F1イギリスGP FP3:シャルル・ルクレールが最速 角田裕毅は5番手と好位置
2025年F1イギリスGPのフリー走行3回目(FP3)が7月5日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録。マクラーレンのオスカー・ピアストリ、レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンが僅差で続いた。

2人のルーキー、ガブリエル・ボルトレトとオリー・ベアマンがセッション終盤にクラッシュを喫する波乱もあり、天候が下り坂となる中で各ドライバーが予選に向けた最終調整を進めた。

午前11時35分にわずかに遅れて始まったFP3は、前日から一転して曇りがちで気温も低めのコンディション。開始直後は各ドライバーがソフト、ミディアム、ハードの各タイヤを使い分けながら慎重に走行を開始した。

開始10分過ぎにはルイス・ハミルトンがソフトタイヤで1分26秒529を記録して一時トップに立ち、満員のスタンドから大きな歓声が上がった。

その後、ルクレールがソフトタイヤで1分25秒922をマークして首位に立ち、フェルスタッペンが僅差で続いたが、ブレーキバランスに関する不満を無線で訴える場面も。

セッション残り15分、ホームの声援を受けたランド・ノリスが1分25秒606で一時トップに浮上。これにピアストリとフェルスタッペンが続くも、ルクレールが1分25秒498を記録して再び首位に返り咲いた。

このタイミングでハミルトンも好タイムを刻んでいたが、赤旗が出されたことでアタックを中断。「ボディーワークの破片が君のものかもしれない」と伝えられたのは、ハースのオリー・ベアマンだった。

再開後すぐに今度はキック・ザウバーのボルトレトが高速コーナー区間でマシンを失い、芝を飛び越えてグラベルに突っ込んでしまい再び赤旗。これでセッションは終了となった。

角田裕毅はミディアムタイヤでの走行を経て、終盤にソフトタイヤでタイムを更新。1分26秒104を記録し、チームメイトのフェルスタッペンに0.519秒差の5番手に入った。予選Q3進出圏内につけ、好調な仕上がりを見せている。

F1 イギリスGP 2025年のF1世界選手権 イギリスグランプリ

最終的な順位は以下の通り。

2025年F1 イギリスGP フリー走行3回目 順位・ラップタイム

1.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分25秒498
2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分25秒566
3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分25秒585
4.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分25秒606
5.角田裕毅(レッドブル) - 1分26秒104
6.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分26秒112
7.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分26秒119
8.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分26秒125
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分26秒129
10.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分26秒256
11.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分26秒332
12.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分26秒332
13.エステバン・オコン(ハース) - 1分26秒377
14.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分26秒422
15.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分26秒499
16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分26秒501
17.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分26秒894
18.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分27秒598
19.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分27秒600
20.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分27秒878

メルセデス勢はジョージ・ラッセルが8番手に入ったものの、全体的に苦戦傾向。ルイス・ハミルトンは12番手にとどまったが、セクター2終了時点では最速タイムを記録しており、赤旗によってアタックを中断せざるを得なかったことが影響した。

カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は13番手に位置しており、いずれのドライバーも予選に向けて課題を残す結果となっている。

このあと行われる予選では、フェラーリとマクラーレン、レッドブルF1が激しいポール争いを繰り広げると見られる中、角田裕毅がQ3進出を果たし上位グリッドを得られるかにも注目が集まる。


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カテゴリー: F1 / F1イギリスGP / F1レース結果