アストンマーティンF1 レッドブルから“ピットギアデザイナー”を引き抜き
アストンマーティンF1チームは、レッドブルからアンドール・ヘゲダスを新しいシニア・プロジェクト・デザイナーとして獲得。F1ライバルからの採用を強化し続けている。

アンドール・ヘゲダスはLinkedInのプラットフォームを通じて、2024年のF1世界選手権シーズン開幕前にアストンマーティンに転職したことを発表した。

2011年に今はなきマルシャからF1に参戦したヘゲダスは、レッドブルにピットギアデザイナーとして採用された後、2018年8月に昇格した。過去5年間、レッドブルのプロジェクト設計エンジニアを務め続け、その責任は「ピットストップ装置とピットギアプロジェクトの計画、管理、設計」にまで及んでいた。

レッドブルはF1ピットレーン全体で最もスムーズなオペレーションを維持していることで悪名高く、2018年以来毎年DHLファステストピットストップ賞を受賞している。

レッドブルは、2019年ブラジルGPでマックス・フェルスタッペンがわずか1.82秒でピットストップし、最速ピットストップの世界記録を誇っていた。この記録は、昨年10月のカタールGPでマクラーレンに0.002秒差で奪われるまで、ベンチマークであり続けた。

それでもレッドブルは6年連続でランキング首位に立ち、細部へのこだわりが近年のタイトル独占に不可欠な役割を果たしている。

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

しかし、2023年はヘゲドスにとってレッドブルでの最後のシーズンとなり、彼はシルバーストーンのチーム組織の中で同様の役割を担うためにアストンマーティンに向かった。

「次の章では緑色の服を着る。アストンマーティンでシニア・プロジェクト・デザイナーとして新たなステージをスタートできることをとてもうれしく思う。応援とメッセージをありがとうございました」とヘゲダスはLinkedInでコメントした。

ヘゲダスは、レッドブルのエアロダイナミクス責任者の職を離れ、2022年にアストンマーティンのグリッド上昇の陣頭指揮を執るダン・フォローズの足跡をたどった。

コンストラクターズランキングで7位を続けていたアストンマーティンは昨シーズン、表彰台の常連となり、新たな脅威を与えた。

競争力は衰え、マクラーレンに抜かれてランキング5位となったものの、アストンマーティンは前シーズンを255ポイント上回った。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / レッドブル・レーシング