アルピーヌF1、バルセロナテスト総括「多くを学び、いくつかの答えを得た」

新レギュレーションと新パワーユニットという大きな変化の中で迎えた5日間を、スポーティングディレクターのスティーブ・ニールセンが冷静に総括している。
「今年は3回のテストが組まれていて、我々にとっては非常に忙しいスケジュールだ。ここに来る前にシルバーストンでシェイクダウンを行ったが、その時点では答えよりも疑問のほうが多かった。ただ、バルセロナではその多くを整理し、特にエネルギー回生に関していくつか解決策を見つけることができた。これは我々だけでなく、全チームにとって急峻な学習曲線になる部分だ」
ニールセンは、2026年型マシンの特性についても言及する。
「ドライバーからのフィードバックは極めて重要だ。新しいマシンは、これまで見たことがないほど直線スピードが高く、その一方でコーナーではダウンフォースが少ない。こうした特性を理解していく必要がある。パドック全体で、学ぶことは本当に多い」
今回のテストでは、天候にも恵まれたことが走行プログラムを後押ししたという。
「幸いにも今週はほとんど天候に恵まれ、我々が走行を選択した日程では実質的にドライコンディションで走ることができた。多くの走行距離を重ね、有用なデータを収集できた。バルセロナを離れる時点で、いくつかの項目にチェックを入れられたと感じている。この流れを数週間後のバーレーンでも続けたい」
新レギュレーションと新PUへの適応
2026年は近年でも最大級のレギュレーション刷新が行われるシーズンであり、アルピーヌF1チームにとっては新たなパワーユニットサプライヤーとの協業も始まった年でもある。
「新しいレギュレーションに加えて、新しいPUサプライヤーを迎えた。学ぶことは本当に多い。他チームも同じだと思うが、エネルギーのデプロイや回生といった新コンポーネントの特性を理解していく必要がある。我々は何週間、何か月もこの世代のマシンに取り組み、パワーユニット面ではメルセデスと密に作業してきた。だから大きな驚きはなかったが、実際に走らせてみることに勝るものはない」
今週の主眼は、純粋なパフォーマンス追求ではなかった。
「この一週間は、主にシステムや手順を確認し、マシンに慣れることが目的だった。チームにとっても、ドライバーにとっても同じだ」

走行距離と進捗、そして慎重な評価
短いオフシーズンを経て迎えた今回のテストは、チームにとって未知への一歩でもあった。
「初日の月曜日は、完全に新しいマシンということもあり、想定していたほどの周回数や走行距離を稼げなかった。ただ、それは予想の範囲内だった。その後は週を通じて徐々にペースを上げ、最終日には764kmを走破できた。これはバーレーンに向けて多くの分析材料を与えてくれる」
走行距離という観点では、計画通りに進んだと評価している。
「周回数という意味では、ほぼ狙っていたところにいる。手順の確認や、基本的なセットアップ変更を行い、マシンがどう反応するかを見てきた」
ラップタイムは判断材料にならない
一方で、現時点のラップタイムや序列については慎重な姿勢を崩さない。
「誰もがデータやラップタイムを見て、燃料量やエンジンモードを推測している。でも、最終的に分かるのは自分たちのことだけで、他は推測に過ぎない。今の段階で何かを判断するのは時期尚早だ」
「多くのチームが手の内を明かしたり、本当の意味で競争的な走行をしたとは思っていない。バーレーンでレースランを見て分析すれば、もう少し全体像が見えてくるだろう」
最後に、ニールセンは2026年シーズンに向けたスタンスを明確にした。
「我々は多くの努力を注いできたが、浮かれるつもりはないし、期待値は現実的に保っている。今季の目標は、より競争力を高め、シーズン序盤だけでなく一年を通してパフォーマンスが回復していく姿を示すことだ」
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