キャデラックF1 オーストリアGPに大型アップデート投入 中団追撃へ勝負の一手

参戦初年度をグリッド後方でスタートしたキャデラックだが、ここ数か月の進歩は目覚ましいものがある。
チームはレースごとに継続的なアップデートを投入し、ライバルとの差を少しずつ縮めてきた。今回のオーストリアGPは、その積極的な開発プログラムにおける新たな節目となる。
キャデラックが開発の勢いを維持
MAC-26は今季すでに複数回の重要な改良を受けている。
モナコGPでは改良型リアウイングとエキゾーストパッケージが投入され、バルセロナでは冷却システムとリアウイング性能にさらなる改良が加えられた。
その成果は予選にも表れており、ペレスはQ1最速タイムから1.9秒差まで接近し、アストンマーティン勢を上回るパフォーマンスを見せた。大きな話題にはならなかったものの、着実な前進だった。
そして今回、キャデラックはさらに大規模な改良を携えてレッドブル・リンクへ向かう。
チーム代表のグレアム・ロードンは次のように語った。
「現在はレースが立て続けに開催されている。この時期は物流面への対応と競争力向上を両立させることが大きな課題のひとつだ」
欧州ラウンドの過密日程はチームのあらゆる部門に負担をかけているが、キャデラックは新パーツの供給を継続している。
そして今回のアップデートは小規模なものではない。
「それでも今週末に新たな大規模アップグレードパッケージを投入できることを嬉しく思う」
「新しいサイドポッドとフロアを導入する。非常に大きな作業であり、中団との差を着実に縮める流れを継続できることを期待している」
新型サイドポッドと改良型フロアの投入は、大規模な空力開発への投資を示すものであり、キャデラックが現状維持ではなく積極的な進化を目指していることを物語っている。

中団グループへの挑戦
今回のタイミングは理想的とも言える。
オーストリアGPと次戦イギリスGPは連戦となるため、キャデラックは性格の異なる2つのサーキットで新パッケージの効果をすぐに検証できる。
ロードンは依然として慎重な姿勢を保っているが、チームの成長速度には自信を見せた。
「オーストリアが簡単な挑戦になるとは考えていない。しかし我々は常に学び続けているし、今週末も再び前進できると確信している」
その自信はペレスも共有しているようだ。
ペレスは波乱のモナコGPで惜しくもポイント獲得を逃し、スペインGPではさらに厳しい週末を経験した。しかし彼は一貫してチームの急速な進歩を評価しており、大型アップデートが近く投入されると語っていた。
今回の発表は、その見通しが正しかったことを裏付けるものとなった。
新たな空力パーツの投入に加え、これまでのアップデートでも前向きな兆候が見られている。オーストリアGPはキャデラックの進化を測る新たなベンチマークとなりそうだ。
中団グループとの差はまだ残されている。しかしキャデラックはもはやF1の開発競争を傍観する存在ではない。新たな大型パッケージをMAC-26に投入し、その挑戦は新たな段階へと突入する。
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カテゴリー: F1 / キャデラックF1チーム / F1オーストリアGP
