F1オーストラリアGP中止:FIA前会長、2005年のF1アメリカGPを回顧
FIA(国際自動車連盟)の前会長であるマックス・モズレーは、F1オーストラリアGPの中止に関する遅い意思決定が、2005年にインディアナ・ポリスで開催されたF1アメリカGPと同様にファンの反発に直面するリスクを冒すかの可能性があると述べた。

マクラーレンのF1チームスタッフが木曜日の夕方に新型コロナウイルスの陽性反応が出た後、FI,FIA、オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)から公式声明が発表されるまでに12時間を要した。すでにサーキットに到着していたファンはSNSでその結果を知った。

「一般的な原則として、人々は間違っていることを許すことはできるが、優柔不断であることを許すことはできないと思う」とマックス・モズレーは Motorsport Magazine に語った。「決断を下さなければならず、早ければ早いほど良い。」

マックス・モズレーは、2005年のF1アメリカGPでミシュランがバンクコーナーに対処できるタイヤを供給できないという厳しい決断に直面した。

F1チーム側は、シケインをトラックに追加して、バックセクションをトラックから外すように要求したが、妥協することはできず、10チームのうち7チームがウォームアップラップを完了して契約上の義務を果たした後、マシンをリタイアさせた。それにファンは激怒した。

「決断しなければならない状況だったし、何をしても批判を受けるだろう。だが、それはテリトリーに関連している」とマックス・モズレーは続ける。

「明らかにすべての大きな決定は不十分な情報で行われる。それが人生だ。好ましい例を考えてください。すべての情報が揃っていれば、決定は自動的に行われる」

「誰もが耳元で叫んでいたとき、最後に我々はそれを行った。振り返ってみると、非常に多くの人々を悩ませていたとしても、それは100%正しいことだった。とても難しい。絶対に確実というものはない。そこからはかけ離れているものだ」

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カテゴリー: F1 / F1オーストラリアGP / FIA(国際自動車連盟)