フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソは、2016年にマクラーレン・ホンダが1周あたり2.5秒の改善を目標にすることは現実的だと主張した。

ホンダがF1復帰した今シーズン、マクラーレンは信頼性でもパフォーマンス面でも苦戦を強いられており、残り4戦でコンストラクターズ選手権9位に留まっている。

だが、提案されているエンジン開発規制の緩和が実現すれば、2月末日に設定されていたホモロゲーション期限が撤廃されて2016年も引き続きシーズン中の開発が可能となり、ホンダや同じく苦戦するルノーにはメルセデスに追いつく機会が与えられることになる。

今週末のオースティンでホンダのアップグレード版エンジンを使用するフェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダが2016年に上位に返り咲くためにこの冬に成すべき作業はわかっていると述べた。

来年の目標に言及したフェルナンドオ・アロンソは「2.5秒だ。僕たちが2.5秒改善できれば、来シーズンは勝てるだろう」とコメント。

それは現実的な目標だと思うかと質問されたフェルナンド・アロンソは「そうだね。現実的だよ。でも、冬の間に団結して、かなり高い自制心を持って取り組む必要がある。現在の新しいF1は全てがパッケージングされているからね」

「エンジンだけ、空力だけ、メカニカルだけ、そういうものではない。全てを組み合わせて完璧なマシンが出来上がる。今、僕たちはそこに取り組んでいるし、そういうことも理解している。ベストを尽くして頑張っている」

「僕たちが縮めようとしているギャップは本当に大きい。信頼性もかなり改善しなければならない。すでに11基のエンジンを使っていることを忘れてはいけない。来年は絶対にやってはいけないことだ」

だが、メルセデスの巨大なアドバンテージを考えれば、フェルナンド・アロンソは2016年に望み通りの位置に立つには、ホンダはなお“大きな課題”に直面しているとも語った。

「いろいろと揃えていかなければならないけど、この数カ月でチームが踏んできた全てステップ、行動は論理的だったし、とても良いものだと思っているので、僕はポジティブに考えている」とフェルナンド・アロンソはコメント。

「勝利はまた別のステップだ。勝つということはメルセデスを倒すということだからね。今は多少なりとも揃っているビッグチームであっても、それができていないので、僕たちにとっては大きな課題になるだろう。でも、少なくともトライする覚悟はできている」

「ホンダは必死に取り組んでいるし、彼らは特に何かを約束したわけではない。まずはたくさんのものを揃えて評価しなければならないからね」

「来年のエンジンの結果については彼らもかなり楽観視していると思う。さっきも言ったように、このスペック4のエンジンの哲学やステップ、この先の新しいアイデア、今年から得られる全ての情報。ホンダはダイナモでは予想していなかった多くのことを学んでいる。理論上とトラック上ではまったく違う」

「それに僕たちが踏めるステップは他チームよりもはるかに多い。他のチームは多かれ少なかれ、すでに知っていたり、完璧に把握している状況だからね。一方、僕たちは走る度に新しい情報を得られているし、学習しながら来年に目を向けている」

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム