角田裕毅は11番手 … F1カナダGP フリー走行1回目:結果・タイムシート

トップタイムを記録したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手にはアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、3番手にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は11番手だった。
フェルスタッペンが混乱のFP1を制す
マックス・フェルスタッペン(レッドブルF1)が1分13秒193でトップタイムを記録。昨年のポールタイムより約1秒遅いが、難コンディションの中では堅実な立ち上がりとなった。終盤にはハミルトンとのニアミスもあり、芝生にタイヤを落として避ける場面が見られた。
ルクレール、赤旗の原因に
シャルル・ルクレール(フェラーリ)は一時トップに立つも、その直後にスピン。マシンがコース上で停止し、FP1最初の赤旗中断を引き起こした。幸いバリアとの接触はなかったが、セッション再開後は走行できず、チームにとって痛い形でのデータ不足となった。
ウィリアムズが2番手・3番手の好発進
マックス・フェルスタッペンに続き、アレクサンダー・アルボンが2番手、カルロス・サインツJr.が3番手と、ウィリアムズF1が揃ってトップ3入りを果たした。スペインGPでは低調だったが、チームは「カナダでは上位争いが可能」と見ており、実際に好調な立ち上がりを見せている。チーム代表のジェームス・ボウルズも「2台ともにトップ10入りは現実的」とコメントしており、アップグレードこそ投入していないものの、モントリオールの特性とC6タイヤの特性がマシンにフィットしているとみられる。
マクラーレンはアップデート評価に集中
ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは13番手・15番手と控えめな順位に終わったが、主な目的はアップデートパーツの評価。ノリスはフロービズ塗料を使用し、空力データ収集を優先。チームは「タイムは追っていない」とし、FP2以降の巻き返しが見込まれる。
各車ミス続出、ターン10が鬼門に
グリップ不足に苦しむドライバーが続出し、ターン10ではハミルトン、ラッセル、ノリスらがコースオフ。ハミルトンはスピンも喫しており、終盤にはウォール・オブ・チャンピオンズをかすめたニコ・ヒュルケンベルグもヒヤリとさせた。
C6タイヤに苦戦、作動域とオーバーヒートが課題
今回投入された最も柔らかいコンパウンド「C6」は、作動温度域が狭く、少しのオーバープッシュで簡単にオーバーヒートする特性があり、各チームが扱いに苦戦。予選や決勝での運用に向けて、FP2以降での理解が重要となる。
2025年F1 カナダGP フリー走行1回目 結果・タイムシート
Pos | No | ドライバー | チーム | タイム | GAP | LAP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分13秒193 | 28 | |
2 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1分13秒232 | 0.039 | 28 |
3 | 30 | カルロス・サインツJr. | ウィリアムズ | 1分13秒275 | 0.082 | 31 |
4 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分13秒535 | 0.342 | 29 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 1分13秒620 | 0.427 | 30 |
6 | 6 | アイザック・ハジャー | レーシングブルズ | 1分13秒631 | 0.438 | 31 |
7 | 55 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | 1分13秒651 | 0.458 | 30 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1分13秒737 | 0.544 | 30 |
9 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分13秒817 | 0.624 | 29 |
10 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 1分13秒885 | 0.692 | 9 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1分13秒927 | 0.734 | 27 |
12 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分13秒972 | 0.779 | 25 |
13 | 12 | アンドレア・キミ・アントネッリ | メルセデス | 1分14秒002 | 0.809 | 30 |
14 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1分14秒198 | 1.005 | 28 |
15 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分14秒203 | 1.010 | 25 |
16 | 98 | ガブリエル・ボルトレト | ザウバー | 1分14秒324 | 1.131 | 30 |
17 | 87 | オリバー・ベアマン | ハース | 1分14秒520 | 1.327 | 30 |
18 | 31 | エステバン・オコン | ハース | 1分14秒605 | 1.412 | 23 |
19 | 43 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | 1分14秒645 | 1.452 | 29 |
20 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ザウバー | 1分14秒821 | 1.628 | 28 |
カテゴリー: F1 / F1カナダGP / F1レース結果