アルピーヌF1内で方針食い違い?ブリアトーレが「5戦限定」撤回の構え

イタリア人のブリアトーレは、アルゼンチン出身のコラピントに与えられるレース数について「上限はない」と発言したが、これはアルピーヌ自身のプレスリリース、さらにはその中での自身のコメントとも明確に矛盾している。
5月7日、チーム代表だったオリバー・オークスの突然の辞任の翌日、アルピーヌはコラピントが今週末のイモラから5戦にわたってドゥーハンの代役を務めることを発表。チームはピエール・ガスリーのチームメイトを誰にするか見極める段階にある。
そのプレスリリースには、ブリアトーレの次のコメントが掲載されていた。
「シーズン序盤のレースを検証した結果、ピエールと並んでフランコを次の5戦で起用する決断に至った」
そして、こう締めくくられていた。
「この5戦は新しい試みに挑戦する機会となる。この期間を終えた時点で、今後の選択肢を再評価する予定だ」
なお、オークスの辞任はこのドライバー交代とは無関係であることが確認されているが、当時のチーム内は混乱状態にあった。
現在は状況もやや落ち着き、エミリア・ロマーニャGPの週末も本格化する中で、ブリアトーレは再び発言を翻した。
「ドライバーに3戦、あるいは5戦だけ与えるという話ではない。私もドゥーハンには失望している」と、イモラでSkyイタリアに語ったブリアトーレは、次のように続けた。
「もっとやれると思っていた。だが彼には一度休みが必要かもしれない」
「チームが何戦コラピントを走らせるかを決める。5戦と読んだが、実際にはレース数に制限はない」
21歳のコラピントに何を求めているのか問われると、ブリアトーレはこう答えた。
「速く走ること、クラッシュしないこと、ポイントを取ること。この3つだけを求めている。10個も要求するつもりはない。この3つを満たせば、ずっと走らせる」
なお現在、ブリアトーレはオークスの職務を引き継いでいるとされ、理論上はこの判断を下す権限を持つ。しかし、アルピーヌによれば彼は正式なチーム代表ではなく、事務手続きを代表するチーム代表者にはレースディレクターのデイブ・グリーンウッドが任命されているという。
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