メルセデス会長に社内外から圧力 フェルスタッペン獲得反対派に逆風
メルセデスF1によるマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を巡り、親会社メルセデス・ベンツの会長オラ・ケレニウスが社内外から強い圧力を受けていると報じられた。

チーム代表のトト・ヴォルフは近年フェルスタッペン獲得への関心を公言してきたが、最近ではその可能性を否定する姿勢を見せており、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの現ラインアップを維持する意向を示している。

その背景には、フェルスタッペン獲得に慎重な姿勢を取るケレニウス会長の意向もあるとみられている。

ケレニウス会長に高まる社内の不満
ドイツメディア『F1 Insider』のラルフ・バッハによると、ケレニウス会長はアントネッリを「理想的な社員」の模範として社内で紹介するほど高く評価しているという。

メルセデスは19歳のアントネッリを将来のスター候補と位置付けており、チームメイトのキャリアに大きな影響を与えてきたフェルスタッペンを迎え入れれば、その成長を妨げる可能性があると考えているようだ。

また、フェルスタッペンとの契約には数年に及ぶ総額1億ドル規模ともされる大型契約が必要になる可能性があり、任期を2年残すケレニウス会長は、そのような長期的なコミットメントにも慎重な姿勢を示していると報じられている。

しかし、バッハによれば現在のケレニウス会長は社内外から大きなプレッシャーを受けているという。

「メルセデスは今、別の問題を抱えている」とバッハは語った。

「ケレニウスは従業員から非常に強い圧力を受けている。3週間前にはメルセデス博物館や工場の前で抗議活動まで行われた」

さらに在宅勤務制度の見直しなど会社運営を巡る方針にも反発が広がっているとされる。

「一貫性がない。今度は在宅勤務も廃止して全員を出社させようとしている。何の計画があるのか誰にも見えていない。従業員だけでなく監査役会もそれに気付き始めており、彼は大きなプレッシャーを受けている」

F1より本業優先を求める声も
バッハは、ケレニウス会長がイギリスGPを訪問した際の行動についても批判的に言及した。

「本来の業務よりもシルバーストンへ行くことを優先している。そして現地ではプレッシャーが大きすぎたため、予定されていたSkyのインタビューもキャンセルしたと聞いている」

また、アントネッリへの評価は依然として非常に高いという。

「彼はアントネッリの熱烈な支持者だ。従業員向けのメルセデスの動画でも、理想的な社員の例としてアントネッリを取り上げている。彼がいる限り、フェルスタッペンに居場所はない」

経営トップ交代ならF1戦略も変化する可能性
メルセデス・ベンツはメルセデスF1チームの株式の3分の1を保有しており、親会社トップの交代はF1チームの意思決定にも影響を与える可能性がある。

仮にケレニウス会長の立場が変化すれば、フェルスタッペン獲得に対する障壁の一つが取り除かれる可能性もある。一方で、チーム首脳陣はアントネッリを中心とした長期的なプロジェクトを高く評価しており、経営体制が変わったとしても方針が直ちに転換するとは限らない。

なお、週末にはレッドブルがフェルスタッペンに対し、2029年までの契約延長を提示したとの報道も浮上している。ただし、その条件として、今季終了後にも行使可能とされる成績条項による離脱オプションを放棄する必要があると伝えられている。

メルセデスを巡る経営環境の変化は、フェルスタッペンの将来にも少なからず影響を及ぼす可能性があり、今後の動向が注目される。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / マックス・フェルスタッペン