レッドブルF1育成の岩佐歩夢、4位入賞は「最低限の仕事を果たした感じ」
レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢は、FIA F2選手権第3戦スペインのフィーチャーレースを4位でフィニッシュした。

FIA F2選手権第3戦スペインが4日(日)、フィーチャーレースを迎えた。金曜日に行われた予選で4番手となった岩佐歩夢は、2列目4番手からのスタート。午前11時25分、晴天の下、気温23℃、路面温度34℃のコンディションでフォーメーションラップがスタートした。

スタートで好ダッシュを決めた岩佐歩夢はターン1の進入で3番手に上がり、さらに上位に迫った。しかし、その後のターン3でややアウトに膨らんで後続に先行を許し、その直後にもポジションを落として1周目を5番手で終えた。

他の上位陣同様、ソフトタイヤでのスタートを選択した岩佐歩夢は、10周目にピットインしてハードタイヤに交換、18番手でコースに戻った。その後、同じ戦略のマシンがピットインを行い、14周目にそれらが終わった時点で岩佐は15番手。すでにピットインを終えたなかでは、1台をアンダーカットすることに成功し4番手のポジションでの走行。16周目からは、ハードタイヤでスタートしたマシンに追いつき、ペースの落ちたマシンをオーバーテイクする展開となった。

オーバーテイクと違う戦略のマシンのピットインにより、岩佐は周回を重ねるごとにポジションを上げ、全車がピットインを終了した26周目には3番手となり、レースは終盤戦に入った。

岩佐歩夢の後ろからソフトタイヤに交換しハイペースで追い上げるマシンが現れる。3番手を死守する岩佐だが、35周目のターン1で後続にパスされ4番手に後退。さらにもう1台ペースに勝るマシンが岩佐の背後に迫った。

岩佐歩夢は厳しくなったタイヤでペースとラインをコントロールしながら4番手を死守し。ギリギリの攻防を制した岩佐はポジションを守り切り、4番手で37周のチェッカーフラッグを受けた。

岩佐は4位で12ポイントを獲得。前日のスプリントレースで獲得した1ポイントを合わせ、スペイン大会で13ポイントを加算し、シリーズランキング3位を守っている。

「4位という結果は、最低限の仕事を果たしたという感じです」と岩佐歩夢はコメント。

「ペース自体は悪くなく、特にハードタイヤでのペース、パフォーマンスはかなりよかったので、その点は自分もチームも今後につながるポジティブな結果と受け止めています。ただ、ソフトタイヤでのスタートで1周目のペースがない点については、ドライビングなのかマシンなのかタイヤなのか、まだ原因がはっきり分からないので、これからちゃんと解析しなければいけない課題です」

「ストラテジーについてはプライム(ハード)からオプション(ソフト)が正しかったのは間違いなく、1周目にポジションを失っていなければ、最終的にもっと上位にいけたと思うので、やはりそこが反省点です」

「終盤、(後ろからのアタックを)なんとか抑えようとがんばりましたが、タイヤの状態がいい1台には先行を許してしまいました。もう1台は意地もあってなんとか抑えましたが、ディフェンスはドライバーの仕事なのでできるだけのことはできたと思います。マシンの速さはあると思っているので、次戦以降に向けて結果がよりよくなるよう、チームとしっかり準備したいと思います」

岩佐歩夢 ホンダF1

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カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / FIA F2