アウディ、新型A8を発表 … 自動/自律運転機能を導入
アウディ 新型A8がバルセロナで開催のアウディサミットで世界デビューを飾った。
第4世代に進化したこのアウディ A8は、新しいデザイン言語、革新的なタッチスクリーン操作コンセプト、そして体系的な電動化が進められた駆動システムにより、アウディのスローガン「Vorsprung durch Technik」(技術による先進)を反映した、アウディブランドの新たなベンチマークとなっている。
さらに、新型アウディ A8は、市販モデルとして世界で初めての高度な自動運転システムが設定されている。アウディは2018年以降段階的に、パーキングパイロット、ガレージパイロット、トラフィックジャムパイロットといった先進的自動/自律運転機能を新型アウディ A8に導入していく。
アウディブランドは今日、スポーツ性のアピール、軽量設計、quattroフルタイム4WDシステムなどにより、高く評価されているが、新型アウディ A8のデザインも、これらの価値を反映したものになっている。バランスの取れたプロポーションは、4つのホイールに同等の比重を置いており、ホイールアーチの上の力感溢れる抑揚によって、ビジュアル面でもquattroドライブが示唆されている。サイドビューでは、アップライトなフロントエンドと、なだらかに傾斜したリヤエンドを組み合わせて、視覚的緊張感を演出している。フロントにアウディレーザーライトを用いたHDマトリクスLEDヘッドライト、リヤにOLEDテクノロジーを用いたテールライトとLEDライトスリップを採用した新型アウディ A8は、昼だけでなく夜間でも、独自のアイデンティティを主張する。また、それらの照明システムにより、ドライバーがクルマに近づいたり離れたりする度に、ダイナミックなライトの動きを応用したユニークなプレゼンテーションが展開される。
装備と素材の選択肢は非常に広範囲になっており、シートのパーフォレーション(通気孔加工)からエアベントの電動開閉シャッターといった細部に至るまで、エクスクルーシブなクオリティが追求されている。
新型アウディ A8のなかでも特別な格式が与えられたシートが、アウディ A8 Lの後席右側にオプション設定されたリラクゼーションシートだ。これには、4つの異なる調整機能とフットレストが選択できる仕組みになっている。このシートの乗員は、フロント助手席のシートバックの背に搭載され、多様なセッティングが可能なフットレストに足を乗せて、温めたりマッサージしたりすることができる。ヘッドレストも快適性を特に重視した新しいデザインが採用されている。後席の乗員はまた、専用の独立した操作ユニットを使って、アンビエントライトや、新設定のHDマトリクス読書灯、シートマッサージなどの機能をコントロールしたり、プライベートな電話をかけたりすることができる。リヤシートのセンターアームレストには、後席用のリモートコントロールユニットが設置されている。スマートフォンサイズのOLEDディスプレイを採用したこのユニットは、取り外して使用することもできる。
クルマのドアを開けると、ユーザーインターフェースがすぐさま立ち上がる。ドライバーは、大型ディスプレイに指で触れることで、インフォテイメントシステムの操作を行う。センタートンネルコンソールにある2番目のタッチスクリーンは、エアコンディショナーと快適機能にアクセスするためのもので、同時にここからテキストの入力も行う。そのとき、ティプトロニックの幅広いレバーの上に手首を乗せたまま、例えば、検索のための文字入力ができるなど、快適にタッチスクリーンの操作を進めることができる。2つのディスプレイのうちどちらかが作動したときには、チャイムとクリック感で、そのことがドライバーに伝えられる。ガラス調の操作ボタンも同様の反応を示す。音と触感によるフィードバックの組み合わせ、また、手を振る動作など共通のタッチジェスチャーを利用することで、新しいMMIタッチレスポンスは、非常に安全で、直感的に行えて、さらに素早い操作が可能になっている。
新型アウディ A8はまた、乗員の言葉にもインテリジェントに反応する。ドライバーは、クルマに搭載された数多くの機能を、日常的な言語でボイスコントロールを介して、操作することができる。 目的地やメディアに関する情報は、車載データのほか、外部のクラウドから、LTEのスピードで取り寄せることができる。Audi connectオンラインサービスには、新たに道路標識の認識や緊急情報などが加わった。これはアウディに乗る人々のスワームインテリジェンス(群知能)を活用した、革新的なCar-to-Xサービスだ。
ナビゲーションシステムも大幅に進化して、新たな機能が追加された。それは例えば、走行したルートの情報を元に自己学習していく機能だ。これにより、ルート検索の機能が、よりインテリジェントなものになった。マップに関しても、ヨーロッパの主要都市については詳細な3Dモデルが用意されるようになり、より現実に近いグラフィックで確認できるようになっている。
トラフィックジャムパイロットは発進、加速、ステアリング、ブレーキの各操作に対応する。ドライバーはそうした操作を、注意して見守っている必要はない。ステアリングホイールから手を放したままでも大丈夫だし、その国の法律で許されていれば、車載のテレビを視聴するなど、運転以外の行為を行うこともできる。システムが機能の限界に達した場合には、すぐさまドライバーに、運転操作に戻るよう通知がなされる。
技術的な視点から見ても、トラフィックジャムパイロットは革命的なテクノロジーといえる。自動運転中は常時、セントラルドライバーアシスタンスコントローラー(zFAS)が、様々なセンサーからのデータを照らし合わせることで、クルマの周辺の状況を導き出している。レーダーセンサー、フロントカメラ、超音波センサーに加えて、今回自動車分野では初めて、レーザースキャナーも採用されている。Audi AIトラフィックジャムパイロットの導入には、各国における法的枠組みを明らかにし、各々の市場におけるシステムの適用とテストが必要となる。アウディブランドの高い品質基準は、高度に自動化された運転の分野でも同様に適用される。さらに、承認手続きの範囲とそのタイムスケールを世界中で遵守する必要がある。そのため、アウディでは、市販モデルにトラフィックジャムパイロットを導入するにあたって、段階的なアプローチを採用していく。 Audi AIリモートパーキングパイロットとAudi AIリモートガレージパイロットは、クルマを自律的に操作して、パーキングスペースもしくはガレージに導いてくれるともに、そこからクルマを出すことも自動で行ってくれる。そのときドライバーは、車内にいる必要はない。操作のスタートは、新開発のmyAudiアプリを使って手持ちのスマートフォンから行う。パーキング操作をする時、Audi AIボタンを押し続けるとmyAudiのアプリに、車載の360°カメラからの映像が映し出される。操作が完了すると、ティプトロニックが自動的にPのポジションに入り、エンジンとイグニッションがスイッチオフされる。
2つめの新しい技術は、Audi AIアクティブサスペンションだ。ドライバーによる設定及び運転状況に対応して、Audi AIアクティブサスペンションは、電動アクチュエーターを働かせて、個々のホイールを持ち上げたり下げたりする。この柔軟な対応力により、ラグジュアリーセダンならではのスムーズな乗り心地からスポーツカーのダイナミックなハンドリングまで、幅広い走行特性が得られるようになっている。また、側面衝突に際しては、プレセンス360°のシステムのサポートにより、素早い反応で衝撃を受ける側のボディを持ち上げることで、乗員への衝撃を緩和する。
この革新的なサスペンションシステムは、作動するためのエネルギーを48ボルト電源から得ている。アウディは、48ボルトのシステムを、新型アウディ A8のすべてのモデルに、主電源として初めて採用した。新型アウディ A8用に特別にリファインされたエアサスペンションとともに、新しいアクティブサスペンションは、かつてないドライビング体験の創出に貢献している。
5タイプすべてのエンジンに、48ボルトの電源システムとベルト駆動式のオルターネータースターター(BAS)が備わる。このマイルドハイブリッド テクノロジー(MHEV:マイルドハイブリッドエレクトリックビークル)により新型アウディ A8は、エンジンを休止させたまま無負荷でかなりの距離走ること(コースティング)が可能になっており、そこからエンジンを再始動するときも非常にスムーズだ。エンジンのスタート/ストップ機能が、幅広い走行条件で有効となっており、エネルギー回生の量も最大12kWと、大きな値が得られることにようになった。その結果、低燃費で定評のある各エンジンの効率はさらに向上している。MHEVを採用しない場合と比較して、実際の走行条件で、100km走行あたり0.7ℓの燃料消費が削減されている。
パワフルなプラグインハイブリッドドライブを採用したアウディ A8 L e-tron quattroも、後日導入する予定だ。このモデルは、3.0 TFSIと強力な電気モーターの組み合わせにより、330kW(449hp)のシステムパワーと700Nmのシステムトルクを発生する。リチウムイオンバッテリーに蓄えられた電力だけで、約50kmの走行を可能にしている。リチウムイオンバッテリーの充電には、オプション設定された新しいデバイスであるアウディワイヤレスチャージングを利用することができ、ガレージの床にこの受電パッドを敷くことで、非接触のまま、車載のレシーバーコイルを介し、3.6kWのパワー出力で充電が行なうことができる。
ネッカーズルム工場で生産される新型アウディ A8及びアウディ A8 Lは、2017年晩秋からドイツ市場で販売が開始される。ベース価格はアウディ A8が90,600ユーロ、アウディ A8 Lが94,100ユーロとなる。
カテゴリー: F1 / アウディ / 自動車ニュース
第4世代に進化したこのアウディ A8は、新しいデザイン言語、革新的なタッチスクリーン操作コンセプト、そして体系的な電動化が進められた駆動システムにより、アウディのスローガン「Vorsprung durch Technik」(技術による先進)を反映した、アウディブランドの新たなベンチマークとなっている。
さらに、新型アウディ A8は、市販モデルとして世界で初めての高度な自動運転システムが設定されている。アウディは2018年以降段階的に、パーキングパイロット、ガレージパイロット、トラフィックジャムパイロットといった先進的自動/自律運転機能を新型アウディ A8に導入していく。
スタイリッシュなラグジュアリーサルーンのお手本:エクステリアデザイン
新型アウディ A8は、独自のスタイルを確立したクルマであり、アウディデザインの新しい時代の幕開けを告げるクルマだ。幅広い、直立したシングルフレームグリルが備わったフロントエンド、流麗にして力強いボディは、アウディ ブランドのコアバリューであるスポーティでエレガント、洗練されかつ先進的なスタンスを象徴している。新型アウディ A8には、スタディモデルのAudi prologueにより予告されたスタイルが、市販モデルとして見事に昇華されている。このラグジュアリーセダンの力強い存在感は、全長5.17mの標準仕様も、13cmホイールベースが長いアウディ A8 Lも変わりない。アウディブランドは今日、スポーツ性のアピール、軽量設計、quattroフルタイム4WDシステムなどにより、高く評価されているが、新型アウディ A8のデザインも、これらの価値を反映したものになっている。バランスの取れたプロポーションは、4つのホイールに同等の比重を置いており、ホイールアーチの上の力感溢れる抑揚によって、ビジュアル面でもquattroドライブが示唆されている。サイドビューでは、アップライトなフロントエンドと、なだらかに傾斜したリヤエンドを組み合わせて、視覚的緊張感を演出している。フロントにアウディレーザーライトを用いたHDマトリクスLEDヘッドライト、リヤにOLEDテクノロジーを用いたテールライトとLEDライトスリップを採用した新型アウディ A8は、昼だけでなく夜間でも、独自のアイデンティティを主張する。また、それらの照明システムにより、ドライバーがクルマに近づいたり離れたりする度に、ダイナミックなライトの動きを応用したユニークなプレゼンテーションが展開される。
ラグジュアリーなラウンジ:インテリア
新型アウディ A8のデザインのメインテーマは「自由」。それによってこのクルマは、広くて贅沢なラウンジにも似た印象を与える。先代モデルのアウディ A8と比較すると、標準、ロングバージョンともに、全長は拡大している。装備と素材の選択肢は非常に広範囲になっており、シートのパーフォレーション(通気孔加工)からエアベントの電動開閉シャッターといった細部に至るまで、エクスクルーシブなクオリティが追求されている。
新型アウディ A8のなかでも特別な格式が与えられたシートが、アウディ A8 Lの後席右側にオプション設定されたリラクゼーションシートだ。これには、4つの異なる調整機能とフットレストが選択できる仕組みになっている。このシートの乗員は、フロント助手席のシートバックの背に搭載され、多様なセッティングが可能なフットレストに足を乗せて、温めたりマッサージしたりすることができる。ヘッドレストも快適性を特に重視した新しいデザインが採用されている。後席の乗員はまた、専用の独立した操作ユニットを使って、アンビエントライトや、新設定のHDマトリクス読書灯、シートマッサージなどの機能をコントロールしたり、プライベートな電話をかけたりすることができる。リヤシートのセンターアームレストには、後席用のリモートコントロールユニットが設置されている。スマートフォンサイズのOLEDディスプレイを採用したこのユニットは、取り外して使用することもできる。
指先の操作とその反応:操作系
新型アウディ A8のインテリアデザインでは、細心の注意を払いながらもシンプルなデザインが表現の基本になっている。インテリアは、すっきりとした構成になっていて、真っすぐな水平のラインが整然とした印象をさらに強調している。アウディは、徹底的に新しい操作方式を導入することで、持ち前の高い品質基準を、デジタルの時代にも展開してみせた。新型アウディ A8のインテリアからは、従来のモデルの特徴でもあったロータリープッシュボタンやタッチパッドは姿を消している。インストルメントパネルからも、ボタンやスイッチ類がなくなった。ここで中心となるのは、10.1インチのタッチスクリーン式ディスプレイだが、これもスイッチオフしたときは完全に暗くなって、グロスブラックの周囲のパネルのなかに溶け込む。クルマのドアを開けると、ユーザーインターフェースがすぐさま立ち上がる。ドライバーは、大型ディスプレイに指で触れることで、インフォテイメントシステムの操作を行う。センタートンネルコンソールにある2番目のタッチスクリーンは、エアコンディショナーと快適機能にアクセスするためのもので、同時にここからテキストの入力も行う。そのとき、ティプトロニックの幅広いレバーの上に手首を乗せたまま、例えば、検索のための文字入力ができるなど、快適にタッチスクリーンの操作を進めることができる。2つのディスプレイのうちどちらかが作動したときには、チャイムとクリック感で、そのことがドライバーに伝えられる。ガラス調の操作ボタンも同様の反応を示す。音と触感によるフィードバックの組み合わせ、また、手を振る動作など共通のタッチジェスチャーを利用することで、新しいMMIタッチレスポンスは、非常に安全で、直感的に行えて、さらに素早い操作が可能になっている。
新型アウディ A8はまた、乗員の言葉にもインテリジェントに反応する。ドライバーは、クルマに搭載された数多くの機能を、日常的な言語でボイスコントロールを介して、操作することができる。 目的地やメディアに関する情報は、車載データのほか、外部のクラウドから、LTEのスピードで取り寄せることができる。Audi connectオンラインサービスには、新たに道路標識の認識や緊急情報などが加わった。これはアウディに乗る人々のスワームインテリジェンス(群知能)を活用した、革新的なCar-to-Xサービスだ。
ナビゲーションシステムも大幅に進化して、新たな機能が追加された。それは例えば、走行したルートの情報を元に自己学習していく機能だ。これにより、ルート検索の機能が、よりインテリジェントなものになった。マップに関しても、ヨーロッパの主要都市については詳細な3Dモデルが用意されるようになり、より現実に近いグラフィックで確認できるようになっている。
世界初:自動運転機能付きのアウディ A8
新型アウディ A8には、市販モデルとしては世界で初めてとなる高度な自動運転機能が搭載される。Audi AIトラフィックジャムパイロットは、中央分離帯のある比較的混雑した高速道路を60km/h以下で走行しているとき、ドライバーに代わって運転操作を引き受ける。センターコンソールにあるAIボタンを押すことで、この機能が有効となる。トラフィックジャムパイロットは発進、加速、ステアリング、ブレーキの各操作に対応する。ドライバーはそうした操作を、注意して見守っている必要はない。ステアリングホイールから手を放したままでも大丈夫だし、その国の法律で許されていれば、車載のテレビを視聴するなど、運転以外の行為を行うこともできる。システムが機能の限界に達した場合には、すぐさまドライバーに、運転操作に戻るよう通知がなされる。
技術的な視点から見ても、トラフィックジャムパイロットは革命的なテクノロジーといえる。自動運転中は常時、セントラルドライバーアシスタンスコントローラー(zFAS)が、様々なセンサーからのデータを照らし合わせることで、クルマの周辺の状況を導き出している。レーダーセンサー、フロントカメラ、超音波センサーに加えて、今回自動車分野では初めて、レーザースキャナーも採用されている。Audi AIトラフィックジャムパイロットの導入には、各国における法的枠組みを明らかにし、各々の市場におけるシステムの適用とテストが必要となる。アウディブランドの高い品質基準は、高度に自動化された運転の分野でも同様に適用される。さらに、承認手続きの範囲とそのタイムスケールを世界中で遵守する必要がある。そのため、アウディでは、市販モデルにトラフィックジャムパイロットを導入するにあたって、段階的なアプローチを採用していく。 Audi AIリモートパーキングパイロットとAudi AIリモートガレージパイロットは、クルマを自律的に操作して、パーキングスペースもしくはガレージに導いてくれるともに、そこからクルマを出すことも自動で行ってくれる。そのときドライバーは、車内にいる必要はない。操作のスタートは、新開発のmyAudiアプリを使って手持ちのスマートフォンから行う。パーキング操作をする時、Audi AIボタンを押し続けるとmyAudiのアプリに、車載の360°カメラからの映像が映し出される。操作が完了すると、ティプトロニックが自動的にPのポジションに入り、エンジンとイグニッションがスイッチオフされる。
新しい次元:サスペンション
車両全体におよぶ革新的なパッケージと共に、サスペンションは物理的な限界に挑戦している。その革新技術の1つが、ダイレクトでスポーティなステアリングと優れた安定性を兼ね備えたダイナミックオールホイールステアリングだ。前輪のステアリングレシオは、速度に応じて変化する。その一方で、後輪は、速度域に応じて、ステアリングと同じ向き、あるいは逆向きに操舵される。スポーツディファレンシャルと組み合わせることにより、ハンドリングはさらにダイナミックで精密なものになる。スポーツディファレンシャルは、新型アウディ A8に標準装備されるquattroフルタイム4WDシステムを補完して、後輪間に駆動トルクをアクティブに配分する。2つめの新しい技術は、Audi AIアクティブサスペンションだ。ドライバーによる設定及び運転状況に対応して、Audi AIアクティブサスペンションは、電動アクチュエーターを働かせて、個々のホイールを持ち上げたり下げたりする。この柔軟な対応力により、ラグジュアリーセダンならではのスムーズな乗り心地からスポーツカーのダイナミックなハンドリングまで、幅広い走行特性が得られるようになっている。また、側面衝突に際しては、プレセンス360°のシステムのサポートにより、素早い反応で衝撃を受ける側のボディを持ち上げることで、乗員への衝撃を緩和する。
この革新的なサスペンションシステムは、作動するためのエネルギーを48ボルト電源から得ている。アウディは、48ボルトのシステムを、新型アウディ A8のすべてのモデルに、主電源として初めて採用した。新型アウディ A8用に特別にリファインされたエアサスペンションとともに、新しいアクティブサスペンションは、かつてないドライビング体験の創出に貢献している。
マイルドハイブリッドとe-tron:ドライブシステム
ヨーロッパでの発売時点で、新型アウディ A8には、210kW(286hp)の3.0 TDIと250kW(340hp)の3.0 TFSIの2タイプのV6ターボエンジンが設定される。その後、2タイプの4ℓV8 -320kW(435hp)の4.0 TDIと338kW(460hp)の4.0 TFSIが追加される予定だ。さらに、エクスクルーシブなトップエンジンとして、排気量6.0ℓのW12ユニットも設定される。5タイプすべてのエンジンに、48ボルトの電源システムとベルト駆動式のオルターネータースターター(BAS)が備わる。このマイルドハイブリッド テクノロジー(MHEV:マイルドハイブリッドエレクトリックビークル)により新型アウディ A8は、エンジンを休止させたまま無負荷でかなりの距離走ること(コースティング)が可能になっており、そこからエンジンを再始動するときも非常にスムーズだ。エンジンのスタート/ストップ機能が、幅広い走行条件で有効となっており、エネルギー回生の量も最大12kWと、大きな値が得られることにようになった。その結果、低燃費で定評のある各エンジンの効率はさらに向上している。MHEVを採用しない場合と比較して、実際の走行条件で、100km走行あたり0.7ℓの燃料消費が削減されている。
パワフルなプラグインハイブリッドドライブを採用したアウディ A8 L e-tron quattroも、後日導入する予定だ。このモデルは、3.0 TFSIと強力な電気モーターの組み合わせにより、330kW(449hp)のシステムパワーと700Nmのシステムトルクを発生する。リチウムイオンバッテリーに蓄えられた電力だけで、約50kmの走行を可能にしている。リチウムイオンバッテリーの充電には、オプション設定された新しいデバイスであるアウディワイヤレスチャージングを利用することができ、ガレージの床にこの受電パッドを敷くことで、非接触のまま、車載のレシーバーコイルを介し、3.6kWのパワー出力で充電が行なうことができる。
ネッカーズルム工場で生産される新型アウディ A8及びアウディ A8 Lは、2017年晩秋からドイツ市場で販売が開始される。ベース価格はアウディ A8が90,600ユーロ、アウディ A8 Lが94,100ユーロとなる。
カテゴリー: F1 / アウディ / 自動車ニュース