「アントネッリはセナではない」元F1ドライバーが“ロッシ型”と評価

2026年シーズン序盤からタイトル争いに加わり、中国GPと日本GPで連勝を挙げたアントネッリは、史上最年少で選手権首位に立つなど強烈なインパクトを残している。その急成長ぶりが過去の偉大なドライバーとの比較を生んでいるが、評価の軸は必ずしも一致していない。
セナではなくロッシに近いとクルサード
デビッド・クルサードはポッドキャスト「Up To Speed」でこう語った。
「彼はアイルトン・セナというより、むしろバレンティーノ・ロッシに近いと思う」
「MotoGPを見ない人のために言えば、ロッシは世代を象徴する存在だった。ただ今でも少年のような雰囲気を持っている。今はGTでレースをしていて、ル・マンのようなレースにも出ている」
「二輪から四輪へと転向したが、それでも“ピーターパン”のような存在に見える。だからキミ・アントネッリも、自分の世代におけるピーターパンのような存在になる可能性があると思う」

バクストンは“ロッシ像”に異論
これに対し、共同司会を務めるウィル・バクストンは異なる視点を示した。
「でもロッシはパンクだった。パンクロックそのものだった。坊主頭にピアス、圧倒的な存在感があった」
「トップに上り詰める前から、ジュニア時代からずっとあのエネルギーと個性を持っていた。キミはバレンティーノよりずっとシャイだ」
「キミがチャンピオンシップに対して強く発言する姿は想像しにくい。一方でロッシには常に予測不能な部分があって、それが人々を惹きつけた。だからこそ愛された。彼はとてもユニークでカリスマ的だった」
「キミにカリスマがないと言っているわけではない。とても魅力的だ。ただ、まったく異なるタイプの個性だと思う」
“才能の型”をどう捉えるかが評価の分岐点
アントネッリの評価が分かれる背景には、「速さ」だけでなく「キャラクター」や「存在感」をどう捉えるかという違いがある。
クルサードは“長く愛される存在”としての資質をロッシに重ねたのに対し、バクストンはロッシの持つ強烈な個性とカリスマ性を重視し、アントネッリとは異なると指摘した。
いずれにせよ、アントネッリがすでに比較対象としてセナやロッシの名前を引き合いに出される存在になっていること自体が、その異例のスタートとインパクトの大きさを物語っている。
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