リンドブラッド 2026年レーシングブルズ加入報道 ハジャー後任でF1デビュー
アービッド・リンドブラッドが2026年にレーシングブルズへ加入し、F1デビューを果たすとドイツの『Auto Motor und Sport』が報じた。

レッドブル昇格が見込まれるアイザック・ハジャーの後任として空席となるシートを埋める形での起用とされ、17歳の新鋭が早くもトップカテゴリーへの切符を手にする可能性が高まっている。

リンドブラッドは現在カンポス・レーシングからFIA F2選手権に参戦しており、今季2勝を挙げランキング7位につけている。17歳と規定より1歳若いながらも特例でFIAスーパーライセンスを取得済みであり、すでにF1参戦の資格を備えている。さらに、今年のイギリスGPではレッドブルRB21をドライブしFP1に出走しており、実戦経験も積んでいる。

この昇格劇の背景には、ハジャーの評価急上昇がある。レーシングブルズでデビューを果たした20歳のフランス人は、ここまでドライバーズ選手権9位につけ、オランダGPで初表彰台を獲得。38ポイントを挙げており、12点の角田裕毅を大きく引き離している。シーズンが進むごとに株を高め、「セカンドシート」候補として名前が挙がるのは必然だった。

アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

実際、レッドブルは2026年からフォードと共同開発した新パワーユニットで挑む予定であり、フェルスタッペンのチームメイトとしてハジャーを起用する方針が固まりつつある。ヘルムート・マルコ上級顧問も「彼は速いドライバーであり、フェルスタッペンに対抗できる精神力を確かに備えている」と評価している。

一方、この流れは角田裕毅にとって厳しい状況を意味する。ハジャーの昇格によりレーシングブルズのシートが空けば復帰の可能性も残されていたが、リンドブラッドが起用されればその道は閉ざされる。

マルコやローラン・メキース代表は「まだ来季のシート獲得に向けて挽回のチャンスがある」とコメントしていたが、今回の報道が事実であれば角田の選択肢は大きく狭まることになる。今季レッドブルでマックス・フェルスタッペンとコンビを組むも結果は伴わず、ここまで獲得したポイントはわずか12点。将来に向けて不透明感が漂っている。

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カテゴリー: F1 / アービッド・リンドブラッド