F1オーストラリアGP:戦略ゲームに勝ったのはマクラーレンだけではない理由

フェルナンド・アロンソがターン6でクラッシュしてしまったため、レース中盤にセーフティカーが導入され、ランド・ノリスはドライタイヤに交換した。ランド・ノリスはエンジニアのウィル・ジョセフから雨が近づいていると警告を受け、実際、44周目の終わりにセクター3で激しい雨に見舞われた。
コースアウトの危機を乗り越えたノリスは、ギリギリのタイミングでチームと「決定的な」ピットインの判断を下し、アルバート・パーク・サーキットでの勝利を守る戦略が功を奏した。
マックス・フェルスタッペンやフェラーリ勢がピットインしなかったのに対し、ラッセルとメルセデスチームは44周目の終わりにピットインするという賭けに出たが、これが正解となり、ラッセルはF1通算16回目の表彰台を獲得した。
ラッセルはレース後に、メルセデスはグランプリ開催前にマクラーレンと同様のプロセスを経験し、重要な瞬間に戦略を確実に成功させるための準備をしていたと明かした。
「正直に言うと、このプロセスは今朝スタートしたんだ」とラッセルは語った。
「僕たちは、どうやってこの決断を下すか、彼らが僕に何を求めているか、僕が彼らに何を求めているかについて、本当に良い話し合いができた」
「雨が強くなることは分かっていたから、その決断を下すのは僕の役目だった」
「ランドと同じように、僕は5秒前にコールし、チームはタイヤ交換の準備ができていた」
「あれはレースの重要な瞬間だった。 正直に言って、このところのレースでは、このようなコンディションが入り混じったレースで僕たちは苦戦を強いられていたから、本当にうれしい」
「昨年ブラジルでのレースを振り返ると、僕たち2人とも戦略を誤っていた。 モントリオールでも、ある意味で僕たちから離れていったレースだった。 今は、ここにいること自体が、良い結果だと思う」

トラブルを回避して表彰台獲得
ラッセルの表彰台により、メルセデスはF1通算300回まであと一歩に迫った。この結果は「トラブルを回避した」ことによるものだと、このイギリス人は明かした。
ラッセルは、マクラーレンやレッドブルのようなチームと比較して、フェルスタッペンが駆るメルセデスにはペースの面で遅れをとっているため、前方のチームを追い抜くことは諦めるしかなかったと付け加えた。
しかし、後続のチーム、特にフェラーリとの間には十分な差があった。
「トラブルを回避することが鍵だったというのが正直なところだと思う」とラッセルは語った。
「最初から、彼らは僕たちには速すぎ、僕たちはフェラーリよりは速いということは明らかだった。だから、ある意味でノー・マンズ・ランドにいた」
「かなり早い段階で、このレースに臨む最善の方法はただゴールすることだと決めた」
「もっとリスクを冒しても、彼らはあまりにも大きくリードしていたため、テーブルの上には追加の報酬はなかった」
「非常に難しい。ランドが言ったように、ちょっとしたミスでも罰を受けることになる。でも、この結果でゴールできて嬉しい。ここはたぶん、僕たちの得意なサーキットではないと思うからね」
「特に昨日の暑さを考えると、予選で4位に入れたこともとても嬉しい」
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