アルピーヌF1チーム 2025年シーズンの順位アップに「魔法はない」
オリバー・オークスは、アルピーヌF1チームが2024年の競争の終わりまでにポジティブな結果を残し、コンストラクターズランキングで6位まで挽回したことを評価しているが、F1の序列でさらに上位に上がるには「魔法はない」と述べている。

アルピーヌF1チームは、親会社であるルノーがスポーツカーブランドの宣伝のためにブランド変更を行った2021年からF1に参戦しており、デビューシーズンで勝利を収め、総合5位で終えた後、4位にまで順位を上げた。

次のステップに進み、トップチームの一角を占めるという期待は、ここまでのところ実現していない。しかし、ここ2年間に数々の経営陣の変更が行われ、最近では、チーム代表としてオリバー・オークスが、またアドバイザーとしてフラビオ・ブリアトーレが復帰した。

オリバー・オークスが初めてアルピーヌF1チームのピットウォールに姿を見せたのは、昨年のオランダグランプリだった。その後10レースにわたって、チームはコンストラクターズランキングで9位から6位に浮上した。これは、雨にたたられたインテルラゴスでのレースでダブル表彰台を獲得したことが大きく貢献した。

アルピーヌF1チームオリバー・オークスはアルピーヌF1チームのチーム代表として約半年間務めている。

最近、Beyond The Gridポッドキャストのインタビューに応じたオリバー・オークスは、これまでのアルピーヌF1チームでの歩みを振り返り、また、間近に迫った大きなレギュレーション変更を踏まえ、2025年以降の目標についても考えを巡らせた。

「現実的である必要があるが、一方で計画に安住していてはならない。柔軟性も必要だ」と元カート世界チャンピオンであり、レーシングドライバーでもあるオークスは語った。また、ジュニアカテゴリーでは自身のチーム、ハイテック・グランプリを運営していた経験もある。

「魔法などない。チームをまとめ上げ、より良いマシンを作らなければならない。2024年には、マシンにパフォーマンスをもたらしたことが主なプラス要因のひとつになるだろう」

「シーズンは厳しいスタートを切ったが、実際、我々が持ち込んだアップグレードは機能した。我々はそれを2度も成し遂げた。これは、我々が優秀なチームであることを示している」

今後、アルピーヌと他のF1チームは、2025年までのアップデートと、前述の2026年の技術的オーバーホールに向けたまったく新しい挑戦者の準備という、リソースのバランスを取るという頭痛の種を経験することになる。2026年の技術的オーバーホールでは、電力が増強されたパワーユニットと100%持続可能な燃料の導入が予定されている。

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「これは大きな妥協のようなものだ」とオークスは認めた。「現在のマシンにリソースを割く必要があるし、1月から始まる新たなレギュレーション変更にも対応しなければならない。そのような決定を下すのは楽しいことだ」

「新しいレギュレーション変更があっても、1年後にも関連する重要なことは、現在でもたくさんあると思う。だから我々の側では、あらゆる面で前進している」

「ルールは変わるが、マシン開発に投入するパフォーマンスツールはすべて改善し続けなければならない。パフォーマンスを向上させ続ける必要があるのは、ルールがどう変わろうと、レースの基本は変わらないからだ」

「私としては、2026年のルールに遅れを取らないよう、十分なリソースを確保する必要があるのは明らかだが、2025年も引き続き努力していく。まだ多くのことが獲得できる余地がある」

アルピーヌは2025年もドライバーの一人としてピエール・ガスリーを起用し、3シーズン連続でチームに所属させる。また、元F3選手権準優勝者でF2レース優勝者でもあるオーストラリア出身のジャック・ドゥーハンも加わる。

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム