「ランド・ノリスはセルジオ・ペレスを抜かせるべきだった」と元F1ドライバーのティモ・グロック
元F1ドライバーのティモ・グロックは、F1オーストリアGPでのランド・ノリスとセルジオ・ペレスのとインシンデントに対するスチュワードの判断を支持している。

レース序盤のセーフティカー後のリスタートで、ランド・ノリスを追い抜こうとしていたセルジオ・ペレスがグラベルに押し出されて順位を下げた後、ノリスに5秒加算ペナルティが科された。

ランド・ノリスは、アウトサイドから抜こうとしたセルジオ・ペレスの動きは“愚か”だったと不満を露わにし、驚くべきことにレッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーもノリスのディフェンスは“ハードレース”だったとスチュワードの裁定に異論を唱えた。

だが、元F1ドライバーで、現在はドイツのテレビ解説者を務めるティモ・グロックはその見解に反対する。彼は、ドライバーが追い抜かれることを悟ったときはそのような強引な戦術に頼るべきではないとし、また、アウトサイドから大胆なオーバーテイクをするのが不適切だという理由で例外にするべきではないと語る。

「スペースを残さなければならないと思う」とティモ・グロックは Sky Germany に語った。
「F1では、オーバーテイクはすでに困難だ。インサイドだけでなく、アウトサイドからdめオーバーテイクをするのはフェアなはずだ」

「F1にアウトサイドからオーバーテイクをしてはいけないというルールはない。試みる人は、自分がどんな危険な状況に置かれているのかを知っている」

「僕の目には彼にはオーバーテイクのチャンスがあるように映ったし、相手にスペースを与えるのがフェアだ」

2004年から2012年にF1で91戦を戦ったティモ・グロックは、ランド・ノリスがギャプの立場だったら、セルジオ・ペレスに不満を言ったであろう典型的な例だと考えている。

「ノリスは自分が攻撃されていることを知っている。したがって、ドライバーとして行動し、他の人をオーバーテイクさせる必要がある」とティモ・グロックは付け加えた。

「当然、このような状況にある人は常に自分自身を主張する。レースやショーについて考え、僕たちが良いスポーツを提供したいのであれば、それに応じて対戦相手にスペースを与える必要があり、自己中心的に『彼をトラックから追い出してやる』と言うべきではない」

F1レースディレクター、マイケル・マシは、ティモ・グロックと同様に、スチュワードの見解は「セルジオは完全にランドと並んでいたので、車幅をトラックの端に残す責任がある」と述べた。

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カテゴリー: F1 / F1オーストリアGP / ティモ・グロック / セルジオ・ペレス / ランド・ノリス