フェルナンド・アロンソ Q&A:ファンからの質問
フェルナンド・アロンソが、フェラーリ公式サイトの企画でファンから募った質問に答えた。
チャンピオンシップで最も難しいコーナーは?
んー・・・マレーシアのターン14かな。
レース毎にタイヤは何cmくらい減るのですか?
新しいラバーは1cmさえ残らないよ! 4〜5cmは減るかな...
ラップがうまくいっているかはどのように知るのですか? ステアリングホイール上のタイマーですか? それとも第6感があるのですか? もしくは違う方法があるのでしょうか...
ステアリングホイールを参照している。トラック上でメートル毎にアップデートされ、記録されている自分のベストラップとの差が表示される。例えば、Q2で走るときは、Q1のラップタイムを参照している。通常、ラップタイムがどうなっているか、最終コーナーでどれくらい改善できるかを知るためにストレートで見る。
ウェットレースで他のマシンの後ろにいるとき、視界はほぼないですよね...怖くないですか?
怖くはない。恐怖と競争は両立しないからね。もちろん、300km/hでストレートを走っていて何も見えなくてもアクセルを止めることはできない。なぜなら、後ろのドライバーも何も見えないからね...素晴らしいとは言えないけど、信じて欲しい。
F1カーで古いニュルブルクリンクで1周できると思いますか?
もちろん。現在のF1では、路面のくぼみやバンクで問題が生じる場所やコーナーがあるだろうけど、どこでも走ることはできるよ。
マーブルの多いオフラインでの強いブレーキングと300km/hで芝生を走ることを選ばなければならない場合、どうしますか?
んー・・・どちらの場合でも激しくブレーキはしないだろう。そのターンをセーブするために操作して、次のラップでタイムを回復しようとするだろう。でも、マーブルよりも芝生を好むと思う。
F1カーを走らせているときの最高の感覚は? ターンですか? 加速ですか?
ターンとブレーキングだ。フェラーリの最もパワフルな市販車はF1カーの加速と似たような感覚を得ることができる。でも、F1カーのターンとブレーキングに近づけるクルマはないだろうね。
300km/hでは感覚は80%になります。直観的な技術やメンタルコントロールに取り組んでいますか?
いいや。感覚のことは知らなかったよ! 27年間マシンに乗っているので、もう300km/hで走ることに慣れてしまっているのかもしれないね...ha ha ha
ブレーキのときは完全にアクセルを離していますか? またギアを落とすときはアクセルを軽く踏んでいますか?
完全にアクセルは離す。過去、他のカテゴリーではそうしなければならなかった。いずれにせよ、コーナー毎にステアリングホイールにある1000のボタンでエンジンブレーキを調整できる。
異なるグランプリ間の移動では一般的な航空会社で移動しますか? それともフェラーリのチャーター便を使いますか?
一般的な航空会社で移動している。イタリアから出るヨーロッパのいくつかのレースでは、チームはトロ・ロッソと一緒に飛行機をチャーターする。レース前後にイタリアにいたら、彼らに加わるよ!
レースが終わった後は何をしていますか? どこに行きますか?
レースが終わったら、体重を量り、いろいろなテレビに出演しなければならない。そのあとシャワーを浴びて、服を着映えて、紙メディアに応じる。その後、軽食をとって、エンジニア全員とのレース後の報告会に行く。グランプリの全ての情報を見直すので、通常それは1時間くらいかかる。そのあと空港に行く。家に帰るときもあれば、スポンサーイベントに行くこともあるし、シミュレーター作業のためにイタイリアに行くこともある...
ファブリシオ・ボラとエドアルド・ベンディネッリとのトレーニング内容の違いは?
ファブリシオ・ボラとは長年、一緒に取り組んできた。彼は技術的なパラメーターを担当していて、僕のフィットネスとと医学的な面も評価している。エドアルド・ベンディネッリとはよりフィジカルなトレーニングやフィットネスの改善を行っている。トレーニングと整体技術によって、僕たちは常に自分達の身体を100%のポテンシャルに維持できている。彼らから受ける準備によって、ドライバーとしてではなく、みんなが想像するあらゆるスポーツと同じような必要な準備をしている。なので、僕は手入れが行き届いているといっても差し支えないだろう...
自分自身を用心深いドライバーだと思いますか? 年齢を重ねてアグレッシブさを失ったと思いますか?
用心深いドライバーだとは思わない。競争的なドライバーだと思っているし、グランプリの最後のラップまでファイターだ。成功であってもなくても、良い結果でも悪い結果でも、僕は常にファイティングスピリットを持っている。長年にわたってアグレッシブさを失ったとは思っていない。ここ2年で人生で最大の復帰を成し遂げている。
優勝後に獲得するお金をまだメカニックと分け合っていますか?
分け合っているよ。表彰台やレースに勝つために貢献してくれた彼らと分け合うのは公平なことだと思う。すべての金額を受け取るのは不公平だよ。
MotoGPでは女の子が走っているし、すでにF1でも女性テストドライバーがいます。女性と走ることについてはどう思いますか?
グリッドを女性ドライバーと共有するのは素晴らしいことだ。全員が平等な条件で一緒に練習できるのがスポーツの基本のひとつだと思う。
全てのアスリートに怪我はつきものです。これまで怪我をして走ったことはありますか? どのような怪我ですか?
そういうときもあるね。トレーニングによる小さな裂傷、腱炎、疲労による首の損傷など、筋肉を痛めることがある... でも、他のスポーツでもあることだ。最も苦しんだのは、昨シーズンの序盤だ。坐骨神経の怪我に苦しんでいて、レース週末に足に多くの痛みがあった。レースで熱があったこともある。レース後には体力の限界のように感じたよ。
グランプリのパフォーマンスに影響を与えるような私生活の悪い出来事をどのように立ち切っていますか?
マシンに乗っているときは、他のことは考えていない。
マッサは今現在フェラーリのドライバーだと思いますか? 僕はそう思っています。
彼は世界で最高のドライバーのひとりだし、彼はキャリアを通してそれを示してきた。良いクルマがあるときに称賛するのは簡単だけど、悪いクルマのときに批判するのも簡単だ。ルノーでの最後の仕事のときに似たような状況を経験した。不当に非難されていたチームメイトもいたけど、今、彼らは再び称賛をされている。
2007年のグランプリでマクラーレンはこっそりマシンを変更していたと思いますか?
わからない。でも、今そのようなことは重要ではない。マクラーレンで戦えたのは幸運だったし、当時はチームのために100%を尽くしていた。
ブリアトーレがドメニカリの仕事を引継げば、フェラーリはもっと良くなると思いますか?
ステファノの仕事はあらゆる意味で素晴らしいし、彼よりも良い人物は考えられない。以前に説明したように1レースだけで批判は称賛に代わる。フラビオは非常にいい友人だし、よく話をしている。彼はこれまで会ったなかで最も知的な人物のひとりだ。
どのグランプリが心理的に最もタフでしたか? その理由は? これまでに自分のドライビングスキルを疑ったことはありますか?
祖母が亡くなった数日後に行われた2009年のバレンシアGPだ。自分の可能性を疑ったことはない。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / スクーデリア・フェラーリ
チャンピオンシップで最も難しいコーナーは?
んー・・・マレーシアのターン14かな。
レース毎にタイヤは何cmくらい減るのですか?
新しいラバーは1cmさえ残らないよ! 4〜5cmは減るかな...
ラップがうまくいっているかはどのように知るのですか? ステアリングホイール上のタイマーですか? それとも第6感があるのですか? もしくは違う方法があるのでしょうか...
ステアリングホイールを参照している。トラック上でメートル毎にアップデートされ、記録されている自分のベストラップとの差が表示される。例えば、Q2で走るときは、Q1のラップタイムを参照している。通常、ラップタイムがどうなっているか、最終コーナーでどれくらい改善できるかを知るためにストレートで見る。
ウェットレースで他のマシンの後ろにいるとき、視界はほぼないですよね...怖くないですか?
怖くはない。恐怖と競争は両立しないからね。もちろん、300km/hでストレートを走っていて何も見えなくてもアクセルを止めることはできない。なぜなら、後ろのドライバーも何も見えないからね...素晴らしいとは言えないけど、信じて欲しい。
F1カーで古いニュルブルクリンクで1周できると思いますか?
もちろん。現在のF1では、路面のくぼみやバンクで問題が生じる場所やコーナーがあるだろうけど、どこでも走ることはできるよ。
マーブルの多いオフラインでの強いブレーキングと300km/hで芝生を走ることを選ばなければならない場合、どうしますか?
んー・・・どちらの場合でも激しくブレーキはしないだろう。そのターンをセーブするために操作して、次のラップでタイムを回復しようとするだろう。でも、マーブルよりも芝生を好むと思う。
F1カーを走らせているときの最高の感覚は? ターンですか? 加速ですか?
ターンとブレーキングだ。フェラーリの最もパワフルな市販車はF1カーの加速と似たような感覚を得ることができる。でも、F1カーのターンとブレーキングに近づけるクルマはないだろうね。
300km/hでは感覚は80%になります。直観的な技術やメンタルコントロールに取り組んでいますか?
いいや。感覚のことは知らなかったよ! 27年間マシンに乗っているので、もう300km/hで走ることに慣れてしまっているのかもしれないね...ha ha ha
ブレーキのときは完全にアクセルを離していますか? またギアを落とすときはアクセルを軽く踏んでいますか?
完全にアクセルは離す。過去、他のカテゴリーではそうしなければならなかった。いずれにせよ、コーナー毎にステアリングホイールにある1000のボタンでエンジンブレーキを調整できる。
異なるグランプリ間の移動では一般的な航空会社で移動しますか? それともフェラーリのチャーター便を使いますか?
一般的な航空会社で移動している。イタリアから出るヨーロッパのいくつかのレースでは、チームはトロ・ロッソと一緒に飛行機をチャーターする。レース前後にイタリアにいたら、彼らに加わるよ!
レースが終わった後は何をしていますか? どこに行きますか?
レースが終わったら、体重を量り、いろいろなテレビに出演しなければならない。そのあとシャワーを浴びて、服を着映えて、紙メディアに応じる。その後、軽食をとって、エンジニア全員とのレース後の報告会に行く。グランプリの全ての情報を見直すので、通常それは1時間くらいかかる。そのあと空港に行く。家に帰るときもあれば、スポンサーイベントに行くこともあるし、シミュレーター作業のためにイタイリアに行くこともある...
ファブリシオ・ボラとエドアルド・ベンディネッリとのトレーニング内容の違いは?
ファブリシオ・ボラとは長年、一緒に取り組んできた。彼は技術的なパラメーターを担当していて、僕のフィットネスとと医学的な面も評価している。エドアルド・ベンディネッリとはよりフィジカルなトレーニングやフィットネスの改善を行っている。トレーニングと整体技術によって、僕たちは常に自分達の身体を100%のポテンシャルに維持できている。彼らから受ける準備によって、ドライバーとしてではなく、みんなが想像するあらゆるスポーツと同じような必要な準備をしている。なので、僕は手入れが行き届いているといっても差し支えないだろう...
自分自身を用心深いドライバーだと思いますか? 年齢を重ねてアグレッシブさを失ったと思いますか?
用心深いドライバーだとは思わない。競争的なドライバーだと思っているし、グランプリの最後のラップまでファイターだ。成功であってもなくても、良い結果でも悪い結果でも、僕は常にファイティングスピリットを持っている。長年にわたってアグレッシブさを失ったとは思っていない。ここ2年で人生で最大の復帰を成し遂げている。
優勝後に獲得するお金をまだメカニックと分け合っていますか?
分け合っているよ。表彰台やレースに勝つために貢献してくれた彼らと分け合うのは公平なことだと思う。すべての金額を受け取るのは不公平だよ。
MotoGPでは女の子が走っているし、すでにF1でも女性テストドライバーがいます。女性と走ることについてはどう思いますか?
グリッドを女性ドライバーと共有するのは素晴らしいことだ。全員が平等な条件で一緒に練習できるのがスポーツの基本のひとつだと思う。
全てのアスリートに怪我はつきものです。これまで怪我をして走ったことはありますか? どのような怪我ですか?
そういうときもあるね。トレーニングによる小さな裂傷、腱炎、疲労による首の損傷など、筋肉を痛めることがある... でも、他のスポーツでもあることだ。最も苦しんだのは、昨シーズンの序盤だ。坐骨神経の怪我に苦しんでいて、レース週末に足に多くの痛みがあった。レースで熱があったこともある。レース後には体力の限界のように感じたよ。
グランプリのパフォーマンスに影響を与えるような私生活の悪い出来事をどのように立ち切っていますか?
マシンに乗っているときは、他のことは考えていない。
マッサは今現在フェラーリのドライバーだと思いますか? 僕はそう思っています。
彼は世界で最高のドライバーのひとりだし、彼はキャリアを通してそれを示してきた。良いクルマがあるときに称賛するのは簡単だけど、悪いクルマのときに批判するのも簡単だ。ルノーでの最後の仕事のときに似たような状況を経験した。不当に非難されていたチームメイトもいたけど、今、彼らは再び称賛をされている。
2007年のグランプリでマクラーレンはこっそりマシンを変更していたと思いますか?
わからない。でも、今そのようなことは重要ではない。マクラーレンで戦えたのは幸運だったし、当時はチームのために100%を尽くしていた。
ブリアトーレがドメニカリの仕事を引継げば、フェラーリはもっと良くなると思いますか?
ステファノの仕事はあらゆる意味で素晴らしいし、彼よりも良い人物は考えられない。以前に説明したように1レースだけで批判は称賛に代わる。フラビオは非常にいい友人だし、よく話をしている。彼はこれまで会ったなかで最も知的な人物のひとりだ。
どのグランプリが心理的に最もタフでしたか? その理由は? これまでに自分のドライビングスキルを疑ったことはありますか?
祖母が亡くなった数日後に行われた2009年のバレンシアGPだ。自分の可能性を疑ったことはない。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / スクーデリア・フェラーリ