カルロス・サインツJr. F1オランダGPでの物議のペナルティは今週中に再審理

サインツはこの接触によって10秒加算に加え、スーパーライセンスにペナルティポイント2点を科され、現在の12か月間で累計4点となっている。
サインツはレース中のチームラジオで「人生で聞いた中で最も馬鹿げた判定だ」と激しく不満を示し、レース後も「完全なジョークだ」と怒りをあらわにした。
ウィリアムズはイタリアGP前に、この裁定に対してFIAへ再審理の申立てを行ったことを明らかにした。同チームはPlanetF1.comへの声明で「ザントフォールトでのカルロスへのペナルティについて再審理の申立てを行った。我々にとって今後のレースの進め方を理解することが重要であり、前向きな結果を期待している」と述べた。
これを受け、オランダGPのスチュワード団が再び招集される予定となっている。当時のパネルには、ペドロ・ラミー、ニッシュ・シェティ、マシュー・セリー、ナタリー・コースミットが名を連ねていた。
再審理は2段階の手続きで、まず新規かつ重要な証拠が示されなければならない。その条件を満たさない場合は再審理は行われない。
ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズはイタリアGP開幕前、スタッフへの説明で「カルロスのライセンスに追加された2点を削除することを求めている」と明言。さらに「重要なのは、将来のレースにおける基準を明確にし、間違いがあれば是正することで、我々もFIAも同じ方向で進めるようにすること」と強調した。審理は「来週半ば頃になるだろう」との見通しを示した。
サインツはレース後、グランプリドライバーズ協会(GPDA)の理事として、スチュワード判定基準の改善に取り組む意向を示していた。イタリアGP金曜にはドライバー間で「非常に前向きな会合」が行われたことを明らかにし、「詳細はまだ議論できないが、部屋にいた全員の考えははっきりしていた。改善が必要だということだ」と語った。
「正直、この件はもう頭から離れた。2点のペナルティポイントは取り消されることを望む。10秒加算も本来は受けるべきではなかったが、それが現実だ」とサインツは述べている。
仮にペナルティが取り消されても、サインツはレース中にすでに10秒加算を消化しており、オランダGPの正式結果は変更されない見込みである。
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