カルロス・サインツJr. F1カナダGP予選 ハジャーの妨害でQ1敗退に怒り

今週末のウィリアムズは、サインツとアレックス・アルボンの両者がプラクティスで好ペースを見せ、順調な滑り出しとなっていた。しかし予選では、早い段階でサインツの流れが崩れてしまう。
サインツはアタックラップ中にコースオフも経験しており、さらにその直後、スロー走行中のハジャーに遭遇。これに激しく不満を示し、ハジャーは予選後に「妨害行為」としてスチュワードの調査を受け、最終的に3グリッド降格のペナルティを科された。
Q1で17番手に終わったサインツは、土曜までの好調が水の泡となったことに無念さをにじませた。
「正直、すごく落胆している。ここまで本当にいい週末だったのに、たった一つの妨害で全てが台無しになってしまった」と30歳のサインツは予選後に語った。
「Q2まではあと20ミリ秒だった。でも実際には3~4テンポ(0.3~0.4秒)分を妨害されていた。ターン3と4、そしてターン6と7でも妨害された。2回もだ」
「極めて落胆している。自分ではどうしようもないことで週末が終わるなんて、理不尽に思えるけど、それが現実だ」
予選後、マシンが週末を通じて悪くなかったにもかかわらず、日曜の決勝に向けた気持ちを問われたサインツはこう答えた。
「全力は尽くすつもりだけど、今は落胆しすぎていて、明日のことを考える余裕がない」
一方で、当事者のアイザック・ハジャーは今回の接触を「誤解」とし、サインツに謝罪の意を示した。
「本当にシンプルな話なんだ。彼がアタックをやめたって無線で聞いたんだ」とハジャーは予選後に述べた。
「僕も速めのインラップ中だったから、譲らなかった。こういうことは僕たちみんな日常的にやっている。ただ、彼がまだプッシュラップ中だったとは思っていなかった。誤解だったけど、正直どうしようもなかった。彼には申し訳なく思っている」
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