F1:デビッド・クルサード、ヴァルキリーとプロジェクトワンを注文
元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、アストンマーティン・ヴァルキリーとメルセデスAMG・プロジェクトワンという2台のハイパーカーを注文していることを明かした。

レッドブルとアストンマーティンの技術提携によって誕生したヴァルキリーは、“空力の奇才”と称されるF1デザイナーのエイドリアン・ニューウェイが設計。6.5リッターの自然吸気V12エンジンを搭載した2人乗りのミッドエンジン・ハイパーカー。ハイブリッドと組み合わせて1160馬力を発生させる。

メルセデスAMG プロジェクト ワンは、メルセデスAMGの創業50周年を記念して開発されたハイパーカー。現行F1マシンに搭載される1.6リッター V6ターボ“パワーユニット”をミッドシップにレイアウトする。プロジェクト ワンに搭載されるF1エンジンは、公道では1万1000rpmに制限されるが、MGU-Kによって加速時にはリアアクスルに120kWのパワーが加算され、80kWのMGU-Hがターボラグを軽減。システム全体で1000hp以上のパワーを引き出す。またF1にはない120KWの電気モーターをフロントアクスルに搭載。EVモードも備えて、最大で25kmのゼロエミッション走行を可能にする。

「実際、車はあまり多くは所有していない。自分のレーシングカーはいろいろと所有しているけどね」とデビッド・クルサードは Goodwood のインタビューで語った。

「82年の最初のマシン、88年の最後のマシン、フォーミュラ・フォード、フォーミュラ3、フォーミュラ3000、F1マシンは4~5台、DTMカー、トロフィーなどは持っている。たくさんのレースカーを所有しているけど、それらは走るものではないし、単なるディスプレイ用だ」

「ロードカーではパゴダ(メルセデス・ベンツ)を所有している。84年製のメルセデス・ベンツ Gワゴン、ショートホイールベース、2ドアも所有している。屋根をつけずに修理したので、後部座席のファブリックはボロボロだ。雨が降ったら、トンネルを見つけてどこかに駐車しなければならない」

「現行のメルセデスも何台か持っている…ヴァルキー(アストンマーティン)を注文しているし、プロジェクトワン(メルセデス・ベンツ)も注文している。それらの車は待機状態だ」

「ヴァルキリーはエイドリアン(ニューウェイ)が開発したものだからね。私はウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルでエイドリアン(ニューウェイ)と仕事をしている。それを買う唯一の理由は、彼の車を運転していくつかのレースに勝ったからだ。プロジェクトワンは私がメルセデスの男だからだ」

「ヴァルキリーは、エイドリアンの目、空力面など、本当に特別なものが表現されていると思う。プロジェクトワンはドイツのエンジニアリングの祭典となるだろう。F1エンジンはロードカーでは機能しないはずだが、何とかして彼らはロードカーに不可能なエンジンを押し込んでいる」

レッドブルとメルセデスのアンバサダーを務めるデビッド・クルサードが実際に代金を払うかどうかは不明だが、アストンマーティン・ヴァルキリーの最低価格は250万ポンド(約3億1,000万円)、メルセデスAMG プロジェクト ワンの推定価格は240万ポンド(約3億4,000万円)とされており、2台の総額は最低でも6億5000万円となる。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / デビッド・クルサード