどのように機能するかを理解して、改善できる場所を知ることができたと思う。一日を通してクルマを快適に感じていたけど、特に2回目のセッションではタイヤを機能させることができた。このようなトラックでは簡単ではないことだ。今夜議論しなければならないことはたくさんあるけど、今日の内容には満足しているし、残りの週末もこの感じを続けていきたい」

ウィリアムズ
フェリペ・マッサ (7番手)
「良い一日だった。午前と午後、ショートランとロングラン、新品タイヤと中古タイヤでのトラックでのクルマの感触は良かった。バランスとタイヤにはかなり満足していると言えるし、デグラデーションは他のトラックよりも非常に低く、ロングランでかなりいい感じだった。今日には満足している。力強い週末を過ごせることを期待しているけど、どうなるか見てみよう」

ランス・ストロール (19番手)
「1回のラップでタイヤが終わってしまうなど、いろいろなことが重なってちょっと変な感じだ。タイヤがベストのときにどのようにラップタイムを出せばいいかを解明する必要がある。まだ改善できる部分はあるし、僕はここが初めてなのでそれは普通のことだ。とにかく望みどおりにクルマをセットアップしようとしているところだ。それにウルトラソフトを明日のためにセーブしたので使えていない。もっと良いフィーリングを与えてくれるだろうし、良い走行ができるはずだ。まだレースの戦略は決めていないけど、ここはグリップが低いし、デグラデーションも高くなさそうなので、どれがベストなアプローチか見ていかなければならない」

マクラーレン・ホンダ
フェルナンド・アロンソ (12番手)
「ここは、どちらかと言えばパワーサーキットだ。今回のマシンはバーレーンのものと基本的に同じ設定なので、今週末に何かを大きく前進できるとは思っていない。自分たちにとって厳しいサーキットでなにができるのかを確認するという意味では、興味深い週末になると思う。今日は両セッションを通してタイヤのテストを実施した。ここではタイヤが非常に長く持ち、とても安定しているようなので、事前の予想通り1ストップのレースになりそうだ。また、タイヤを十分に温めるのに少し時間がかかるため、予選では最初のラップが必ずしも最速になるとは限らないと考えている。複数のラップを走行しなければならないのは全員同じだが、ライバルよりも少しでもタイヤを早く温める方法を見つけたいと思う。金曜日にやるべきことは完了したので、明日はどのような進歩を見せられるかが楽しみだ」

ストフェル・バンドーン (16番手)
「FP1ではエンジンの不具合が再発した。そのため、今週末は15グリッド降格ペナルティーを受ける。ただ、今シーズンは開幕以来、厳しい状況が続いていたので、ペナルティを受けるのは時間の問題だった。残念ながら、今日は難しい一日だったが、気持ちを切り替えるためにベストを尽くすしかないと思っている。現在自分が置かれている状況に関して、現場にいる僕たちができることはあまり多くない。それでも、近いうちに改善できることを願っている。FP2で全く問題がなかったわけではないものの、少なくともFP1よりもさらに周回を重ねることができた。明日は、今日よりもスムーズに物事が進むことを願っている」

トロ・ロッソ
カルロス・サインツ (15番手)
「今日はたくさんのことを学べたと思うけど、チャレンジングな金曜日だった。トラックはとても滑りやすいし、タイヤの温度を上げるのがトリッキーだ。それによってアウトラップやプッシュラップが難しくなっている。太陽が出ていて、かなり暖かい日でもタフだ。僕たちはまだ望んでいる場所にはいないので、明日にむけて作業を続け、準備していく必要がある」

ダニール・クビアト (17番手)
「難しい週末のスタートだった・・・とにかく今日はグリップがなかったよ! 残念ながら、クルマはスピードがかんらい足りないし、なぜこのようなことが起こっているのか分析して、理解する必要がある。明日そこを改善したい」

ハース
ケビン・マグヌッセン (9番手)
「かなり満足している。一日を通してクルマにまったく問題は発生しなかった。プログラムを全部こなせたし、とても満足している。クルマの初期のフィーリングはいい感じだ。通常のバランスの問題を調べる必要があるけど、ベースラインはかなりいい。セッション毎にトラックのバランスが進化しているけど、クルマのバランスも同じように進化しているので、それは良い兆候だ。小さなバランス問題を解決するために引き続き作業していく。言ったようにクルマのベースラインはいいので、とにかく細かい部分に取り組んでいく必要がある」

ロマン・グロージャン (14番手)
「わずかなグリップしかなかった。バランスに本当に苦労している。ロングランではブレーキにも問題を抱えていた。どうすればもっと良くできるか調べてみる必要がある。全体的にとにかく非常に難しい金曜日だった。クルマはうまく機能していない。軽い燃料でも重い燃料でもグリップがとても低い。明日はパフォーマンスを見つけて、ケビンにもっと近づいて、トップ10に返り咲けることを願っている」

ルノー
ニコ・ヒュルケンベルグ (9番手)
「セルゲイがクルマに乗った短いFP1をヘッドセットで聞いていた後、かなりストレートなFP2だった。かなり素早くスピードを上げられたし、この先の週末にむけて心配するものはないと思う。それなりのラップを走り込めたし、明日と決勝でもっと速くするための情報は十分にある」

ジョリオン・パーマー (13番手)
「クルマは走り出しからかなりいい感じだったし、特定の問題もなくプッシュすることができた。フロントエンドの感触はいいし、トラクションもあるので、クルマと新しいパーツの理解という点で良い進歩を果たせたと思う。残りの週末にむけてのフィーリングはポジティブだ」

ザウバー
パスカル・ウェーレイン (18番手)
「再びクルマに戻れて嬉しいよ。特にリアとタイヤに関してクルマのバランスに苦労したけどね。ソチの気温はバーレーンでのテストデーとは違うからね。明日にむけて改善できるようにこれから収集したデータを分析する必要がある。ここまではまだ望んでいる場所にはいない」

マーカス・エリクソン (20番手)
「僕たちにとってベストな金曜日ではなかった。バーレーンでのテストではいくつか改善を見つけられたけど、それを望んでいたようにここで働かせることができなかった。バーレーンより気温が低く、路面コンディションはかなりとなっている。全体的にFP1は満足できなかったけど、FP2では状況は良くなっていった。残りの週末にやらなければならない作業はたくさんある。もっとラップタイムを見つけられるように改善できるエリアを理解する必要がある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー