フェルナンド・アロンソ F1新王者ノリスを祝福「いい子で素晴らしいドライバー」

アロンソはスペインメディアに対し、タイトル争いを演じた3人全員を称えながら、とりわけ旧友ノリスの戴冠を喜んだ。「カートの頃から夢見てきた世界王者の座を今日つかんだ」と語り、彼の成長を振り返った。
ノリスの初タイトルを称賛「いい子で、信じられないほどのドライバー」
「ランドは本当によくやった。とても嬉しい。3人ともチャンピオンに値したし、素晴らしいシーズンを戦ってきた」とアロンソは口火を切った。
「ピアストリは非常に堅実だった。シーズン最後の3分の1で多くのポイントを失った理由は分からないが、シーズン中盤は無敵に見えた。マックス?マックスを疑う人なんているのか。おそらくグリッドで一番のドライバーだ。そしてランドはとても速かった。こういう緊張感のある週末で、とてもよくやった」
3人は予選トップ3を占め、決勝でも表彰台に並んだ。「誰も失敗しなかった。全員が勝つに値した。でも勝てるのは1人だけで、ランドが勝った。彼のために喜ぶべきだと思う。カート時代からの夢であるF1に到達し、世界選手権を獲った。今日はそれを叶えた日だ」
「僕がマクラーレンを去ったとき、彼はまだとても若いテストドライバーだった。その後デイトナも一緒に走ったし、彼はいい子で、信じられないほどのドライバーだ」と振り返り、改めてノリスを称えた。
アロンソ「10位はキャリア最悪レベル」──不本意な最終順位
今季終盤の2戦で16ポイントを加算し、アロンソはドライバーズ選手権10位でシーズンを終えた。しかしこの順位について満足はしていない。
「キャリアの中でも最悪レベルだ。ドライバーズ選手権で10位なんて、僕にとってはひどい」と語る。
自身のパフォーマンスについて問われると、「分からないよ。僕ができる唯一のことはチームメイトの前でフィニッシュすること。20人のうち10人はチームメイトの前に行き、10人は後ろになる。それが唯一の指標だ」と説明した。

トラブル続きの終盤戦を回顧「僕はいつも自力で戦ってきた」
最終戦前の数戦については、こう振り返る。
「ラスベガスでは悪い形で終わった。多くのポイントを失った。モナコでは6番手を走っていたのに、突然エンジンが止まった。そういう瞬間がいくつかあった。だけど、僕は自分の結果にいつも満足している。なぜなら、あまり“プレゼント”をもらったことがないからだ」
「24年間ずっと同じことをやってきた」 来季への自信は揺るがず
来年、競争力あるマシンさえあれば再びトップ争いに加われるのか——その問いにも、アロンソは迷いなく答えた。
「疑ってはいなかった。傲慢に聞こえたら申し訳ないが、24年間ずっと同じことをやっている。チームメイトと同じマシンに乗り、問題を抱えることはほとんどなかった。ほかのカテゴリーに乗っても同じだ。毎週末カートに乗っても問題ない。僕のことを疑う人は、この24年間を見ていなかっただけだ」
アロンソはなお強く、なお勝利を求めている。今年10位という結果は受け入れがたいものの、彼の競争心と自信は揺らいでいない。来季、アストンマーティンとともに再び上位へ返り咲くことを目指す。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / ランド・ノリス / アストンマーティンF1チーム
