メルセデスF1 ラッセルを苦しめる“謎の不具合”「原因を解明できていない」
ジョージ・ラッセルを悩ませているストレートスピード不足について、メルセデスF1が依然として原因を完全には突き止められていないことを認めた。

2026年F1ベルギーGPでは、アンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションを獲得する一方、ラッセルは予選で0.508秒差の4番手に終わった。決勝ではルイス・ハミルトンとの接触で1周目にリタイアを喫し、タイトル争いでもアントネッリに50ポイント差をつけられる厳しい状況となっている。

メルセデスF1 ラッセル車のデプロイメント問題を調査継続
ラッセルはシルバーストン以降、高速区間でチームメイトのアントネッリに対して最高速で劣る状況が続いており、その要因としてエネルギーデプロイメント(電力展開)の異常が指摘されている。

メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、ベルギーGP後に問題が完全には解明できていないことを認めた。

「ジョージのマシンではデプロイメントに関する問題が発生しており、次戦までに原因を突き止める必要がある」

「すべてはシルバーストンから始まった。そこで2台のマシンの間にデプロイメントの違いが見られるようになった」

レスタによれば、チームは徹底的な解析を進めた結果、その大きな要因の一つが両ドライバーのドライビングスタイルの違いにあると判断したという。

ラッセル自身もデータを詳細に分析し、ベルギーGPでは走らせ方を修正して臨んだが、それでも差は完全には解消されなかった。

「多くの分析を行った結果、大きな要因の一つは2台のドライビングスタイルの違いに関連しているという結論に達した」

「ジョージはそれをかなり詳しく研究し、スパに向けて走り方を変えて適応した。しかし、それでも2台の間にはデプロイメントの違いが残っている」

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

新レギュレーション下で原因究明に苦戦
2026年から導入された新世代パワーユニットはエネルギーマネジメントの重要性がこれまで以上に高まっており、メルセデスもまだ理解し切れていない部分があるという。

レスタは、この問題はメルセデスだけのものではなく、多くのチームが新レギュレーションへの適応を続けていると説明した。

「我々はまったく新しいレギュレーションのもとで戦っている。まだこの規則で10戦を終えたばかりで、あらゆる要因を完全に理解できているわけではない」

「こうした状況にあるのは我々だけではない。他チームも新しいレギュレーションを学び、適応を続けていることが分かっている」

「この差を生み出している本当の原因を突き止め、ハンガリーGPに向けて最善の準備を整えたい」

決勝スタート直後にはソフトウェア不具合も発生
レスタはさらに、チーム代表トト・ウォルフが明かしていたベルギーGP決勝1周目のトラブルについても詳細を説明した。

メルセデス勢全車でソフトウェアの問題が発生し、ターン1でエネルギー回生の上限に達したことで、本来得られるはずのブーストが使えなくなっていたという。

「基本的には2台ともソフトウェアの問題が発生し、ターン1で回生の上限に達してしまった」

「その結果、ターン1からターン5までブーストに問題が発生した。この影響はジョージとキミの両方に及び、好スタートを決めたにもかかわらず、そこで順位を失うことになった」

原因不明のデプロイメント問題に加え、レースではソフトウェアトラブルまで重なったメルセデスF1。タイトル争いを続けるラッセルにとっては、一刻も早い問題解決が求められる状況となっている。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1