ルーカス・ディ・グラッシ:インタビュー (ヴァージン・レーシング)
ヴァージン・レーシングでのF1デビューが決定したルーカス・ディ・グラッシが、2010年の抱負を語った。
ついにF1ドライバーになりましたね・・・
そうだね。数年間、多くの準備と努力をしてきた。今年ついにレースシートを得られて、本当に夢が叶った。信じられない。GP2で多くのシーズンを過ごし、良い結果を出して、2年間ルノーのテストドライバーも務めた。できる限り最高の準備をしてきたので、今、僕はキャリアの最高点にいると思う。F1でこのような素晴らしいチームメイトとチームでスタートすることは僕にとって素晴らしいチャンスだと思う。
この日が来ることを信じていましたか?
2度チャンスを逃したと思っている。良い理由もあれば、悪い理由もある。疑いはなかった。今日起こった最大のチャンスを掴むために、僕は常にキャリアのあらゆる面でできる限り懸命に取り組んできた。常に信じてきたし、本当にプッシュすることを止めなかったので、ついに辿り着くことができたんだ。僕にとって、今はまさに新しいチャレンジのスタートだ。これまで以上にモチベーションは高いし、F1に立ち向かうためにこれまで以上に一生懸命に取り組むつもりだ。F1はGP2のレベルとは違うし、F1のテストとも違うので、適応しなければならないし、F1で長く成功したキャリアを過ごすためにはできる限り最高の準備をしなければならない。それが僕の目標だ。
ミハエル・シューマッハが来年復帰した場合、ヴァージンにチャンスはあると思いますか?
ミハエルが復帰するかどうかはまったく関係ない。F1カーを50年間造ってきたチームがいる。競争力のあるマシンを造るのは非常にチャレンジとなるだろ。F1カーを造ることは本当に難しいことだし、同時にそれは他がしていることとあらゆる点で比較される。この段階で来年のマシンがどのように機能するかを知るのは非常に難しいことだ。だから、僕の主な目標は・・・ヴァージン・レーシングは中〜長期的に成功するチャンスがあると思っている。3〜5年で非常に高い位置にいるかもしれない。それが新チームがレースに勝ち始める時間枠だと思うけど、決してわからないことだ。来年はサプライズになるだろうし、僕たちにできるベストのことはできる限り最高の方法で準備することだ。
リチャードはあまりお金を使いたくないと言ってましたよね? ナーバスになりますか?
F1は異なるステージに来ている。多くのプライベートチームがF1に参入し、数年で予算を制限する考えもある。お金と成功が必ずしも関連するとは思わない。僕たちはF1に多額の資金を費やし、結果を残せなかった多くのチームを見てきている。同時に去年は少ない資金のチームが素晴らしい結果を残した。現在、レギュレーションは部品を標準化して、マシンを平等にするために少しタイトになっている。1位と最下位のチーム間の差はより小さくなると思う。
リチャードは来年どのようなことを期待していると思いますか?
リチャードは彼がしていることをわかっていると思うし、僕たちはゼロからF1カーを造ることが大きなチャレンジだとわかっている。リチャード、僕、ジョン、ニック・・・リチャードの計画はF1で大きな成功を収めるための中〜長期的なものだと思うけど、現実的でいることとと楽観的でいることは違うと思う。リチャードは来年僕たちが達成できることに対して、非常に現実的だと思う。トラックにマシンを置いてみるまで知ることは難しいけど、初年度に大きな成功を収めることのは非常に難しいだろう。
ヴァージンの何があなたに確信を与えたのですか?
まずヴァージン・グループは、悪い仕事をするためにF1に参入するようなことのない非常に堅実な企業だと思う。彼らは今、中〜長期的に良い仕事をするためにスポーツに参入しているし、彼らにはジョン・ブースとニック・ワースといった堅実なバックグラウンドとリレーションシップがある。ずっとジョンを知っているし、ニックを知っていることを除けば、チームにはとても良い構造がある。それが僕がヴァージンを選んだ主な理由だ。チームと僕の関係がうまくいくことを期待している。
来年、他の新チームに対してはどうだと考えていますか?
それが来年の最大の参考になると思う。僕たちの参照事項は、同じようにゼロからマシンを造っている新チームになると思う。言ったように、僕たちがどこにいるか正確な基準をもつには、トラックにクルマを置いてみなければならない。でも、ニックが非常に高水準な仕事をしてくれると確信している。
来年のあなたの参照事項はなんですか?
F1で成功しているチームメイトがたくさんいるし、一緒に戦っていた人もいる。ブエミは2007年にARTでチームメイトだったし、グロックとは2007年にタイトルを争った。クビサとベッテルとは2005年にF3で戦っていたし、小林とはGP2で、ルイスとロズベルグとF3で戦っていた。長年、僕は今F1にいるみんなと同じレベルだった。僕は3〜4年前よりずっと経験を積んでいるし、ずっと成熟しているので、もし4年前に僕がF1にいたら今のように長いキャリアを得るチャンスはなかっただろう。例えばマッサは、非常に才能があって、非常に若くしてF1に入ったけど、1年後にほぼシートを失っていた。彼はレースのあと1年間テストドライバーに戻り、多くの経験を積んでトップドライバーの一人として戻ってきた。だから、僕の目標は段階的に行うことだ。そして、僕はそれをするために良い位置でスタートしていると思う。
今回のドライブを獲得するには持参金を持ち込む必要がありましたか?
いいや。持参金はない。スポーツは新しい時代に突入していると言ったように、ブラジルから多くの企業を持ってこようとしている。それはマーケティング面で非常に重要なことだ。来年すでに一社が来ることになっているし、できる限り多くを獲得するために一生懸命取り組んでいる。
給料は支払われるのですか?
そうだ。僕はヴァージンに雇われている。
風洞なしで新車を造るのはどれくらい大きなリスクがありますか?
完全にCFDによって設計されたクルマがF1に入ってくることは新しい技術だと思う。なにかを言うのは僕には難しい。僕がみたクルマは素晴らしいと思うし、同じくらい速いことを期待しているけど、トラックに置いてみるまで知るのは難しい。僕はニックが設計したLMP1は非常に素晴らしい仕事をしたと思う。F1のレベルは異なるけど、彼の努力によって良いクルマにすることができると思っている。
関連:
ヴァージン・レーシング、正式発表 - 2009年12月15日
カテゴリー: F1 / ルーカス・ディ・グラッシ / ヴァージン
ついにF1ドライバーになりましたね・・・
そうだね。数年間、多くの準備と努力をしてきた。今年ついにレースシートを得られて、本当に夢が叶った。信じられない。GP2で多くのシーズンを過ごし、良い結果を出して、2年間ルノーのテストドライバーも務めた。できる限り最高の準備をしてきたので、今、僕はキャリアの最高点にいると思う。F1でこのような素晴らしいチームメイトとチームでスタートすることは僕にとって素晴らしいチャンスだと思う。
この日が来ることを信じていましたか?
2度チャンスを逃したと思っている。良い理由もあれば、悪い理由もある。疑いはなかった。今日起こった最大のチャンスを掴むために、僕は常にキャリアのあらゆる面でできる限り懸命に取り組んできた。常に信じてきたし、本当にプッシュすることを止めなかったので、ついに辿り着くことができたんだ。僕にとって、今はまさに新しいチャレンジのスタートだ。これまで以上にモチベーションは高いし、F1に立ち向かうためにこれまで以上に一生懸命に取り組むつもりだ。F1はGP2のレベルとは違うし、F1のテストとも違うので、適応しなければならないし、F1で長く成功したキャリアを過ごすためにはできる限り最高の準備をしなければならない。それが僕の目標だ。
ミハエル・シューマッハが来年復帰した場合、ヴァージンにチャンスはあると思いますか?
ミハエルが復帰するかどうかはまったく関係ない。F1カーを50年間造ってきたチームがいる。競争力のあるマシンを造るのは非常にチャレンジとなるだろ。F1カーを造ることは本当に難しいことだし、同時にそれは他がしていることとあらゆる点で比較される。この段階で来年のマシンがどのように機能するかを知るのは非常に難しいことだ。だから、僕の主な目標は・・・ヴァージン・レーシングは中〜長期的に成功するチャンスがあると思っている。3〜5年で非常に高い位置にいるかもしれない。それが新チームがレースに勝ち始める時間枠だと思うけど、決してわからないことだ。来年はサプライズになるだろうし、僕たちにできるベストのことはできる限り最高の方法で準備することだ。
リチャードはあまりお金を使いたくないと言ってましたよね? ナーバスになりますか?
F1は異なるステージに来ている。多くのプライベートチームがF1に参入し、数年で予算を制限する考えもある。お金と成功が必ずしも関連するとは思わない。僕たちはF1に多額の資金を費やし、結果を残せなかった多くのチームを見てきている。同時に去年は少ない資金のチームが素晴らしい結果を残した。現在、レギュレーションは部品を標準化して、マシンを平等にするために少しタイトになっている。1位と最下位のチーム間の差はより小さくなると思う。
リチャードは来年どのようなことを期待していると思いますか?
リチャードは彼がしていることをわかっていると思うし、僕たちはゼロからF1カーを造ることが大きなチャレンジだとわかっている。リチャード、僕、ジョン、ニック・・・リチャードの計画はF1で大きな成功を収めるための中〜長期的なものだと思うけど、現実的でいることとと楽観的でいることは違うと思う。リチャードは来年僕たちが達成できることに対して、非常に現実的だと思う。トラックにマシンを置いてみるまで知ることは難しいけど、初年度に大きな成功を収めることのは非常に難しいだろう。
ヴァージンの何があなたに確信を与えたのですか?
まずヴァージン・グループは、悪い仕事をするためにF1に参入するようなことのない非常に堅実な企業だと思う。彼らは今、中〜長期的に良い仕事をするためにスポーツに参入しているし、彼らにはジョン・ブースとニック・ワースといった堅実なバックグラウンドとリレーションシップがある。ずっとジョンを知っているし、ニックを知っていることを除けば、チームにはとても良い構造がある。それが僕がヴァージンを選んだ主な理由だ。チームと僕の関係がうまくいくことを期待している。
来年、他の新チームに対してはどうだと考えていますか?
それが来年の最大の参考になると思う。僕たちの参照事項は、同じようにゼロからマシンを造っている新チームになると思う。言ったように、僕たちがどこにいるか正確な基準をもつには、トラックにクルマを置いてみなければならない。でも、ニックが非常に高水準な仕事をしてくれると確信している。
来年のあなたの参照事項はなんですか?
F1で成功しているチームメイトがたくさんいるし、一緒に戦っていた人もいる。ブエミは2007年にARTでチームメイトだったし、グロックとは2007年にタイトルを争った。クビサとベッテルとは2005年にF3で戦っていたし、小林とはGP2で、ルイスとロズベルグとF3で戦っていた。長年、僕は今F1にいるみんなと同じレベルだった。僕は3〜4年前よりずっと経験を積んでいるし、ずっと成熟しているので、もし4年前に僕がF1にいたら今のように長いキャリアを得るチャンスはなかっただろう。例えばマッサは、非常に才能があって、非常に若くしてF1に入ったけど、1年後にほぼシートを失っていた。彼はレースのあと1年間テストドライバーに戻り、多くの経験を積んでトップドライバーの一人として戻ってきた。だから、僕の目標は段階的に行うことだ。そして、僕はそれをするために良い位置でスタートしていると思う。
今回のドライブを獲得するには持参金を持ち込む必要がありましたか?
いいや。持参金はない。スポーツは新しい時代に突入していると言ったように、ブラジルから多くの企業を持ってこようとしている。それはマーケティング面で非常に重要なことだ。来年すでに一社が来ることになっているし、できる限り多くを獲得するために一生懸命取り組んでいる。
給料は支払われるのですか?
そうだ。僕はヴァージンに雇われている。
風洞なしで新車を造るのはどれくらい大きなリスクがありますか?
完全にCFDによって設計されたクルマがF1に入ってくることは新しい技術だと思う。なにかを言うのは僕には難しい。僕がみたクルマは素晴らしいと思うし、同じくらい速いことを期待しているけど、トラックに置いてみるまで知るのは難しい。僕はニックが設計したLMP1は非常に素晴らしい仕事をしたと思う。F1のレベルは異なるけど、彼の努力によって良いクルマにすることができると思っている。
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ヴァージン・レーシング、正式発表 - 2009年12月15日
カテゴリー: F1 / ルーカス・ディ・グラッシ / ヴァージン