アロンソ 「当初はアストンマーティンF1移籍に確信が持てなかった」
アロンソは昨シーズンの夏休み前にアルピーヌF1チームを離れ、ライバルチームであるアストンマーティンに移籍することを発表し、エンストンの上司たちを驚かせた。
2度のワールドチャンピオンであるアロンソは後に、アルピーヌF1チームが彼との契約延長に消極的で、1年以上の追加契約というアイデアには抵抗があったことを明かした。
アロンソはアストンマーティンから複数年契約を提示され、望みどおりに移籍を果たしたが、その際、エージェント兼マネージャーで元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレに相談していた。
アロンソは日曜日、マイアミのグリッドでSky Sportのマーティン・ブランドルに「8月にチームから言われることは100％信用していなかった」と語り、重要だったのはローレンス・ストロールの役割だったと付け加えた。
アロンソは、消滅したフォース・インディアを買収し、今日現在のアストンマーティンを作り上げたコングロマリットを率いるカナダの億万長者について、「ローレンスが目標を持ったら、彼はそれを達成すると思う」と語った。
アロンソは、消滅したフォース・インディアのチームを買収し、今日のアストンマーティンの運営に変えた複合企業を率いたカナダの億万長者について、「ローレンスが一度ゴールを決めたら、必ずそれを達成すると思う」と語った。
「彼はいずれ成功するだろう。2年かかるかもしれないし、5年、7年かかるかもしれないけど、彼は必ず成功する」とアロンソはストロールについて説明した。
「フラビオはアストンマーティンのプロジェクトにかなり熱心だった。彼は投資を理解し、ローレンスのビジョンを理解していたと思う。明らかに彼はチーム内で非常に重要なリーダーだ」
「僕たちはもう12年来の付き合いになると思う。僕は、彼の限界のないやり方が気に入った。ローレンスのリーダーシップは非常に伝染性が高く、チームの誰もが彼の考えを信じている」
「F1チームでは、ある意味でチーム代表のような存在であり、方向性を決める一人の声が必要なんだ」
それは確かに報われている。アストンマーティンは昨シーズンをランキング7位で終えたが、2023年の5レースではレッドブルに次ぐ2位に浮上し、アロンソは4度表彰台に上がっている。
同様に驚かされるのは、アロンソと彼の若いチームメイトであるランス・ストロール（チームオーナーの息子）との間に芽生えている温かい関係だ。
アロンソといえば、一緒にレースをするドライバーたちを懲らしめていることで知られている。マクラーレンで共に戦ったルイス・ハミルトンとの確執は伝説となっている。だが、アストンマーティンでの気持ちはこれ以上ないほど違う。
「このチームが好きで、チームでの自分の役割も完璧に認識しているし、それを受け入れている」とアロンソは語り、カート競技に参加していた子供の頃に初めて知ったランスの指導が重要な計画の一部であることを示唆した。
「僕はもうキャリアの終盤にいる。ランスが今後10年、15年とチームを引っ張っていくことになるだろうから、自分が走っている間はできる限りチームを、そしてランスを助けたいと思っている」
それにしても、アロンソがバクーでブレーキバランスの設定を共有したり、マイアミで49周目にストロールがアレックス・アルボンに仕掛けた「素晴らしいムーブ」を褒めたりと、チームメイトを助けるために最大限の努力をしているのを見るのは驚くべきことだ。
「このサーキットには、低速コーナーの外側に大きなテレビスクリーンがあるよね」と、レース中にその時近くにいなかったにもかかわらず、この動きをどうやって知っていたかと問われたアロンソは説明した。
「テレビでレースを見るのはとても簡単だった」とアロンソは付け加えた。「アルピーヌやアルファロメオをオーバーテイクするのを見て、それがどの順位なのか気になったんだ」
というのも、彼自身の午後は「予想外に寂しいレースになってしまった。もっと難しいレースをしようと考えていた」ため、調整する時間はあった。
マックス・フェルスタッペンは、アロンソがストロールの「ライフコーチ 」として新たなキャリアをスタートさせたことについて、つい口にしてしまったが、AMR23のハンドルを握るパフォーマンスに関しては、アロンソが軟化する気配はないようだった。
アストンマーティンのパフォーマンス・ディレクターであるトム・マッカローは先月、アロンソがチームの発展を加速させたと語っている。
「アロンソのモチベーション、欲求、経験、知識は、私たち全員を本当にハードにプッシュしてくれている」
カテゴリー： F1 / フェルナンド・アロンソ / アストンマーティンF1チーム
