カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1復活は「人生のプロジェクト」
カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズでキャリアを「自分の人生のプロジェクト」と見なしており、チームを再びF1のトップステップへ導くことを目指している。

サインツは、アゼルバイジャンGPで見事な走りを見せ、ウィリアムズで初の表彰台となる3位を獲得した。この結果は、フェラーリのシートをルイス・ハミルトンに奪われた後、ザウバー/アウディやアルピーヌからのオファーを断り、ウィリアムズ加入を決断したことを裏付けるものとなった。

しかしサインツは、このことがさらにウィリアムズを勝利へと導きたいという決意を強めるだけだと主張した。

「僕にとっての証明はウィリアムズへ移籍したことではない。僕は常にこのプロジェクトを信じてきた」とサインツはアゼルバイジャンGP後にSky Sports F1へ語った。「これまでにも何度も言ってきたし、これからも言うだろう。これは僕の人生のプロジェクトなんだ」

「もし僕がウィリアムズを再び競争力のある、勝利できるチームにすることができたら、それが僕のすべてだ。これからの3年間、僕のすべての努力をそこに注ぎ、全力で取り組むつもりだ」

「そして僕にはその力があるとも思っている。なぜなら僕はチームを前進させることに長けているからだ」

サインツに必要だったブレークスルー
フェラーリで通算4勝を挙げたサインツにとって、ウィリアムズでの最初のシーズンは困難なものとなっていた。これまでの獲得ポイントはわずか16点で、アレックス・アルボンの影に隠れることが多かった。アルボンは5位を4回記録し、70点を獲得していた。

しかし今回バクーでの15点獲得により、サインツはドライバーズ選手権で12位に浮上、合計31点とした。

「これはウィリアムズ移籍の証明というより、これまでの14戦の証明だ。いいペースで適応もうまくできたと思う」とサインツは語った。

「移籍したドライバーの中で、僕が最も早く新しいマシンに適応したと思う。でも結果が出ていなかったから、それを示す証拠がなかった。だから今日のようにペースを示せたことは必要なことだった」

「今シーズンは本当にフラストレーションがたまるものだった。自分のコントロールを超えたこと、自分のミス、不運。そのせいで結果が出なかった」

「でも僕は常にチームに言ってきた。最初のチャンスが訪れて、何も問題が起きなければ、僕らは表彰台を取れる。その日が来れば満足だと。そしてまさにそれが実現した」

ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズも「木曜日に彼と話をして、一緒に夕食をとった。これはシーズンを仕切り直し、前に進むためのスタート地点だ。彼にはこの結果が必要だったし、これから前向きな勢いが生まれるだろう」と語った。

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カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / ウィリアムズ・レーシング