F1 FIA 世界耐久選手権
トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、FIA 世界耐久選手権(WEC)で積んだ経験がF1グリッドに復帰するために重要だったと語り、かつての自分と同じようにレッドブルのプログラムを離れることになったダニール・クビアトにも耐久レースで経験を積むことを進めた。

昨年、成績を残せなかったダニール・クビアトは、トロロッソのレースシートを失い、最終的にはレッドブルのプログラムからも外された。トロロッソは、カルロス・サインツもシーズン途中にルノーへと移籍しており、その後ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーを起用。2018年も引き続きその二人がドライバーを務める。

一度F1の舞台から離れたドライバーがグリッドに戻ってくる可能性は低く、かつてレッドブルのジュニアドライバーだったブレンドン・ハートレーのF1復帰は異例ともいえる。2010年にレッドブルのプログラムを外されたブレンドン・ハートレーはWECに転向。ポルシェで2度のWECチャンピオンを獲得し、ル・マン24時間レースも制している。

レッドブルを離れたダニール・クビサトは、2018年にフェラーリの開発ドライバーとしてF1界に留まることになったが、それ以外のレース活動まだ決まっていない。

ダニール・クビアトのような状況に陥ったドライバーは、F1復帰のために他のトップレベルのシリーズに参戦することを考えるべきだと思うかと質問されたブレンドン・ハートレーは「そうだね、すべての人がそうだと思う」とコメント。

「僕は耐久レースからいろんなことを教わったと思う」

ブレンドン・ハートレーは、WECでの活動がF1グリッドに復帰するために必要な考え方を見つけ出すために非常に重要だったと語る。

「若手ドライバーは本質的なところを見ずに、設備やチームなどすぐに批判してしまいがちだ。耐久レースでは、他に2人のトップレベルのチームメイトがいて、同じマシンに乗る。隠し立てはできないことを教えてくれるし、お互いに学び始めるようになる」

「非常にオープンな環境に置かれる。1人が速ければ、彼が速いってことを受け入れないといけない。『確かに今日は彼の方が速かった』と認め、彼が何をしていたのかを考え、その人と話して取り組んでいく必要がある。僕にとってはその経験がいろんなことを教えてくれた」

「もちろん、そこにはリスペクトもある。どんな時でも自分のベストなパフォーマンスを発揮するために全力を尽くているからね。でも、チームメイトの方が良い仕事をする時もあると受け入れることを耐久レースは教えてくれるし、それによって熟練したドライバーになれる」

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カテゴリー: F1 / ブレンドン・ハートレー