元アルピーヌF1代表の弟ウィリアム・オークス 金融犯罪容疑で保釈
元アルピーヌF1チーム代表オリバー・オークスの弟であるウィリアム・オークスが、金融犯罪の容疑をかけられている件で保釈されたと報じられている。

ウィリアム・オークスは、F1下位カテゴリーであるFIA F2選手権に参戦しているハイテックGPの元ディレクターであり、5月に大量の不正取得が疑われる資金を所持・移転した容疑で逮捕・起訴された。

彼は6月13日付でハイテックGPの取締役を辞任している。一方、兄のオリバー・オークスは依然としてハイテックGPの取締役に名を連ねており、5月9日に新たに取締役に就任したマイケル・ウィリアム・チャールズ・サンウェル=ルイスもその中に含まれている。

英ロンドン警視庁によって確認された逮捕は、オークスの所持品から83万1885ポンド(約1億4900万円)に加え、4万6120ユーロ(約910万円)、さらに1万米ドル(約160万円)の現金が発見されたことを受けたものだった。

ウィリアム・オークスは、5月3日にノーサンプトン治安判事裁判所に出廷した後、勾留されていた。その後、先週ノーサンプトン刑事裁判所に再度出廷し、地元紙「ノーサンプトンシャー・テレグラフ」によれば、彼は2件の容疑について無罪を主張し、保釈が認められた。裁判は2027年4月に予定されている。

この法的問題は、兄である元アルピーヌ代表オリバー・オークスの評判にも影を落としている。彼は5月にチーム代表を辞任している。

当初、オリバー・オークスの辞任理由については、ジャック・ドゥーハンの降格処遇を巡るアルピーヌのエグゼクティブアドバイザー、フラビオ・ブリアトーレとの対立が原因と報じられたが、その後「個人的な理由」による辞任であることが正式に発表された。

オークス兄弟は、FIA F2、FIA F3、F1アカデミーに参戦するハイテックGPのディレクターとして共に活動していた。

なお、ハイテックGPは以前から論争の的となってきた人物との関係が取り沙汰されており、かつては元F1ドライバー、ニキータ・マゼピンの父であるロシア人実業家ドミトリー・マゼピンが所有していた。

ニキータ・マゼピンは2021年にハースからF1デビューを果たしたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、父が率いるチームのタイトルスポンサー「ウラルカリ」と共にF1から排除された。

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム