F1 カルロス・サインツ
マクラーレンのカルロス・サインツは、F1内でチームを移籍したドライバーにとってマシンの違いがどれほど影響を与えるかが過小評価されていると感じている。

カルロス・サインツは、2015年にトロロッソでF1デビューを果たし、2017年後半にルノーにローン移籍するまでにほぼ3シーズンとなる56戦をトロロッソで戦った。

今年、レッドブルを離れてマクラーレンに移籍したカルロス・サインツは、チームとの12戦を消化したことでようやくマシンから多くを引き出すことができるようになったと感じていると述べた。

F1で戦った3チームの違いについて質問されたカルロス・サインツは「マシンは人々の考えよりもはるかに異なる挙動をする」とコメント。

「秘密を見つけるには少し時間が必要だ。それには時間がかかる。人々は1年以上そこにいたときパッケージからどれだけのパフォーマンスを引き出すことができるかを過小評価している」

カルロス・サインツは、レッドブルからルノーに移籍したダニエル・リカルド、トロロッソからレッドブルに短期間で昇格したピエール・ガスリーなど、チームを移籍したドライバーたちは苦労しているように思うと述べた。

「すべてのドライバーは、チーム、マシンに適応するためにいくつかのレースを必要としる。今年はリカルド、ピエールなど、チームを変えたすべてのドライバーでそれを目にしてきた」

カルロス・サインツは、シャルル・ルクレールでさえ、ザウバーからフェラーリに移籍したことで調整期間が必要だったと付け加えた。
「チームは非常に異なっている。すべてのドライバーがチーム、マシンに適応するためにいくつかのレースを必要としているのを目にしているのはそれが理由だ」

カルロス・サインツは、最初の3シーズンでのトロロッソで最大限を引き出せたのは単一のチームにいたことが大きな要因だと考えている。それはレーシングポイントのセルジオ・ペレス、レッドブルのマックス・フェルスタッペンなど、ひとつのチームに一定期間在籍している他のドライバーにも当てはまると語る。

「ペレス、レッドブルのフェルスタッペン、メルセデスでのハミルトンを見ればわかる。それはチームで少し時間を費やし、クルマを最大限に活用する方法を知った結果だ」とカルロス・サインツは指摘する。

「トロロッソで僕が2016年と2017年に良い結果を出せたのは、パッケージを知り、それを引き出す方法を知っているからこそ達成できた」

今シーズン、技術的なトラブルによって何度かリタイアを喫したカルロス・サインツだが、マクラーレンでの生活にはすぐに順応できたとし、時間と共に引き出せるさらに多くのポテンシャルがあると語る。

「ルノーに適応するよりも、マクラーレンに適応する方が時間がかからなかった」とカルロス・サインツはコメント。

「そこでの鍵は、最初の数レースに過剰に反応せずに、とにかく自分がやっていることをやり続けることだった。そこから運が向いてきて、結果が出始めた」

「バクー以来は非常に強いシーズンだった。バクーで結果が出ると、すぐにすべてが突然まとまりはじめた」

現在58ポイントを獲得してドライバーズ選手権で7位のカルロス・サインツは3強チーム以外で最上位のドライバーとなっている。

「まだ改善の余地があるように感じている。このマシンには改善の余地がたくさんある」とカルロス・サインツは語る。

「僕たちは毎週金曜日に自分好みの方向性やあらゆるを見極めるためにまだ多くのことを試みている。でも、それは遅いプロセスだ」

「つまり、何年いるかの問題だ。チームや長くいればいるほど、常に多くのことを学べる」

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カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / マクラーレンF1チーム