アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)
アウディは、FIA世界耐久選手権 (WEC) 第2戦で表彰台を独占。昨年に引き続く勝利により、アウディはスパ・フランコルシャン2連覇となった。
3台のアウディ ハイブリッドスポーツカーが、予選に続いて決勝レースでも上位3位を独占するという素晴らしいレース展開を繰り広げた。これによりアウディは、1-2フィニッシュを達成した3週間前のシルバーストンに続く、今シーズン2度目のトヨタを相手にしたハイブリッドカー対決に完全勝利した。
昨年のチャンピオン、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が、驚異的なドライビング パフォーマンスを発揮して今シーズンのWEC初優勝を獲得した。
レース序盤に大きな災難に見舞われたが、彼らは2番手に1分05秒もの大差をつけてゴール。レース開始から2時間目、コース上に落ちていた破片を踏んでタイヤにダメージを負ってしまったアンドレ・ロッテラーが、予定より早いピットインを余儀なくされた。このピットインでロッテラーからマシンを引き継いだブノワ・トレルイエが7番手でコースに戻ると、猛追を開始。わずか74分後、ゼッケン1号車はトップの座を奪回した。
2位でゴールしたのはシルバーストンの勝者、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組。2位を獲得したものの、彼らは予選最速タイムを記録したことで追加ポイントを与えられた1号車のクルーにわずか1ポイント差でランキングトップの座を明け渡した。
マルク・ジェネ / ルーカス・ディ・グラッシ / オリバー・ジャービス組もまた、目を見張るパフォーマンスを発揮した。彼らがドライブした3台目のAudi R18 e-tron quattroだけにはル。マン仕様のエアロダイナミクスが装着されていた。このエアロダイナミクスは、スパ・フランコルシャンの全長7.004kmのコースには決して適していないが、同じ条件下で仕様が違うマシン双方からデータ収集するためにあえてエントリーされた。ル・マン仕様のセッティングはダウンフォースが抑えられており、スパ・フランコルシャンでは複数の高速コーナーでの操縦性が不安定となってたが、それにも関わらず3号車のクルーは、ライバルのトヨタ8号車を制し、3位でゴールした。
今回WEC開幕2連勝を成し遂げたことで、アウディはデイトナ24時間レースでのAudi R8 GRAND-AMによるGTクラス優勝、セブリング12時間レースでのAudi R18 e-tron quattroによる優勝と合わせ、今シーズン4回目の優勝という素晴らしい成果を残した。アウディスポーツ チームヨーストの次の予定は、6月9日に開催されるルマン24時間レース公式テストへの参加。そして公式テストの次は、12回目の優勝獲得を目指して参戦する、6月22-23日のルマン24時間レース本番となる。
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
「我々はスパ フランコルシャンのレースを、ルマン24時間レースの準備が出来る貴重な機会と捉えています。それで今回は、ルマン仕様のエアロダイナミクスを装着した3台目のマシンを擁してレースに臨みました。ルマン仕様のマシンは、決してスパ フランコルシャンのコースにマッチしていないのですが、それでも充分なパフォーマンスを発揮出来ることを見せてくれました。3台のマシンは、レース中ずっと高順位を維持していましたが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。トップ争いのバトルはおよそ10回に及びましたが、その間、マシンは完璧な状態が続き、ドライバー達は不要なリスクを抱えることなく速く走り続けるなど、我々はノーミスでレースを闘いました。タイヤが常に良好な状態を保ち、チームが完璧なピット作業を行ったことも、勝利を獲得する大きな要因となりました。しかし、我々は今日の結果に甘んじることはありません。今年のルマンは非常に厳しいレースになると認識しています」
クリストファー・ラインケ (LMPプロジェクト統括リーダー)
「誰もが憧れる夢のような結果が現実となったことに、本当に満足しています。ルマンに焦点を当てた活動の一過程ではあるものの、スパ フランコルシャンで勝利出来たことはとても素晴らしく、ホッとしました。と言うのも、ホッケンハイムでのDTM開幕戦と同じ日に開催されるスパ フランコルシャンに3台ものマシンでエントリーすることは、とても大きなチャレンジであったからです」
ラルフ ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
「今日はドライバーを始めとするクルー全員による、素晴らしいチームワークが発揮出来ました。トヨタ7号車とのバトルは、向こうがリタイアするまで、とてもスリリングなものでした。3台のマシンがまるで時計のように正確に走ってくれたおかげで、ピット作業を戦略通りに進めることが出来ました。9人のドライバー全員が表彰台に登れたのは、とても素晴らしいことだと思います。これで、万全の準備を終えてルマンに臨むことが出来ます」
マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
「驚異的な週末となりました。パンクに見舞われた後、そこで失った時間をなるべく多く取り戻さなくてはなりませんでした。チーム関係者すべてが全力を尽くしました。ドライバーだけでなく、ピットで働いていたスタッフ全員が、素晴らしい力を発揮しました。今日はチーム全員にとって良い日となりました」
アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
「アウディが1-2-3フィニッシュを達成するとは、何と素晴らしい結果でしょう。レース中は、数々の苦難に見舞われました。スタートはあまり良くなかったものの、すぐにアドバンテージを持つことが出来ました。しかしそのアドバンテージを、セフティカーピリオドとパンクによって失ってしまいました。その後は、ひたすらフルスロットルで走るのみでした。素晴らしい走りを見せてくれたマルセルとブノワがおかげで、ロスを取り戻すことが出来ました。本当に激しいファイトの数々を制した末に勝利を掴んだ、至高のレースでした。私にとってはスパ フランコルシャンでの初優勝ともなりました」
ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
「優勝出来て本当によかったのですが、そうなるまでは困難な道でした。セフティカーピリオドとパンクによって、一旦は大きなタイムロスを喫しましたが、チームが一丸となってそのロスを挽回しました。我々のAudi R18 e-tron quattroは完璧でした。素晴らしい仕事を為したチームすべてのメンバーにとって今日の勝利は最高のものとなりました」
カテゴリー: F1 / アウディ / WEC (FIA世界耐久選手権)
3台のアウディ ハイブリッドスポーツカーが、予選に続いて決勝レースでも上位3位を独占するという素晴らしいレース展開を繰り広げた。これによりアウディは、1-2フィニッシュを達成した3週間前のシルバーストンに続く、今シーズン2度目のトヨタを相手にしたハイブリッドカー対決に完全勝利した。
昨年のチャンピオン、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が、驚異的なドライビング パフォーマンスを発揮して今シーズンのWEC初優勝を獲得した。
レース序盤に大きな災難に見舞われたが、彼らは2番手に1分05秒もの大差をつけてゴール。レース開始から2時間目、コース上に落ちていた破片を踏んでタイヤにダメージを負ってしまったアンドレ・ロッテラーが、予定より早いピットインを余儀なくされた。このピットインでロッテラーからマシンを引き継いだブノワ・トレルイエが7番手でコースに戻ると、猛追を開始。わずか74分後、ゼッケン1号車はトップの座を奪回した。
2位でゴールしたのはシルバーストンの勝者、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組。2位を獲得したものの、彼らは予選最速タイムを記録したことで追加ポイントを与えられた1号車のクルーにわずか1ポイント差でランキングトップの座を明け渡した。
マルク・ジェネ / ルーカス・ディ・グラッシ / オリバー・ジャービス組もまた、目を見張るパフォーマンスを発揮した。彼らがドライブした3台目のAudi R18 e-tron quattroだけにはル。マン仕様のエアロダイナミクスが装着されていた。このエアロダイナミクスは、スパ・フランコルシャンの全長7.004kmのコースには決して適していないが、同じ条件下で仕様が違うマシン双方からデータ収集するためにあえてエントリーされた。ル・マン仕様のセッティングはダウンフォースが抑えられており、スパ・フランコルシャンでは複数の高速コーナーでの操縦性が不安定となってたが、それにも関わらず3号車のクルーは、ライバルのトヨタ8号車を制し、3位でゴールした。
今回WEC開幕2連勝を成し遂げたことで、アウディはデイトナ24時間レースでのAudi R8 GRAND-AMによるGTクラス優勝、セブリング12時間レースでのAudi R18 e-tron quattroによる優勝と合わせ、今シーズン4回目の優勝という素晴らしい成果を残した。アウディスポーツ チームヨーストの次の予定は、6月9日に開催されるルマン24時間レース公式テストへの参加。そして公式テストの次は、12回目の優勝獲得を目指して参戦する、6月22-23日のルマン24時間レース本番となる。
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
「我々はスパ フランコルシャンのレースを、ルマン24時間レースの準備が出来る貴重な機会と捉えています。それで今回は、ルマン仕様のエアロダイナミクスを装着した3台目のマシンを擁してレースに臨みました。ルマン仕様のマシンは、決してスパ フランコルシャンのコースにマッチしていないのですが、それでも充分なパフォーマンスを発揮出来ることを見せてくれました。3台のマシンは、レース中ずっと高順位を維持していましたが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。トップ争いのバトルはおよそ10回に及びましたが、その間、マシンは完璧な状態が続き、ドライバー達は不要なリスクを抱えることなく速く走り続けるなど、我々はノーミスでレースを闘いました。タイヤが常に良好な状態を保ち、チームが完璧なピット作業を行ったことも、勝利を獲得する大きな要因となりました。しかし、我々は今日の結果に甘んじることはありません。今年のルマンは非常に厳しいレースになると認識しています」
クリストファー・ラインケ (LMPプロジェクト統括リーダー)
「誰もが憧れる夢のような結果が現実となったことに、本当に満足しています。ルマンに焦点を当てた活動の一過程ではあるものの、スパ フランコルシャンで勝利出来たことはとても素晴らしく、ホッとしました。と言うのも、ホッケンハイムでのDTM開幕戦と同じ日に開催されるスパ フランコルシャンに3台ものマシンでエントリーすることは、とても大きなチャレンジであったからです」
ラルフ ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
「今日はドライバーを始めとするクルー全員による、素晴らしいチームワークが発揮出来ました。トヨタ7号車とのバトルは、向こうがリタイアするまで、とてもスリリングなものでした。3台のマシンがまるで時計のように正確に走ってくれたおかげで、ピット作業を戦略通りに進めることが出来ました。9人のドライバー全員が表彰台に登れたのは、とても素晴らしいことだと思います。これで、万全の準備を終えてルマンに臨むことが出来ます」
マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
「驚異的な週末となりました。パンクに見舞われた後、そこで失った時間をなるべく多く取り戻さなくてはなりませんでした。チーム関係者すべてが全力を尽くしました。ドライバーだけでなく、ピットで働いていたスタッフ全員が、素晴らしい力を発揮しました。今日はチーム全員にとって良い日となりました」
アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
「アウディが1-2-3フィニッシュを達成するとは、何と素晴らしい結果でしょう。レース中は、数々の苦難に見舞われました。スタートはあまり良くなかったものの、すぐにアドバンテージを持つことが出来ました。しかしそのアドバンテージを、セフティカーピリオドとパンクによって失ってしまいました。その後は、ひたすらフルスロットルで走るのみでした。素晴らしい走りを見せてくれたマルセルとブノワがおかげで、ロスを取り戻すことが出来ました。本当に激しいファイトの数々を制した末に勝利を掴んだ、至高のレースでした。私にとってはスパ フランコルシャンでの初優勝ともなりました」
ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
「優勝出来て本当によかったのですが、そうなるまでは困難な道でした。セフティカーピリオドとパンクによって、一旦は大きなタイムロスを喫しましたが、チームが一丸となってそのロスを挽回しました。我々のAudi R18 e-tron quattroは完璧でした。素晴らしい仕事を為したチームすべてのメンバーにとって今日の勝利は最高のものとなりました」
カテゴリー: F1 / アウディ / WEC (FIA世界耐久選手権)