アルピーヌF1チーム 「クラッシュテスト不合格はチームの野心の証明」
アルピーヌF1チームの2024年F1マシン『A524』についてテクニカルディレクターのマット・ハーマンは、昨シーズンから引き継いだコンポーネントはステアリングホイールだけだと主張した。
ローンチ前の早朝に完成したばかりの新車にチームが設定したアグレッシブな目標は、シーズンを通してグリッドの上位に食い込んでくることを期待している。
ハーマンはチームがギリギリのところまで物事を進めていることを示唆しており、いくつかのデザイン面でやりすぎてしまったとさえ示唆した。
「我々はいくつかの要素を限界まで、場合によってはそれ以上に押し進めた」と彼は語った。
この発言は、アルピーヌがFIAの義務であるクラッシュテストのすべてに初回で合格していないという冬の間の噂に関するものだろのかもしれない。
チーム代表としてアルピーヌのモータースポーツプロジェクトの責任者でもあるファミンは、実際にチームがいくつかのテストをやり直さなければならなかったことを認めた。その後、合格したが、それは不満ではなくむしろ歓迎すべきことだったと述べた。
「いくつかのテスト、ホモロゲーションテストをやり直さなければならなかった」と彼は語った。「だが、これは通常のプロセスにすぎない思う」
「最初にすべてのテストに合格した場合、それは野心が十分ではなかったということだ。したがって、最終結果がどうなるか見てみよう。しかし、いくつかのテストをやり直さなければならないという事実は、まったく批判に値するものではない」
アルピーヌF1チームは、2024年のF1世界選手権にむけてまったく新しいクルマを選択するという決定を下した。後退しないためにはマシンのパフォーマンスを急速に引き出す必要がある。
さらに、2026年の自動車規制が迫っており、新しいデザインがうまくいかなければ、来年に向けて再考する余地はない。この選択は、前進するためのサイコロの一振りと見ることもできるが、ファミンはそうは見ていない。
「ギャンブルではない」と彼は語った。「我々はまったく新しいマシンを開発するために懸命に働いた。レギュレーションに従って変更可能なものはすべて変更した」
「これには2つの理由がある。1つ目は過去から学んだからだ。空力について学び、タイヤについて学び、もちろんタイヤのパフォーマンスとタイヤのデグｒデーションについても学んだ」
「2つ目の理由は、我々だけではないと思うが、2024年半ばまでにまったく新しい2026年のレギュレーションが予定されているからだ」
「シーズンのかなり早い段階で2026年のプロジェクトに取り組み始めるには多くのリソースが必要になると思うし、2025年マシンは24年マシンの緩やかな進化に過ぎないかもしれない」
「2024年に向けて大きな一歩を踏み出すことが重要だった。それがどれくらいの速さになるかはこれから分かるだろう」
「新しいことはたくさんあるが、グリッド上のどこに位置するかは全く分からない。重要なのは、シーズン中にクルマを開発する能力だ」
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