英雄 マーク・ロビンソンに捧ぐ
F1カナダGPでの不慮の事故で亡くなったマーシャル、マーク・ロビンソンさんとの生前の思い出を友人が語った。

F1カナダGPでボランティアとしてマーシャルを務めたマーク・ロビンソンさん(写真左)は、クラッシュしたエステバン・グティエレスのマシンの撤去にあたっていた際にクレーンに轢かれて命を落とした。

38歳で独身だったマーク・ロビンソンさんは、普段はUPSで物流の仕事をしていた。

マーク・ロビンソンさんと同じノートルダム自動車クラブのメンバーで、友人テイラー・ホールさんは、ロビンソンさんが大のF1ファンだっと CTV Montreal に語った。

「彼は“THE”F1ファンでしたね。彼のF1の知識は物凄かったです。本当に皆を圧倒するものでしたし、80年代前半からイベントを観戦していました」

マーク・ロビンソンさんの幼馴染のひとりであるマーティ・デヴィさんは、ロビンソンさんはすべてのF1レースをテレビで観ており、生で観れなかったレースはすべて録画していたといい、彼にとってF1は“生きがい”であり、過去10年にわたる毎年のF1カナダGPでの仕事は、彼にとって一年のハイライトだったと語った。

マーク・ロビンソンさんは、12日(水)に39歳の誕生日を迎え、毎週やっているソフトボールの試合で彼の誕生日を祝う予定だったという。

「彼にとって、F1は、年に一度ローリングストーンズのローディーになるチャンスを得るようなものでした」

「彼は、それについて考え、話していました。普段は物静かな男でしたが、F1について話し始めれば黙らせることはできませんでしたね」

マーク・ロビンソンさんは、レースでボランティアをすることで夢が叶ったと語っていたという。

「彼は毎年それを楽しみにしていました」

FIA会長ジャン・トッドは声明で「この悲劇に、我々は深く心を動かされています。モータースポーツ全体が心を打たれています」とコメント。

「マーシャルに志願する際、マークは、モアータースポーツのサービスで、彼の時間、知識、情熱を与えることを選択しました」

「世界中で、マークのような男性や女性が、モータースポーツイベントの運営を可能にしてくれています。献身的に尽くしてくれる数千人のボランティアなしでは、モータースポーツはスタートラインを離れることすらできません」

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カテゴリー: F1 / F1カナダGP